遠野春日さんのレビュー一覧

棘ある薔薇 闇夜に花嵐 小説

遠野春日  兼守美行 

見え隠れする受け様の繊細な心

前作の「闇夜に花嵐 美しすぎる男」で散々秘密めいた設定や主役二人の駆け引き
そしてその側近たちの障害がありそうな淡い好意が好奇心を刺激する作品の続編。
今回も謎めいた存在の葉とその葉の魅力にハマってしまった高月との駆け引きが見もの。
前作で、葉が意外に高月を気に入っていて、でもさらりと躱し、高月が焦らされながらも
かなりの忍耐力で翻弄される。
でも身勝手に女王様のごとく振る舞わされる事も…

0

erotica(合同誌) 小説

榎田尤利  遠野春日  愁堂れな  中村明日美子 

ハイヒールと、薔薇と、別荘と、

あすみんの表紙も美しい、榎田先生の新作「erotica」が大評判。
そういえば、同名の合同誌があったなーと思い出し、
「痛い靴」はここからの再録だなーと、引っぱりだしてみました。

表紙はこちらも中村明日美子先生。
ハッキリ言って中身はどうでもよくて、この艶めいて美しい表紙欲しさに入手したもの。
裏表紙まで開いて(表は二人の顔ですが、裏がっ!)額に入れて飾りたい〜♥

中身は榎田、…

3

欲情の極華 小説

遠野春日  北沢きょう 

計画が穴だらけ……

 次期組長と目されながらも、内部抗争で組を追われた元極道の若頭――。
 重傷を負い、行き場を失くした男・海棠を秘書に拾ったのは、青年実業家の真柴だった。
 実は真柴は、海棠が若頭を務めていた組の組長の愛人として、生活していたことが一時期あった。
 そんな時も冷静に、日ごと真柴が淫らに抱かれるのを黙って見、そして後処理を厭うことなくしてくれたのが海棠だった。
 真柴は海棠には「きっと軽蔑され…

1

探偵は月夜に恋をする 小説

遠野春日  タカツキノボル 

一目ぼれした相手は美青年ホスト

文庫化再販作品で、古さを感じさせない優れもの作品です。
一昔前の作品ですが、スリルもあるし、読み応えばっちりで楽しく読めました。
主役は探偵の攻め様で、相手は顧客女性の素行調査対象と関係があるのではないかと
思われる男性専門のホストクラブのホストなんです。
仕事で素行調査対象を尾行している時に、攻め様は素行対象と一緒にいたホストの
受け様が何故か気になってしまい、受け様を尾行してしまう。…

2

松前先生と美貌の作家(ぼく) 小説

遠野春日  木下けい子 

『由利先生シリーズ』が気になってしまった・・・

イラストの木下けい子先生のコミックスの『由利先生シリーズ』
よりゲストで六車くんが出演なさってるのですが
私は読んだことがないので、そっちが完全に気になってしまった!
どうせ読んじゃうんだろな~面白そうだもん。
遠野先生はちょっと苦手な系統のお話の時もあるのですがこちらのお話は
好きでした。
このお話は美貌の若様の精神的成長記録でもあります。
世間しらずで傲慢ちきでプライドの高い受様…

5

夜の砂漠に護られて 小説

遠野春日  御園えりい 

アラブなのになぁ…。

思ってたのとちょっと違ってました。
個人的には王道アラブが結構好きなんですよね。
なのでアラブものを読む時はどうしても王道展開を期待してしまうのですが…。

この作品はアラブだけど攻の押しがちょっと弱いんですよね~。
いや、それなりに最初の方とか押してはいるんですが、そこで受に突っぱねられて、それでも押す強引さが足りないというか。
いや、かなりのことして強引に落とそうとするとこまでは行…

0

御曹司は恋に惑う 小説

遠野春日  雪舟薫 

好きだなあ

遠野さんは、個人的に崎谷さんと並んでかなり当たり外れの激しい作家さんです。

でもこのお話はすごく良かった。遠野さんお得意の、険悪な仲から始まる二人です。

少しばかり特殊な条件下で出会い、短期間ですが共に過ごしたことで最初は情が、そして次第に恋心へと変わっていく、王道なストーリー展開ですがその分安心して読めます。

文庫の書き下ろしは五年後の二人。相変わらず仲良しみたい安心しました。

一番好き…

1

ため息は彼の胸で(新装版) 小説

遠野春日  門地かおり 

こんなBLもアリなのかも。

不器用すぎる!!!(笑)

不器用で片付けてしまっていいのか・・・というほどの暴君ぶり・・・(攻め)

暴君リカルドは、隣国の同い年の王ユーシスを愛するが故に
どんどん彼を追い込みます。
お互い奥さんがいながらも、リカルドはユーシスの奥さんを無視したり
明らかに彼らがデキてることに側近の者たちは気づいています。
ユーシスを愛するが故に正妻のソフィアは命を落としてしまいす・・・
そ…

1

青の怪盗 小説

遠野春日  奈良千春 

仄かに漂う時代ロマン風怪盗ラブ

どこか古めかしくロマンを感じさせる時代、作者は昭和頃で、戦前戦後は不明なんて
あとがきで記されているようですが、雰囲気としては大正ロマン風か昭和の初期って
雰囲気がぴったりの作品だと思います。
その時代に現れる「青い豹」、青い色つきの宝石ばかりを盗んでいる怪盗ですが
実はそれが、まだ学生で、生徒会委員長なんて肩書がある学園の信頼も厚い好人物。
そして、相手役はお堅い美人と言われている生徒…

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青の怪盗 小説

遠野春日  奈良千春 

怪盗ロマンスin学園モノ

作品や作者さんやレーベルによって、それぞれに対応したハードルを持ってきて「うんとこしょ=3」と超える作業をいたすのですが、何だかこれはなかなかに、昔懐かしいというか、乙女心をくすぐる設定がありまして、思わずティーンエイジャーになった気分がいたしました♪
なんでもありを可能にする金持ち設定は最強です!
青の宝飾品を専門に狙う怪盗”青の豹”、そして容姿・才能・家柄共々、学園の非の打ち所のない設定の…

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