遠野春日さんのレビュー一覧

さやかな絆 -花信風- 小説

遠野春日  円陣闇丸 

事の始まり 佳人の両親の死の真相

「情熱シリーズ」の第二部の開始。

両親の無念を知り悲しむ佳人でしたが、事実を受け止め前向きに生きていこうとする強い精神と支える遥の愛情に感動しました。
悲しみは簡単には癒えないでしょうが心の整理がついてよかったと思います。
佳人の今後目指して行く道を暗示するようなエピソードもあり、新たな物語のスタートという感じがします。

佳人と友人の貴史さんとの場面はどうしてもゆりゆりしく見えて…

1

夜天の情事 小説

遠野春日  円陣闇丸 

短編集

これまで同人誌やCDブックレットに書かれていたものや、今回旧版に加えて書きおろされたショートストーリーを含めて短編11編を集めた一冊を堪能しました。

『初春の鼓動』
結晶の直後。
佳人はを苦しめてしまったことを後悔しこれまで以上に愛してる大切にしたいという思いに溢れた短編でした。
不器用で無愛想でそっけないことを反省はしてもそう簡単になおりそうもないのですが、同じように不器用で意地っ張…

2

艶悪 小説

遠野春日  円陣闇丸 

こっちもやっと言った「愛してる」の言葉

色悪から2年半出会いから3年ほど経った頃。
遥 × 佳人のシリーズでいうと結晶で記憶喪失から回復してより一層結びつきが強くなり雨降って地固まるといった事件の一月後、佳人が貴文の家から出た8日後になります。
同居していた佳人が遙の元に戻りふと自分を振り返った時、東原との虚しい関係を考え直したほうがいいと思い直した貴文。

手放す気はないと言いながらもちっとも優しくないし愛情が伝わらないでは…

1

艶恋 小説

遠野春日  円陣闇丸 

大事なものを守るためヤクザとしてはかっこ悪くても…

ヤクザ幹部と弁護士

こちらも遙×佳人に劣らず不器用で言葉の足りない二人です。
気ままに呼び出しては抱くだけの関係の貴文が拉致され動揺する東原。ただ気が向いたときに呼び出して抱く都合のいい男、でもたまに合わないときに思い出してはモヤモヤする心情を持て余して困惑している。
そうなったらもうお互いの相手を意識しまくり両思いでしょう。
というのはすぐわかるのですが、東原は恋愛に関しては遙以上に…

4

情熱の結晶 小説

遠野春日  円陣闇丸 

記憶喪失編

第1部完結

出会いから1年半
日常の何気ない触れ合いに幸せを感じいつまでもこのままでいたいと思うと佳人。
同じ部屋にいてもあまり口もきかず、それでもお互いの感情がわかり気詰まりにはならない関係。
なんか熟年夫婦というより長年連れ添った老夫婦の境地でしょうか。
そこで初めてのお泊まりデート(旅行)です。

遥が旅先で事故に遭いなんとここ2ー3年の記憶を失うという悲劇に…。
当然佳…

2

情熱の飛沫 小説

遠野春日  円陣闇丸 

意地っ張り、見栄っ張り攻め

出会いから1年
相変わらず心では思っても口には出せない二人です。
遥が、佳人の過去に嫉妬することはない、過去も現在も未来も全てひっくるめて愛してると口には出さず語るシーンが好きです。
遥が過去にこだわれば、心ならずもヤクザに囲われ今の体を作ったことをますます厭うことになることを知ってその独占欲を抑えて優しく愛おしむ姿に愛を感じました。

佳人は佳人で辛いこともも哀しいこともひっくるめて一…

0

情熱のゆくえ 小説

遠野春日  円陣闇丸 

やっと「愛してる」と言えるまで

逆恨みから拉致監禁された遥を救いに行く佳人。

遥の親友東原の指示で遥が救援の手助けする貴文の健気さが不憫。
救い出した遥と佳人がひしと抱き合い無事を喜び合う姿や、その後の体で確かめ合う様子に羨ましくも切ない気持ちで見つめるシーンに涙ジワリです。
続編の『一途な夜』では、出会いから強引で傲慢な態度なのに嫌いになれない。
それどころか、呼ばれれば断れないわけではないのに僅かな時間に抱かれホ…

1

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ツン98%のツンデレ攻め×ネガティブ&強気受け

青年実業家 × 元ヤクザの囲われ者

親の借金の方かたにヤクザの親分に囲われていたが、親分の不興を買い痛めつかられた上捨てられると決まった時に居合わせた青年実業家が1億で買い取りを申し出た、と言うのが二人の出会いです。

ゆるがぬ絆 -花嵐- 発行記念にシリーズをはじめから読み直してみました。
続けて読むと一層二人の距離がなかなか縮まらずじれったい思いをします。
旧版の発行からはずいぶ…

4

Black or White 小説

遠野春日  麻生海 

題名は良い

「Black or White」「Love and Peace」の中編二本立てです。どちらも千晶目線で話は進みます。オセロの白黒のように、裏を返してみれば…という題名はとても良いと思いました。

「Black or White」
突然豹変した社長・俊一(攻め)に酷い仕打ちをうける秘書・千晶(受け)。しかしそれは千晶の悲しい過去とつながっていて…という話です。

「Love and Pea…

2

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

終わりの澄人さん

澄人さんのキャラはBLだから可愛く見えるんだろうな。

庭師が勝手についてきた澄人さんを平手打ちしちゃうシーンがあるんだけど、えっ?叩いちゃうの?って感じでした。
わがままで頑なな澄人さんにわからせるためなのかとも思うけど。

澄人さんは叩かれてどんな気持ちだったんだろう。
「両親にも叩かれたことないのに…」って感じだったんだろうか。
庭師に叩かれて嬉しかったのかも。

澄人さん…

4
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