花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2)

hanayome to chikai no bara

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×28
  • 萌13
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
10
得点
144
評価数
42
平均
3.6 / 5
神率
33.3%
著者
遠野春日 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
砂楼の花嫁
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199007460

あらすじ

…近衛士官の軍人から、砂漠の国の花嫁へ──。
  両性具有という秘密を隠し、王子イズディハールに嫁ぎ、
  妃殿下としての生活を送っていた秋成。
  その身体の秘密をただ一人共有する双子の弟王子・ハミードは、
  一度は封印した秋成への禁忌の恋情に苦しんでいた。
  「俺は兄上を裏切ることはできない──」
  ところがある日、外遊中のイズディハールを乗せた飛行機が
  なんと墜落!! 消息不明の報せが入り!?

表題作花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2)

イズディハール,27歳,シャティーラ国第一王子
秋成・エリス・K・ローウェル,25歳,妃殿下

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

ハミードそうきた?!

まさか続きが読めるなんて幸せだ~っ!!
このレビューを書くまでに、何度再読したことか(笑)

今回も秋成の試練でしたね。
前作でつらい思いをしてきて、やっとイズディハールと幸せになれた矢先
まさかのイズディハール死亡?!(実際はちゃんと生きてましたが。)
前作で出てきたテロリストを今度こそ根絶やしにするため
イズディハールが自分の死を利用しいろいろと動いていました。

そのせいで弟のハミードと秋成がっ…

いやいや今回は本当に読みごたえありました!!
まさかハミードが秋成にそこまで想いをため込んでいたとは?!
兄の死で抑えていた感情も爆発したんでようね。
本当に亡くなっていたなら、すぐにとは言わずとも秋成を幸せにしてくれ
とも思いますが、やっぱりね(^^;)
いい奴だけに切ないよ。
秋成のように静かだけれど芯の通った人物もいいけど
結構やんちゃで、手のかかるような子とくっついてもいんじゃない?
文句言いながら、世話焼いてそう。
スピンオフか何かで幸せにしてあげて~っ!!

6

やっぱ美しいのは罪だよー

腐海にずぶずぶ入るきっかけとなった前作に2巻があるということを
知った日の幸福感ったらありゃしない!
ドツボなんです、このシリーズ。

紳士、でも押すことを決してやめない、真綿でじわじわ攻め続ける?的な
攻めさん。
悲運にも耐えて耐えて耐えまくり、ようやく幸せになった受けさん。
その二人の続きを、ちと間延びした?的な記述もありながら
読めて幸せ! と思ってたら、
いきなり秋成(受けさん)に降りかかる悲劇ーーーーーーー
まじか、やめてよ、まさかの悲恋もの?????????とびっくりした巻でした。

この巻でも 秋成の美しさ、凛々しさは全開です!
特に軍服姿ーーーーーーーーーー神だわっ 額装したいぐらい好き。
円陣先生、本当にありがとうございます~

11月に3巻が出るとのこと、待ちきれない!
どんなお話になるのか、今から楽しみです。
もしやもしや今作で振られたハミード(双子弟)にいい話?わくわく!
予約して絶対発売当日に読むぞー!

5

ドラマチックでしたわ〜σ(≧ω≦*)

前作、とても好きだったので、イズディハールと秋成のその後が読めて嬉しい(≧▽≦)


両性具有であり、孤独の中で生きてきた受け様の秋成と、秋成を得るために皇太子の位を降りたイズディハール。

イズディハールの元、惜しみ無い愛情を受けて、秋成はますます神秘的な美貌に磨きがかかっているようです。


今回はイズディハールの双子の弟であるハミードの婚約が決まった、という朗報から始まり。
ハミード視点も早々にあり、そこで実はハミードも秋成に恋情を抱いていることを知って、あらら〜ハミードってば(´Д`)
不器用にも程があるわ‥。

私は、ひねくれた攻め様よりは、気持ちを素直に示してくれる攻め様の方が好きなので、イズディハールの方が好みではあるのですが、苦しい胸の内を抱えるハミードは大変萌えでございましたσ(≧ω≦*)

そんなハミードの気持ちに気付きつつも、秋成だけは渡せない、と独占欲も露なイズディハールの気持ちもいいσ(≧ω≦*)


ハミードの婚約者に階段から突き落とされ、怪我をしてベッドで静養している枕元で、イズディハールとハミードが、お互いに内心を隠しながら話す様子とか、イラストと相まってよかった(*´∇`*)


そんな中、外遊に出掛けたイズディハールが乗った飛行機が墜落、というショッキングな事故が。
秋成のショックを思ったらたまらなかった。

イズディハールが亡くなったと思われる中、自分の気持ちが押さえられなくなるハミード。
早急過ぎで、ちっとも紳士的じゃないんだけど、これまで押さえつけてきた気持ちなだけにその必死さににまにま。


秋成のピンチに、イズディハールが颯爽と現れた時は、ドラマチックで、まさにドラマのワンシーンのよう( ☆∀☆)


敬愛する兄と、信頼する弟。
イズディハールとハミードの双子だからこその葛藤がとてもとてもよかったです(///ω///)♪

そしてまた、イズディハールと秋成のますます高まる愛情や幸福感。
えちシーンも、普段紳士的なイズディハールの強引さ、男臭さがとてもステキでした(///∇///)


イラストは変わらず円陣闇丸先生。
相変わらず、垂涎もののステキなイラストの数々でした(///ω///)♪

2

ふたなりものでは最高

「砂楼の花嫁」の完全続編でふたなりものでは最高部類になる作品ではないかと
個人的には密かに思っているのです。
既刊「砂楼の花嫁」よりも続編のほうがかなり好みでしたね。

攻めのイズディハールと秋成のその後を描いていますが、甘い後日談ではなく、
結婚後の大きな試練とイズディハールの双子の弟、ハミードの切ない恋が胸を打つ。
そしていつも思うのですが、遠野作品に出てくる女性はろくなのがいませんよね。
女性の1番醜い嫉妬心などをまざまざ見せ付けられると同性でありながら嫌悪です。

でもそれがあるから受けの秋成の凜とした高潔な雰囲気が際立つのかもとも思います。
ハミードの切ない恋心、秋成のイズディハールへの思い、国を揺るがす事件。
続編ですがこの1作で読んでも十分に面白いと思います。

2

花嫁として生きていく選択

自身の性に秘密を抱えた元大尉・秋成が中東の地シャティーラで皇太子のイズディハールに見初められ、嫁入りしてからのその後の話。

前巻では秋成の境遇が可哀想ってのが第一にきて感情移入しづらかったが、続篇ではちゃんと秋成の心境の変化に目を向ける事ができた。
イズディハールに気を使わせるばかりで新たな環境に馴染もうとしないのを反省して、妃として前向きになったし、芯の強い所も伺えた。

二冊続けて読んだ結果、秋成のふたなり設定について萌えたかどうかってのは正直微妙だったな…。
話の焦点がふたなり故の葛藤に絞り切れていないし、シャティーラの内情やハミードがどう動くかってのも話の行く末に含まれていたから。
ふたなり云々ってより、男性でも女性でもなく『花嫁』として頑張っていこうと決心した秋成の選択が、自らの性よりも精神を重視したっぽくていいな、とは感じた。

今回は再びテロ騒動が起こってイズディハールが巻き込まれた中での秋成、ハミードの関係に焦点を置いた展開でもあった。
でもどちらかと言うとハミードの婚約者の女性キャラが出しゃばって秋成、イズディハール、ハミードの関係を掻き乱す波乱のほうが読みたかった、かも…。
せっかく、清々しい位のヒールキャラの登場だったのに勿体ない(笑)。

もう一点勿体ないと言えば、理性的で包容力のある兄イズディハールに対して、情熱があって刺激的な弟ハミードが霞んでしまった事かな。
遠野さんの当て馬キャラって、せっかく受けに迫って押しの強さを見せても、いざとなるとあっさり引きさがってしまうってパターンが何度かあるんだよなぁ。
今回のハミードもそうなってしまい何とも残念だ。

王道なハッピーエンド重視なら当て馬が涙を呑むのは仕方がないとはいえ、いつかは相思相愛の花嫁が見つかるといいね…。

3

前作よりはマシ

前作は好き設定ばかりなのに、いまいちだったので、迷いながらも購入。
比べる必要はないと思うんですが、前作よりはマシだったと思いますが、それでも、やはり微妙ではあるかも・・・

おそらく、主人公である受けを好きになれるか、否かで感想は変わるのかも。
優柔不断で、どこか煮え切らない性格、これがふたなりらしさと受け取って楽しめるならいいのかも
わたしは無理でした。

それでも、受けが双子の間で取り合いになっていたり、攻めの生死がわからない状況で気持ちが揺れ動く昼メロ展開はおもしろかったので、おちはわかりきっていましたが、楽しめました。

でも、えんじんさん、絵が荒れてきたというか、枯れてきたような?
久しぶりに見たら、すっからかんのまっしろ挿絵で残念。
以前から好きなタイプのイラストレーターさんではなかったんですが、小説の邪魔にならない絵柄で、嫌いではなかったので、さらに空気感が強まったような?

1

麗しいお姫様 だけど軍服が一番よく似合う

続編では兄想いの双子の弟ハミードがパートナーを見つけて幸せになるのかなと思っていましたが、あらまあ三角関係?かと思いました。
けど、彼まで後継者の作れない伴侶という訳にはいきませんから困りますね。

はじめ秋成がお役目もなく引きこもったまま何もしない状態で心配しました。秋成の性格として耐えられないでしょうから。でもちゃんと活躍の場があってよかったです。

新婚の夫が飛行機事故で帰らぬ人に…?
秋成の哀しみが深く切なかったです。

扉絵のイラストが素敵でした。
秋成&ハミードの軍服がかっこよかったです。
本編のどんな場面でこんなことになるのかとわくわくしながら読みました。

1

ハミード頑張れ

某フェアの小冊子欲しさに書店の在庫がある中から選んで読みました。(正直者)

この一冊しか読んでいないので「…えっ!?ハミード×秋成じゃないの!?」と思ってしまったのは仕方がない…はず。両性具有モノとは知らずに読みましたが、秋成の過去(シリーズ一冊目で描かれているであろう経緯)はなんとなく分かる展開になっています。

ただ、やはり前作を読んでいないとイズディハールの魅力や、イズディハールと秋成の絆の深さがイマイチ分からず、ほとんど登場しないイズディハールよりも苦悩を抱えつつ自分を律するハミードの方が素敵に思えてしまって困りました。シリーズ全作を通して読めば、あくまで主人公二人の絆に対する試練として受け取れるのでしょうが…。ハミード頑張れ、と思わずには居られませんでした笑

1

これがBLである意味 〜 「一粒で二度美味しい」?

豪華てんこ盛りハーレクインのようだった1巻。
うーん、と言いながら、何故か2巻を手に取る……。
いや、同人誌も手に取っちゃったし……。
(と我ながら、ツッコミたい!)


複雑な事情を抱えた東欧の近衛士官、秋也・エリス・K・ローウェルは
ドラマチックなあれこれの後、めでたく砂漠の王子さまの花嫁なった。
その続編、妃となった彼の上に起こる新たな事件。

ライバル視する女の嫉妬と陰謀、愛する夫の巻き込まれた事故
双子の弟ハミードからの求愛、更には温泉旅行付きのゴージャスさ!

前巻のスイス旅行に代わって今回の旅行先は日本。
スカイツリー行ったり、箱根で温泉に入ったり、富士山見たり(笑)

ツッコミどころは満載なれど、「BLはファンタジー」と唱えながら
サラリと美しい円陣さんの絵に酔いながら、このハーレクインみたいな
あるいはハリウッド映画みたいな世界を楽しめばいいと思う。


思うのだが……
この2巻目、BLである意味があるんだろうか。
秋成がふたなり(って語呂合わせみたいですね?)という
特殊事情があるのだが、
そこを省いて異国から嫁いだ男装の麗人という設定でも、全く話が通る。
Hシーンで前後ろ両方使っているというところが、
二度美味しいということか?

文句を言いつつ楽しんだのですが、
(今回の弟殿下はかなり好きだったし……)
敢えて異議申し立てたくこの評価です。

5

私にはツッコミどころが多過ぎて楽しめませんでした……

遠野先生の他の作品が好きだったので読みましたが、読み始めから若干げんなりしてしまいました。
とても残念です……。
そもそも秋成とイズディハールの良さがよく分からないまま2巻目。
何故BLの女性キャラクターってこう男尊女卑的な考え方で描かれる宿命なのかなぁ……。

まず、こういう王子様ものでいつも心配してしまうのが後継なので、弟に皇太子の位を譲って安心したと思ったら、弟までとなるとこの国どうなるの?というのが気になって集中出来ない出来ない。
興味のない人と気軽に婚約しておいて、この先家族となる努力をしようとも全く考えず、相手を悪し様に言いまくるのを見ると覚悟の足りなさに目眩までしました。
だったら婚約なんかするなと思います。
兄思いのはずな弟王子が秋成に横恋慕、行方不明となったら激情を抑えきれず押していくのには戸惑いしかありませんでした。

温室でのことなんて探っていた時に下世話と表現していましたが、事実下世話なことしているのだからとんでもないブーメランなのでは?と女の浅はかさと嗤う姿に疑問しかありません。
所詮は女、とか本当に見ていて気持ちが悪くなる表現が多くて、きっと何か意味があるのだろうと頑張って読み続けましたが、ただ嫌な人を書いただけだった……!
誘惑される男は良心があって賢明だけど、女は浅はかで嫉妬深い、みたいな形式になってしまっているのには、正直辟易しました。誘惑する女が悪い、というのは古くからの魔女狩りにもあった男尊女卑の考え方のように思われます。良心があって立派な人はこんな愚かな裏切りはしないだろ、と頭を抱えました。しかも、男は悪くない、悪辣非道なことなどしていない、誘惑されたのだから、というような流れにはため息が出ます。
しまいにはあの女性悪だからこんな残酷な場面が見たいんだと思う、と言っただけで「美貌、知性、精神性の高さ、品格、全てが素晴らしすぎる!」と褒めちぎられても、今の何でそう思ったの!?!?としか思えない。 もっと素敵なところ見せてほしい!

最後はよくあんなことのあとお互い普通に兄弟が出来るなと感心しました。絆の強さは全く感じないです。秋成を褒め称える美辞麗句と同様、文字ばかり上滑りしていますね。
そもそも国王には無事を知らせて、皇太子には知らせない理由が全く分かりませんでした。
また、遠野先生が後書で秋成の精神構造は男に強く傾いている、と書かれていましたが、あまりそれは伝わって来ませんでした……。

2

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