遠野春日さんのレビュー一覧

再録集 three-piece 小説

遠野春日 

商業作品の番外編集

商業作品の番外編、同人誌の再録集です。

コラボというかゲスト出演を含めますと、摩天楼シリーズ(西根×ジーン)、茅島氏シリーズ、情熱シリーズ(執行)、砂楼の花嫁シリーズの番外編が楽しめます。

この時点では「砂楼の花嫁」だけ読んでいなかったのですが、秋成が猫になる夢の話、ハミードの妄想、触手に襲われる話が面白く、未読でも面白かったです。ただ、続編と内容は合致していないそうです。

摩天…

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華麗なるフライト 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

仕事を大切にする男達

1冊すべて表題作です。
瑞原(受け)と添嶋(攻め)両方の視点でストーリーが進むので、二人の心情が分かりやすいです。

映画館で偶然であった二人。何か感じるものがあり、互いにいつもはしない行動をしてしまいます。そして航空機開発会社の部長と、提携航空会社の副操縦士という仕事の関係で再会して…という話です。

初対面から互いに特別な印象を受け、惹かれていく心情が素敵です。
特に、クールでツン…

1

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

やっぱ美しいのは罪だよー

腐海にずぶずぶ入るきっかけとなった前作に2巻があるということを
知った日の幸福感ったらありゃしない!
ドツボなんです、このシリーズ。

紳士、でも押すことを決してやめない、真綿でじわじわ攻め続ける?的な
攻めさん。
悲運にも耐えて耐えて耐えまくり、ようやく幸せになった受けさん。
その二人の続きを、ちと間延びした?的な記述もありながら
読めて幸せ! と思ってたら、
いきなり秋成(受…

5

砂楼の花嫁 小説

遠野春日  円陣闇丸 

円陣先生、遠野先生万歳!

腐ばばになって、円陣先生と遠野先生の存在を認識した
私の記念すべき一冊です。遅ればせながらレビュー。
こっから円陣先生、遠野先生のあらゆる作品をおっかけはじめ
ずぶずぶ腐海に入ってしまいました。
今回の作品のカプは、美しい!&超男前!です。

攻めさんは紳士的ごり押しアプローチ。
受けさんは耐えて耐えて耐えて耐えまくる姿。
私のBL萌えポイントにドンピシャ ど真ん中であることに

7

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

原作通りだからこそ

原作小説からコミカライズされた作品の完結版です。
小説は新装版発売、CD化もされた人気作品なんですが、茅島(受け)のもつ不思議な魅力を受け入れられるかどうかで評価が分かれるかもといつも思っています。こちらの評価を見ますとそれほど心配する必要ないみたいですけれど。

あえてそんな心配をしてしまいたくなるほど、この巻に収録されている「すれ違い」は茅島の言動の裏にある気持ちが読めず、攻めである「庭…

1

艶恋 小説

遠野春日  円陣闇丸 

結局は強く結ばれている二人

情熱シリーズ番外編。
本編で気になって気になって仕方がないカップル。
ぶっちゃけ遥×佳人より好きなんです。

東原との関係について悩む貴史。
愛されていると感じるときもあるが、切って捨てられる程度だと感じるときもある。
本心が見えず、何度も何度もハッキリしない関係を解消しようと思うけれど、結局離れられない貴史。

東原は貴史を守るために、気まぐれで手を出す愛人、といったスタンスを周…

8

情熱のゆくえ 小説

遠野春日  円陣闇丸 

ようやく素直になれた二人

情熱シリーズ2作目。
遥が何者かに誘拐されてしまいます。
何とかして遥かを助けたいと思う佳人は、川口組若頭の東原と関係のある弁護士の貴史の力を借りて救出に向かいます。

いつもは遥にどう思われているか気をつかってばかりの佳人が、今回は気丈に振る舞っていて頼もしかったです。
遥も囚われ身でありながら佳人の心配ばかりだし、不器用な二人がようやく自分の気持ちに気付けて素直になれてなによりでした…

0

ほろ苦くほの甘く 小説

遠野春日  麻々原絵里依 

当て馬が格好良くて…!

1冊すべて表題作です。

視点が充彦(受け)と須藤(攻め)と交互にストーリーが進んでいきますので、心情が分かりやすかったです。充彦サイドだけだと、須藤にイラッとした気がします。

二人は上司・部下で良い関係だったのですが、須藤を狙う小峰(女性の同僚)が掻き回すことで、充彦は須藤に告白してしまいますし、須藤は名古屋に異動するというリーマン好きには嬉しい内容でした。

須藤は結婚している間…

4

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

素直じゃない

ヤクザ親分に囲われていた佳人を貰い受けた青年実業家の遥。
佳人は遥が自分に対してふとした瞬間にみせてくれる優しさに惹かれていきますが、一方で優しくした直後に急に冷たくされる気まぐれな態度に混乱してしまいます。

遥のツンデレぶりは最高ですね。
ここまで素直じゃないと、さすがの佳人が混乱するのもしょうがない(苦笑)
お互いに相手に嫌われたくない、悪く思われたくないという感情ゆえに
そっけ…

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茅島氏の優雅な生活 英国旅行編 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

原作好きなので最初はんん?って思ったのですが

小説のコミカライズです。

原作小説を随分前に読んだ状態でコミカライズされたこちらを読んだときは、ちょっと茅島氏の魅力が出せていないかもと思ったのですが、小説を読み直してみたら、このページ数でよくぞここまでと驚くくらい原作に忠実でビックリしました。小説で醸し出される茅島氏の不思議な魅力をそのまま再現ではないのですが、そうしようとすると説明臭くなってしまいがちなところを別の切り口で、コミカライズ…

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