東雲月虹
タイトルからいわゆるBL作品へのメタ要素のあるものかと想像していましたが、BLゲームを作成するために男の体を研究するという名目でした。お金に困っている佐藤を、友人の幡と要が研究に協力してくれれば報酬を出すと言って誘い出すところから始まります。2人に同時に、あるいはそれぞれに体を責められた上に、ゲームの脚本作りのために様々なBL作品を読まされた佐藤は、普段から会う人会う人に欲情される妄想をしてしま…
学生の頃、三島由紀夫の「朝の純愛」を始めて読んだ時の様な。
非常に文学的な衝撃を受けました‼︎ 他にも近代文学には「寝取られ」に言及、あるいはテーマにした作品が多いと思います。それだけに我々には馴染み深い性癖というべきか。
作者自身もあとがきで、「少し難しい題材」と書かれていて。
とてもフツーの感覚では共感し難い。どちらかと言うと、私も苦手です。
なので、買ったはいいものの、しばらく放置し…
意図せず寝取られてしまう作品はいくつか読んだことがありますが、そもそも寝取られをテーマにした作品は初めて読みました。結論からいうと、すごく良かったです。寝取られに興奮する性癖を持っているのは攻めの亮太。その心理を理解するのはなかなか難しいかもしれませんが、あとがきの春田先生が調べた内容を読んで、より理解が深まった気がします。
たとえばマンネリ化しつつあるカップルが嫉妬や罪悪感という刺激を…