bassoさんのレビュー一覧

Gad Sfortunato コミック

basso 

安葉巻の薫り

bassoさんの新刊は、自家薬籠中のイタリア舞台作品です。
刺青師のガッドを巡り様々な男たちが鞘当と人生模様を
繰返す物語ですが、ガッドはどちらかと言えば主役よりは
狂言回しに近い役割なのかも知れません。
立ち位置は充分に主役なのですが彼は自身の事を強く
主張しない。周囲の男たちが彼について語る事で物語が
補完されてゆく。

ガッドの存在は、安葉巻の煙に似ているのやも知れません。

5

クマとインテリ コミック

basso 

すいません、画集代わりに買ってます。(苦笑)

ストーリーは、結構なんか・・・良くも悪くもまったりしてますよね。なんだか重厚なカンジです。
絵だけじゃなくこの人は話の作り方も、あぁすっごくなんか独特なんだな、っていう・・・・・話の舞台の殆どが外国なので、それもあってというか、本当に街角かなんかで本当にあってもおかしくない、いや実際にあるような、そんな肉感的な作りになっています。必要以上に装飾とかしていない、そんな感じ。ノスタルジックでどこか懐…

4

amato amaro コミック

basso 

絵が多くを物語る

クマとインテリ再びという事で、エッジコミックス、bassoさんの「amato amaro」です。
英訳すると「beloved bitter」って事のようですが、なんて訳したらいいですか?苦いのはお好き?…ってちがうか(^^;)

帯には「ボディーガード X 経済学者」と言う風に書いてあります。
実際関係があるのはこの2人なのですが、だからと言って恋愛関係であるかと言うとまた話は別です、経済…

6

クマとインテリ コミック

basso 

orso e intellettuale

レビュータイトルは表題作のイタリア語表記。

メンズラブもここまで洒落っ気を出せる様に
進化した。
何気ない言葉や仕草が一々色っぽいのは、
大道具や小道具だけの所為では無いだろう。
激情を蒸留して雑味を抜いているからこその
熱さが、ここにはある。
老眼鏡の似合う渋味のある受けと言うのも、
満更ではあるまい。

4
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