円陣闇丸さんのレビュー一覧

ふしだらで甘い誘惑 小説

和泉桂  円陣闇丸 

一緒に過ごす17日間

1冊すべて表題作の長編です。
淳紀(受け)、慎(攻め)と両方の視点でストーリーが進むので、二人が互いに惹かれ合う過程が分かりやすいです。

裏表紙のあらすじに二人が「17日間を過ごすことになり」とあったのですが、私はその理由に思い当たらず、ちょっと悔しかったです。

有能だけど冷めているというある意味で似た者同士が、一緒に過ごした17日間で求めているものをお互いで埋めたという印象の話でし…

1

艶乱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

揺るがない信頼関係

「艶悪」「艶恋」に続く3作目。
艶恋から2年ほど経過した話で、今回は東原が893になるきっかけとなった過去が明らかになります。
そしてその過去の因縁から命を狙われるのですが、今回は事件よりも、東原の過去にスポットが充てられていて東原という人間の人となりが分かる作品でした。
(やはり東原は魅力的!)

また、遠野さんが艶シリーズのテーマは「変化」とおっしゃっているとおり、
二人の関係はど…

4

12時の鐘が鳴る前に(新装版) 小説

ひちわゆか  円陣闇丸 

泣きました

皆さんの評価が高かったので購入して読んでみました。
〈運命の人〉をテーマにした王道ものですが、直球で胸にこみあげるものがあり、我慢していたのですが夜の草むしりのシーンで泣きました。(私はふだんめったに泣きません。。)

ようやくふたりが結ばれたときはもう達成感でいっぱいでした。
新装版は描き下ろしSSが沢山あって嬉しいです♪
車海老は駄目でロブスターはいいなんてどんな基準なの朋也(笑)。…

0

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

成長したルコちゃん

漫画家シリーズ最終巻。

漫画の仕事量が増えてきた二木ですが、相変わらず生活能力は低く東海林に世話を焼いてもらっています。
恋人兼マネージャーのような東海林は、本業の美術商の仕事も忙しくなり生活に追われはじめます。

自分のせいで東海林がダメになることを恐れ、少しでも自立しようと掃除や料理にチャレンジする二木が健気でよかった。(ルコちゃん成長したな~)
でも度重なる失敗に心が折れた二木…

2

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

蓑虫

生活遂行能力が著しく低い漫画家の二木。
片付けるのもお風呂に入るのも面倒くさくて、ほぼ大半の時間を布団にくるまって蓑虫で過ごすというつわものです。
幼馴染の東海林がいないと部屋は大変なことに。
でも二木だから許せてしまうのは何故でしょう(笑)

そんな二木を自立させようと二木から離れた東海林ですが、二人とも依存しあって生きてきたから会いたくて苦しくてしかたありません。
マンションの下か…

1

暁天の彼方に降る光 下 小説

和泉桂  円陣闇丸 

出会えてよかった

上巻による極悪な引きからの下巻です。
いったい全体この人達どうなるの!? という冷や汗展開で幕開けですが、もう最初っから飛ばしてますね。
異国での受難に続く受難に、いい加減心折れそうってところで本当にぽっきり心を折って下さった和泉さんには感謝したいです。
絶望の淵で慟哭する国貴の不憫っぷりにニヤニヤ……いえ、胸が押しつぶされそうな気分になりながら読み進めてましたら、ですよねーそうきますよねー…

6

12時の鐘が鳴る前に(新装版) 小説

ひちわゆか  円陣闇丸 

理屈屋も納得なロマンチックストーリー

朋也(受け)と叶(攻め)の交互の視点でストーリーは進みます。

私はご都合主義も偶然に頼るのもあまり好きじゃなく、何かと疑問を感じたり理由を求める理屈っぽいタイプなのですが…この作品ほんとうに良かったです!

「運命の人」との12年ぶりの再会も、叶が朋也について誤解してしまうのも、きちんと筋道が通っていて自然で無理がなく自分的にスッキリ納得で、思うがままに楽しむことができました。

「…

3

まばたきを三回 小説

凪良ゆう  円陣闇丸 

この季節に、ぜひ

そんなつもりはなく積み本から手に取ったのですが、お盆の季節にピッタリのお話でした。幽霊モノだから…というのもありますが、読んでいる間ずっと、命や、愛や、家族の絆といったものについて考えていました。

表題作「まばたきを三回」は、想像していた(いい意味で)湿っぽい雰囲気は意外となくて、喜怒哀楽の詰まったドラマ作品でした。幼い二人の交流にも胸きゅんでした。ところどころ堪えきれず泣いてしまいましたが…

0

Voice or Noise MEMORIAL BOOK コミック

円陣闇丸 

画集や図録は値が張るけど…♪

円陣さんの画集としては2冊目?とカウントできるのかな?
B5冊子タイプのイラスト集に、黒枠ケース付き特別版コミックが、表示されてるカラー箱ケースに収まっています。
イラストは文句なく素敵で、絵の変遷も懐かしい感じ。他のコラボ画集と重複した作品も見比べたりも・・・
コミックは様々な小冊子等で掲載されたSSや、雑誌のお題イラスト、描き下ろしで構成されており、ほぼ網羅してましたが纏めて読める便利さ…

1

絢爛―清澗寺家プレミアムブック― 小説

和泉桂  円陣闇丸 

これで最後か…

私は「夜ごと~」からハマってこのシリーズを読み続けてきましたがとうとう終わり。 円陣さんのカラーイラストから始まってそれぞれのストーリーやキャラの解説やら続き後半に書き下ろしの小説と漫画がありました。 小説は恋文のお話し。 みんなそれぞれ恋文をもらったことがないということから相手にそれを書く途中で…。 表紙のイラストはこの小説の挿絵って感じですかね。 漫画の方は深沢×和貴のお話しで、国貴の軍服を来…

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