遠野春日さんのレビュー一覧

夢のつづき 小説

遠野春日  陵クミコ 

年月経っても感想変わらず…

「茅島氏の優雅な生活」スピンオフ。
以前読んで好みじゃないと思ったんですが、年月が経ったから好みは変わったかなと再読してみた結果…やはり好みじゃなかったです。

皆さん仰ってますが、とにかく受けにイライラします。
子供の時ならまだしも成人してからも兄の言いなりで、抗おうとする様子も無い。
家や仕事の事情があるにしても、あまりにも主体性ゼロ。
攻めが動かなければずっとそのまままだったんで…

1

情熱のきざし 小説

遠野春日  円陣闇丸 

穏やかな日々の中で起こる事件と新たな変化の序章

シリーズ13作目
第3部のスタートです。

色々とトラブルに巻き揉まれやすいカップルですが、今回は佳人が殺人の第一発見者になってしまいました。
でも、サスペンス色は薄く長年連れ添った夫婦のような情愛やお互いへの思いが溢れるいいお話でした。

発行はシリーズ1冊目から17年経ちますが、物語の中では4年弱、前々作で佳人が会社設立して1年ほど経ち、前作の『艶乱』から間もない時系列です。

2

情熱のきざし 小説

遠野春日  円陣闇丸 

夫婦

ひそやかな情熱から始まる情熱シリーズ 13作目とのこと(先生あとがき)。同居して4回桜を共に見ている二人のお話です。そのためほぼ夫婦のような感覚で、通じ合っています。しばらく艶シリーズ(勝手に命名)の二人の方が気になっていたのですが、当作でこっちのカプは、そうきたか!という新展開になりました。その二人の絆に感じ入るものがあったので萌よりですが萌2です。

そもそも当シリーズを手にとったのは円陣先生…

2

みみ。(合同誌) 小説

榎田尤利  遠野春日 

テーマはケモミミ

テーマがケモミミの商業作品の番外編です。

榎田先生の交渉人シリーズ番外編「Honey Bunny and Pumpkin」は詳細なレビューがあるので省きますが、バニースタイルかと思えば着ぐるみという意外さ!奈良先生のイラストで見てみたかったです。

遠野先生は擬猫化パラレル。
「甘美で優雅な恋の毒」の慎、「夜の砂漠に護られて」の開、情熱シリーズの貴史、摩天楼シリーズの基とジーン、「砂楼…

1

再録集 深情 情熱シリーズ再録と書き下ろし 小説

遠野春日 

びっくりしたので神

全部で6編、2015年に同人誌として出されたもの5編と、1編書下ろしが入っていました。大好きな茅島氏とイズディハール+秋成が出てきたので、わあつながった!とびっくり。そして千羽さんが電話された相手にびっくり。最後の書き下ろしでの、宗親の過去にびっくり とあまりに驚いたので、神にしました。
今まであまり同人誌に手をだしてこなかったため、先生、同人誌でこんな大切な話されるのはずるいですー(泣)と ちょ…

2

思い差し 小説

遠野春日 

基ちゃん多めの番外編3編

全部で3編。
大月隠(=大晦日のことだそうです):
遥×佳人の書き下ろし番外編。今年はおせちを料亭で買うことにしたので、大晦日はゆったり過ごすことになった二人。ランチをホテル「グラン・マジェスティ」に予約していて、いざ出かけたら、手違いで席がなく・・そこで格好よく登場するのが、基ちゃーん♡ というお話でした。
基ちゃんのお兄ちゃん(総支配人)は東原さんの後輩ということも判明。いやはや、全部世界がく…

1

時間巡る恋 小説

遠野春日  yoco 

久々の遠野作品でしたが期待しすぎましたか…

久しぶりの遠野先生のシリーズものでない新しい作品だなと思いながら手にしました。

19世紀にタイムスリップしてしまった大学生が保護してくれた青年と恋に落ちる。
筒井康隆の書く小説のようでした。
人間関係の絡みや殺人事件が起こったりと、タイムスリップものだったことを忘れてしまうような内容でその上ラブの甘さは控えめでした。

話題の小説家でイケメンの有名人のヴィクターが、なんだか一筋縄では…

3

美しい義兄 小説

遠野春日  新藤まゆり 

素直になれない美しいひと

タイトルからして、義弟視点で進むお話かと思ったのですが
義兄・司視点から始まったので
ちょっと面喰ってしまったのは私だけかもしれません;

司の、義弟・冬至に対する態度が素っ気なさすぎて
序盤から悲しくなりました…。
そうなったちゃんとした理由も回顧シーンで明かされますので
安心しておきたいところでしたが
その心の鎧はいつ脱いでくれるんですかとハラハラしてしまいました。
しかも…

2

骨董通りの恋人 小説

遠野春日  夏乃あゆみ 

雛人形の縁結び

大学生の桂一が偶然に見掛けた、骨董屋で店番をしている和装姿の可憐なちなつに一目惚れしてから、その想いが伝わるまでを見届けるといった、爽やかな初恋物語だった。
女装している受けというと何やら深い事情がありそうだが、あくまで骨董屋の店主が提案した目の保養って事で済んでいる。
個人的には、夏乃さんの描く和装キャラは可愛いと思っているので、この本を手に取る機会があったら挿絵もお薦めしたいな~、と(*^_^…

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恋愛は貴族のたしなみ(文庫化) 小説

遠野春日  高宮東 

愛があるならいいけれど

ノベルスの文庫化、貴族シリーズ1作目。日本に侯爵等の制度があった頃の話です。

読み終えて最初の感想は、「馨(受)が威彦(攻)を好きでなかったら、犯罪!」の一言でした(笑)。あとサブキャラの執事が良かったです。
イラストでは、両想いになってからの場面と、ラストの薔薇の花を渡す場面が私は好きでした。

馨と威彦の両方の視点で語られているので、お互いに中等部の頃から惹かれているのがよく分かり…

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