中庭みかなさんのレビュー一覧

むすんで、ひらかないで 小説

中庭みかな  倉橋トモ 

じれったい

6年後に再開し、まだお互いに気持ちは通じ合っているはずなのにその先がない…
律はこの先ずっと二人でいたいと思っているのに、久弥はこのまま思っているだけでいいなんて…
律がとても不憫でした。
久弥のせいで紐に執着するようになってしまったのに。

「ひかる糸」は過去からその後までの久弥目線のお話です。
いなくなってしまった猫のチャコとも無事に再会できて、これからはみんなで仲良く楽しく暮らし…

3

むすんで、ひらかないで 小説

中庭みかな  倉橋トモ 

せつない…

手を紐で結び合った表紙が印象的で、購入してみました。

律(受け)が高校の同窓会で、音信不通だった久弥(攻め)と6年振りに再会するところから、現在、過去、現在、過去と行ったり来たりしつつ、物語は進んでいきます。

高校2年生の時、同じクラスだった律と久弥。久弥は整った容姿で、成績優秀、誰にでも笑顔で接する気さくな性格の完璧な人間なのですが、律は久弥の不安定さに気づき、気になり始めます。

8

きみはいつか、ぼくの声をきく 小説

中庭みかな  木村ヒデサト 

トラウマだらけの青春

精神的な理由で声が出せない真幸。
幼い頃から幼馴染みの純太に助けられてきたが、純太に彼女ができてからは少し疎遠に。
そこへ転入生の実波が強引に接触してきて…というシリアスな高校生モノ。


真幸が声を出せなくなった理由は
なかなか衝撃的で
終盤の種明かしにはゾッとしました。

その辛い体験は、幼馴染みの純太にとってもトラウマとなり、真幸を守らなければならないという義務感と歪んだ執…

8

きみはいつか、ぼくの声をきく 小説

中庭みかな  木村ヒデサト 

カタチの違う優しさ

目を引く意味深長なタイトルとあらすじに惹かて。
本作の原型となるストーリーを著者様の小説サイトで読むことが可能でしたので、雰囲気だけでも知りたくてお邪魔することにしました。
冒頭を読んだだけで更に引き込まれてしまいました。
声を出せなくなってしまった主人公・真幸がどのようにして登場人物達と関わり合いながら心を開いていくのか、その過程がとても気になったんです。

真幸は精神的な理由で声が出…

8
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