遠野春日さんのレビュー一覧

獅子の系譜 小説

遠野春日  夏河シオリ 

エグゼクティブな恋の駆け引き、の上巻

この小説は分かりにくいけれど実は上下巻もの。

受けの蘇芳は世界的に名を馳せる巨大財閥の御曹司。
父親に代わって世界中を飛び回る程の仕事ぶりに、氷の貴公子と呼ばれる容姿に立ち振る舞い。

そんな彼に対して、ある日突然現れて告白してきたヴィクトルと名乗る投資家もこれまた蘇芳以上に非の打ちどころのない人物。

上巻では、蘇芳が相手の告白を信じられずに実現不可能な難題を出して、ヴィクトルが…

1

ついの絆 -芝蘭の交わり- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

新しい出会い

今回はいつも(?)の2組メインのお話が入ってまして
仕事関係で新しいキャラの登場となってます。

遥×佳人編。
佳人が自分の仕事をもつようになって
今まで自分がしていた遥の秘書候補が出てきます。
(最近の子と言えばそれまでですが、私的にも超イラつく性格で
昔の人間からしたら、仕事する気あるんかい!なキャラ…)
これまた使い物にならなくてイライラすることも多々ですが
最終的には遥を…

3

恋人は不機嫌な絵本作家 小説

遠野春日  あさとえいり 

不機嫌というより無口で無愛想だけど一途な恋愛初心者

ちょっと思い立って再読しました。
多分初回と評価は変わっていないと思います。

兄弟ものは萌えないので敬遠するジャンルなのですが、イラストが好みだったのと家政婦ものは好きなので読みたくなりました。
家政婦とセットというと物書きって多いですね。
『小説家は懺悔する』とか『きみと手をつないで』とか『家政婦は豹変する』みたいな。
今回は絵本作家です。
整理整頓や掃除のできない義兄を見かねて…

0

再録集 three-piece 小説

遠野春日 

やっぱり茅島氏には誰も勝てない!

2009年から2012年にかけて発行した同人誌からの再録集。
摩天楼シリーズ、茅島氏シリーズ、砂楼の花嫁、の番外編が収められている。

大好きな茅島氏シリーズの「子猫と茅島氏には誰も勝てない」が読みたくて手に取った。
摩天楼シリーズは未読だったが、それでも面白く読める。
二篇目は、NYから主役二人が茅島邸の庭園を訪れるコラボ作品。

お目当ての茅島氏の番外は、庭師がコッソリ黒い子ネコ…

2

夜の砂漠に咲かされて(新装版) 小説

遠野春日  御園えりい 

元彼が不憫すぎて…。

流されまくりな受けでした(´Д`)
ってか桂伍が不憫すぎてどうしようか…というね。
精神的に大人で我慢しているし春暁にも譲歩しているんですよ。
「性格の不一致」というには桂伍が良い人すぎて…春暁の我がままに思えてしまいます><
桂伍は親から見合いを急かされている状態だけど、だからといって春暁を一方的に捨て去るような人には思えないですし。
慣れない海外で喧嘩して一晩帰ってこない恋人を心配し…

0

貴族と熱砂の薔薇 小説

遠野春日  蓮川愛 

貴族シリーズ 続編

「貴族と熱砂の皇子」の続編です。

竹雪の親にお付き合いを認めてもらえたみたいでよかったです。

アシフ(攻め)と竹雪(受け)がアシフのライバル、サファドに絡まれる話です。
アシフにひと泡吹かせるために竹雪を抱こうとし、アシフに乗り込まれるという
王道ものです。

サファドの側近のルカイアがちょこちょこおまじないと称して竹雪にチューしていました。 なぜ!?必要か?

砂漠の皇子…

0

ついの絆 -芝蘭の交わり- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ついの絆―芝蘭の交わり―

情熱シリーズは今作も期待以上の作品でした。

遥×佳人も、東原×貴史も、少しずつ関係性が変化していて、彼らの時間がきちんと流れていることを感じます。
甘く愛されるだけの関係ではなく、それぞれが自分自身を強く持っていて、現状に満足することなく前を向いて進んでいきながら、恋人たちの絆が深まっていく様子や、相手を思いやる姿や信頼しているからこその距離感と、好きだからこその不安や葛藤が丁寧に描かれて…

4

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

表紙に惹かれて

麻々原さんの絵が好きで、表紙とタイトルに惹かれて去年の8月に電子書籍で購入。購入大正解でした。

表紙だけでなく、物語の絵も安定していて、表紙絵とのギャップが無いことに毎回驚きます。
この作品は、コミックから読んだので、細かなストーリーの予備知識がない状態で読めたことが良かったです。

物語は、序盤に攻めの口元しか描かれてなくて(たぶん)スーツを着ているので、どんなカップリングか予想がつ…

5

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

コミックス版の完結編

茅島氏は庭師と付き合いだして、随分と感情を見せるようになったし、行動的にもなってきたようです。
前半分はお盆休みに庭師が実家に帰るのを、一人で飛行機に乗って追いかけていく話。
田舎の普通の家庭での食事や、浴衣、手持ち花火などを体験する様子がかわいい。
何処へ行っても、何をしていても、自然にすっきりと姿勢の良い茅島氏。
こういう姿が見られるのはコミックだからこそ。
こんな茅島氏の姿を目の当…

2

ついの絆 -芝蘭の交わり- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

最新作は新たな階段を上る

いいですね、安定したシリーズの最新刊は前作たゆまぬ絆のその後でしたね。
遥×佳人、東原×貴史、それぞれのカプで1篇収録でそれぞれの受けになる佳人と貴史の
仕事面での成長を促し攻めになる二人がそれぞれわかりにくい形でサポート、
そんな風に感じる続編に思います。

そして特筆すべきは東原×貴史カプ編で出てくる意地っ張りでツンデレキャラの千羽。
個人的にこの手の不器用キャラはかなり好みなので…

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