円陣闇丸さんのレビュー一覧

神さまには誓わない 小説

英田サキ  円陣闇丸 

この物語と出会えて良かった

積み本の中に前作「ファラウェイ」もあるにも関わらずこちらを先に手に取ってしまい、シリーズものは時系列に読む派の自分としては「読む順番を間違ったか…」と思ったものの主人公カップルが別ということで読み進めました。読み終えた今、違う意味で「読む順番を間違った!」と思います。あまりにも深く感動してしまい、余韻から抜け出せないので、アシュトレトが無邪気に登場する(らしい)前作を読むのはかなり先になりそうです…

21

メイク・ラブ 小説

芹生はるか  円陣闇丸 

受け様が少し引っかかりましたが

円陣さんの挿絵目当てで買いました。
この作家さんの作品は初めて読みました。
読みやすい文章だったのですが、私も他の方がレビューされているように、受け様の言葉遣いやリアクションが子供っぽくて気になりました。
受け様の家庭環境が少し冷たい状況なのですが、そのことが何度も繰り返し描写されていて、「可哀想な子」というイメージを読者に与えるような手法も個人的には気になりました。
ただ、攻め様の描写は…

0

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

花嫁として生きていく選択

自身の性に秘密を抱えた元大尉・秋成が中東の地シャティーラで皇太子のイズディハールに見初められ、嫁入りしてからのその後の話。

前巻では秋成の境遇が可哀想ってのが第一にきて感情移入しづらかったが、続篇ではちゃんと秋成の心境の変化に目を向ける事ができた。
イズディハールに気を使わせるばかりで新たな環境に馴染もうとしないのを反省して、妃として前向きになったし、芯の強い所も伺えた。

二冊続けて…

3

いつかじゃない明日のために 小説

高岡ミズミ  円陣闇丸 

必要だった別れ

ハイランド出版の新装版です。
直哉(受け)がメインの中編2作品に、基継(攻め)視点の甘い後日談ショート、直哉にフラれた瀬戸のショートが収録されています。

まず、イラストが素敵でした。
基継に不安気にぎゅっとしがみついた直哉と、それを笑んで見てる基継の表紙は言うに及ばず、中のカラーイラストの抱き合う二人の視線もなんとも魅力的でした。唇に笑みをたたえる基継に対して直哉は泣いてばかりだったの…

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砂楼の花嫁 小説

遠野春日  円陣闇丸 

受けの不幸設定が盛りすぎで可哀想

中東の地シャティーラを舞台にした皇太子・イズディハールと異国の訳ありな大尉・秋成のロマンスもの。
ザヴィア外相の護衛の一人としてシャティーラに訪れた秋成は帰国前日に偶然爆破テロに巻き込まれ、ザヴィア軍部に置き去りにされただけでなく、シャティーラ側にも重要な容疑者として拘束されてしまう。

この話は、お互いの国の情勢といった背景はしっかりしていて骨太な印象だ。
ただ、そこから秋成を庇ってくれ…

1

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

孤独の中で生きてきた男たち

組長(辻)と弁護士(財津)と舎弟で財津の甥(菊池)の3人だけの秘密の関係。
決められたルールの中で乱れる3人がエロかっこいいです。(紳士的で大人な3Pって感じでしょうか)

しかも主導権を握っている財津もお馬鹿な菊池も辻のことを大事に大事に扱っていて愛情たっぷり。
二人が「いかに辻を楽しませるか」を裏で相談している姿を想像するとにやけてきます。
本当に最高の3人です。

個人的にはお…

7

暁天の彼方に降る光 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

ここで区切るの!?

これで完結かと思うと、読むのが勿体なくて中々手が付けられませんでしたが、誘惑には勝てずに大事にゆっくり読もうと本を開きました。
大事にゆっくり……ゆっくり噛みしめるように……だめだ、ゆっくりとか無理!!
結局続きが気になって、先が知りたくて一気読みしてしまいました。

序章は冬貴編。結婚前夜のお話でした。
そこから大きく分けて国貴編と和貴編で構成されています。
それも二編ともそこで区切…

4

ジュエリーデザイナーの交友関係(表題作 アラン・ラウとレオン・リーの場合) 小説

水上ルイ  円陣闇丸 

単独でも楽しめます!

「ジュエリーデザイナー」シリーズの番外編です。
ただ、出会いからきちんと説明を入れてくれますので、シリーズを未読でも楽しむことができます。

攻め・受けと視点を入れ替えてストーリーが進んでいきますので、互いにどういう思いでした行動なのかが良く分かって、すれ違いのじれったさ倍増です!そのじれったさも丁度良い長さで、甘くて楽しい短編集です。

御堂のセリフ「俺を最後まで抱いたことがない」イコ…

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まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

いい意味で予想を裏切られた作品

幽霊ものと知っていて読んだのですが、想像していた幽霊ものと全然違いました。

突然令が交通事故で無くなったと聞かされ、そこから一人亡き令の面影に寄り添って生きる一佳がとても切なかったです。
そんな一佳の前に幽霊となって令が現れ、楽しい二人だけの時間が始まったと微笑ましく読んでいました。

なのに、まさかの一佳も幽霊??
そして、二人で成仏するために力を尽くしてよかったね~と思っていたら…

1

Voice or Noise 6 コミック

円陣闇丸 

ぞわっとしました

結構期間があいたので、1巻から読み直しました。
ちょうど自分のなかで苦手なのにホラーがブームだったので(笑)、アフトのじいちゃんが現れたとき背中がぞわっとしました。でもじいちゃんの残した想いを知って涙。首輪に込めた想いに涙しました。
ほかのかたもおっしゃっていますがうやむやに終わってしまっている部分も確かにあります。でもアフトのノリと振一郎の勢いであまり気にならなくなっちゃったという読後感。笑…

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