まぎぃ
攻めの赤松の広島弁が大分濃かったですね。鮎川先生のどこか力の抜けた表現と相俟って、良い意味で素朴な、等身大の大学生同士の雰囲気が出ていたように思います。ノンケ×ゲイもので、受けのクロが赤松との距離の縮め方に悩む描写は一応あるものの、赤松が非常にあっけらかんとした性格なのでシリアスな空気は一切感じませんでした。
良く言えば、限りなく日常に近く、悪く言えば、平坦でこれといって印象的なシーンの…
鮎川先生の日常感溢れるというか、良い意味で漫画特有の高いテンションだったりギャグ感だったりがほとんどないところが改めて好きだなぁと感じました。1つひとつの台詞からぼそっと呟く程度の言葉まですべて、リアルに言いそうなことばかりなんですよね。当作にもそんな鮎川先生の作風がとても活かされていました。
受けの健は大学や女性など自分の未知の世界に対しては年相応の反応を見せて可愛らしいものの、幼馴染…
キャラの組合せがとっても良かったと思います。高校生で付き合った経験もなく童貞の佐野と、大学生でそれなりに経験のあるゲイの藤田。藤田の方から自分で童貞を捨てないかと誘うんですが、その時の情事中の佐野のぎこちなさがかなりリアルでした。体の関係から始まって、徐々にお互いに惹かれていく過程が素敵でした。藤田は結構初めの頃から佐野への好意を感じていたのかなと思いますが。佐野は経験値がないために相手のことを…