遠野春日さんのレビュー一覧

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ふたなりものでは最高

「砂楼の花嫁」の完全続編でふたなりものでは最高部類になる作品ではないかと
個人的には密かに思っているのです。
既刊「砂楼の花嫁」よりも続編のほうがかなり好みでしたね。

攻めのイズディハールと秋成のその後を描いていますが、甘い後日談ではなく、
結婚後の大きな試練とイズディハールの双子の弟、ハミードの切ない恋が胸を打つ。
そしていつも思うのですが、遠野作品に出てくる女性はろくなのがいませ…

2

LOVEラブ 小説

遠野春日  小椋ムク 

佐伯がかわいい

 ちょっとくっつくのが早すぎだなあ〜と。もう少し佐伯を振り回したり傷つけたりして欲しかった。可哀想な佐伯が可愛い。
 第三者(当て馬)とか出して、その当て馬と佐伯の仲の良さや密着ぶりに甲斐が嫉妬しまくる、っていうシチュエーションが欲しかったなあ。
 簡単にコロッと変わりすぎた。
 佐伯のこと振り回して傷つけたくせに、どこかで惹かれてるんどから、当て馬に登場してもらって甲斐にモヤモヤドロドロし…

0

白き異界の貴公子 小説

遠野春日 

サガン白き異界へ行くの巻

本編後黒き異界のサガンを愛したために翼を奪われ罪人になったラグエルと
サガンの次なる試練とも言うべき話の前編になるお話でした。

ラグエルは罰を受けたが、サガンの主で黒き異界の皇子の口利きで白き異界に
ラグエルの罪の軽減の嘆願に白き異界ではラグエルに再審問を開くことになる。
それを知ったサガンは白き異界へ召喚されるラグエルが心配で不安を募らせる。
ラグエルに待つように言われ、諾以外の言…

4

秘虐の花嫁 小説

遠野春日  サマミヤアカザ 

徹底的な被虐でSMとは違う痛さ

凄すぎですね先生と言いたいくらい徹底的に受けのアイシスを虐め尽くしてます。
これは被虐系で健気な受けをドS鬼畜攻めが肉体的にとことん虐める作品が
意外に好きなのという人にはオススメなのでしょう。

個人的に言うならば私は受けに対して自分では抱かないで他人に抱かせて
それも複数人数で毎日被虐という内容には食指が動きませんのでダメでした。
そのへんの美姫よりも美しい小国の王子を12番目の妃…

6

秘虐の花嫁 小説

遠野春日  サマミヤアカザ 

ちょっとやりすぎかな。

好きなテイストでお話を書きたくなるのは解りますし、
でもってこの方の傾向として強気で傲慢な攻めがお好きなのは判りますし、
私自身もそういうのが嫌いって訳ではないですが、何事も匙加減が大事なのでは。
過ぎたるは及ばざるが如しな一冊でした。限りなくしゅみじゃないに近い中立です。

アイシスを興味本位で娶ったヴァシルは決まりに則って初夜のみは済ませるのですが、
元々同性愛者ではないため、アイ…

5

夢のつづき 小説

遠野春日  陵クミコ 

書き下ろしであのお方の登場がなかったら…

茅島氏シリーズに登場している、内科医•誠司のお話になります。

独特の存在感を放つ美貌の持ち主ということで、気になる人物なだけに期待していたのですが…全体的に残念さが残るお話でした。

同人誌をまとめたとあとがきにもあるだけに、なんとなくまとまりがない印象です。
凄く読み進めていくのがしんどくなるようなドロドロテンポに、何度か挫けそうになりながらも、結末は気になるので最後まで読み切ったん…

3

白き異界の貴公子 小説

遠野春日 

まだまだ続くサガン受難

『黒き異界の恋人』番外編。前編です。

時系列としては、本編→「蜜なる異界の恋人たち(※)」→本作品となります。
※電子書籍の雑誌「Char@VOL.8」掲載。本編直後の後日談SS。

ラグエルについて天界へ行ったサガンが
ラグエルのいない間に天の貴人たちにいたぶられるという
またしてもサガンに酷なお話。
(そろそろ普通のラブラブ話が読みたい…w)

根元を括られて、羽根でコシ…

4

艶恋 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ハッピーエンドで、良かった良かった~❤

こちらの作品…
主人公の貴史の男前な性格が、どうにもこうにも東原のせいでグルグルしてて、東原の気持ちとすれ違っているところなんかは、非常にキュンキュンさせられました。
当て馬君の登場で、東原が漸く腹をくくるあたりは、だったらもっと早く~!!と、本当に月日の重さがあって、貴史に対して放置プレイのようで可哀想でした…←精神的な意味です(笑)
まっ、このグルグルが、二人には必要だったのかもしれませ…

4

木の下闇の恋 小説

遠野春日  小椋ムク 

親友と恋人の間には

小椋ムク先生の色っぽい表紙で衝動買いしました。
中のイラストも色っぽい!!
カラーイラストと番外編というペーパー付きで、とってもお得でした。

このお話は、知美(ともよし)側の視点と、啓介(けいすけ)側の視点で交互に書かれています。
そのため、二人の気持ちがすごくよく伝わるし、すれ違いのじれったさもすごく良かった。
ただ、最後のほうだけが少々物足りなさを感じました。

あんなに長年…

5

浪漫小説のように 小説

遠野春日  門地かおり 

切なくて健気な受け

 伯爵家当主の二階堂裕貴は、結婚もせずに悠々自適な一人暮らしを楽しんでいた。
 その裕貴の世話をしていてくれたばあやが高齢になったことで辞めることになり、代わりの人間を求めるために『家政婦求ム』という小さな新聞広告を出した。
 そんな裕貴の下に訪れたのは、見るからに育ちが良さそうな青年・和音だった。
 和音は深窓の令息・と言った様子の彼の見た目に反し、家事全般をそつなくこなすばかりか、きめ細…

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