円陣闇丸さんのレビュー一覧

Voice or Noise 6 コミック

円陣闇丸 

声として「君たち」と向き合うか、雑音として無視するか

Voice or Noise の6巻でやっと!の完結編です。
「好き」と気付いてから長いのに、本当に最後の1線は越えていなかったんですよね、この2人。

今さらなんですが、完結にあたって、難しい箇所をふわふわっと読み流していたフシがあったので、一から読み返しました。
この世の物でないものと会話が出来たり、見えないものが見えたり、隣にいる動物だってもしかしたら違う世界から来たのかもしれない…

6

Voice or Noise 6 コミック

円陣闇丸 

ファイナル

エロ事は密やかに、読者の知らぬところで地道に進行していたみたいです。
あまりの衝撃にしばらく呆然としてしまいましたが、それはそれ。
謎が謎を呼び広がった物語。
アフトと以前の飼い主が織り成す感傷劇もようやく対面する事ができ、また新たな後悔が生まれてしまいます。
けれど残された者として受け止めるべき心残りだと思いました。
成澤と会話のできるアフトだからこそ、うやむやにせず別れを惜しむ決別の…

1

二重螺旋 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

ドロドロのJUNE

独特な文体がストーリーと絡まって彩る、吉原ワールドが存分に出ている一冊です。執着もの、兄弟ものは他にも何冊か読んでいますが、それらとは何味も違います。
以降巻を重ねるにつれ、内容の重複、間延び、風呂敷、etc…読むに堪えなくなりますが、この1巻と2巻は本当におすすめです。
離婚により壊れていく母、引きずられるように壊れる長男、禁忌を見てしまう長女と次男、三男は引きこもり…救いのなさがたまりませ…

10

Voice or Noise 5 コミック

円陣闇丸 

あともう一息

時間の経過が重大さを薄めてしまい、緊迫した続きのはずなのに気持ちがなかなか追いつきません。
けれど次の6巻で最終巻と前書きにあっては、色々と投げっぱなしのままだったあれこれが回収されていくのかもと自ずと気が引き締まっていきます。
不思議チックよりもオカルトじみた方へ進み始め、以前アフトが訪れた並行世界で、振一郎も意味深な単語を投げかけられ物語は佳境へ向かっていきます。
一旦は成澤の負傷に、解…

2

Voice or Noise 4 コミック

円陣闇丸 

振り回されっぱなし

ジャンボなウサギのハナちゃんに振り回され何事が始ってしまうのか。
毎回方向性を見失ってしまいますが、アフトのようなゆるく不思議チックな存在がいるだけであらぬ展開もつい固唾を呑んで見守ってしまいます。

3巻でその兆しを見せたイサドアの豹変ぶり。
ちょっぴりわくわくしちゃいましたが、振一郎に構われたい気持ちが大きすぎて大分可笑しなことに。
けれど成澤の大人な態度に嫉妬とかヤキモチとかのラブ…

1

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

すごく好みのかCP&展開だが、、

とても好みの話だった。
篠口と黒澤の関係性もすごく好き。
ずっと気になっていた作家さん初読みです。
海外のラブサスペンスものの様なスリリングな雰囲気。とはいえ完結しないのはいただけない。。巻数表示を付けてしまうと敬遠されがちなのだろうか。。
個人的には「その版の経験は、篠口にとって最低なものとなった」というプレイの描写は詳細な内容を記述していた方が面白い。今回のやり方だと非常~~~~~にも…

6

ファラウェイ 小説

英田サキ  円陣闇丸 

思いっきりファンタジー、あまあま系でした

思いっきりファンタジーでした。
あんまりファンタジー系は読んだ事ないので、
読み始めはちょっと引き気味だったんですが、
半分位読み進めてたら慣れてきて(?)、
楽しく読めました。
そんなにファンタジーに違和感はなかったです。

とにかく台詞が説明的というか、ストレート?なので、
読んでてこっちが恥ずかしいわ!とツッコミ入れたい位、
思いっきりあまあまの台詞で、
今迄読んだ中でダ…

3

Voice or Noise 3 コミック

円陣闇丸 

思春期全開

3巻です。
振一郎の成長に目を見張り、つい「ごほうび」の文字に心踊ってしまいます。
なのに、肩透かしな告白にいつも通りのうやむや感。
番外編やアフトの独り言で濁されてばかりです。
その割にキス止まりな2人のラブ度は高く、新婚さんみたいな気恥かしさ。
これまでのはぐらかされ続けたラブを補充されているようでした。

そして本編。
無頓着にも程がある成澤の安請け合いと、大学生になって何を…

1

墨と雪 小説

かわい有美子  円陣闇丸 

淡々とした、主人公のカラー通りの作品

『甘い水』『天使のささやき』『Zwei』に続く、平河寮シリーズの新刊。
ただこちらはもう寮にいないですけどね。(確か『Zwei』の時しか篠口は寮にいなかったような)
かなり発売がずれていたので、本当に出るのか心配しておりました。
時間軸は『甘い水 2』で遠藤が負傷した後からとなります。

**********************
受けの篠口は、警視庁特殊捜査班SIT所属の36歳。

8

この罪深き夜に 小説

和泉桂  円陣闇丸 

シリーズ続編も気になる

大正ロマンものやそれに近い…現代すぎないものを探していた時にオススメされていたので購入。
海外へ駆け落ちするという結末はロマンがあって憧れもあって大好きです。
家族や体制にとらわれない二人だけの世界で幸せになってほしいですね。
こういう場合は駆け落ちしました!というところで終わってしまうものも多いですが、その後どんな風に新しい生活を始めたのかが少し描かれていたのが良かったです。
ほんの少し…

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