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芹生はるか 円陣闇丸
七
あらすじ 崩壊した家庭で孤独をかかえて生きる高校生、千尋…。恋人の死以来、かたくなに心を閉ざす外科医、諒一…。一夜限りの相手を求めるための街で出会った二人は、互いにプライベートを明かさぬ約束で、4ヶ月間だけの恋人契約を結んだ…。偽りの関係だとわかっていても、ぬくもりを知ってしまった千尋は次第に諒一にのめり込まずにはいられず…そんなある日、思いがけない事件が起き、二人の関係は一変する…。胸かき毟ら…
ふゆの仁子 円陣闇丸
さこ
タイトルから、攻×攻?と思えない事もないですがそれは欠片もないです。 お話は、新規フレンチ店のシェフを捜す事になった芦澤が、とあるレストランのシェフ(と料理の味)に惚れてしまい、是非うちの店に!といった感じで口説きに行くも断られてしまい、負げず押しかけ女房的にその店でアルバイトしつつ相手の事を知り自分の事も知ってもらおうと懸命になる芦澤の淡くもしっかりとした恋心が書かれているもの。後半から依頼主…
砂原糖子 円陣闇丸
むつこ
砂原糖子さんのデビュー作らしいです。デビュー作とは思えないぐらい完成度が高かった。 丁寧で透明感のある文体、緻密な心理描写、優しくてもろいのに、芯は強い登場人物etc、砂原糖子の源泉を堪能しました。 主人公(受け)は30歳らしくない30歳でした。仕事はできるし、セックスの経験値もそこそこあるのに、恋愛に関してはダメダメだ。ウジウジと年齢を気にし、焼き餅をやき、しかもその感情をうまく相手に伝えられ…
花郎藤子 円陣闇丸
よう
大好きなお家ドロドロ! まぁ結局そのドロドロを生み出してるものって、 いつだって性欲or金なんですが(^_^;) この物語の舞台、河村家も例外ではありません。 その手の問題からバランスを崩し、今は借金まで抱えちゃってる没落旧家です。 そのお家の現当主が、主人公・河村和彦(受け)です。 でも彼は、妾腹の子。 兄弟に妹がいますが、 この妹は正妻の子で血は半分繋がっていないんです…
榎田尤利 円陣闇丸
漫画家シリーズ五作目にして最終巻、一作目に登場したルコちゃんと東海林の珍コンビが主役に返り咲いて、フィナーレです。 このシリーズはどの巻も面白かったなァ。榎田尤利さんの大ファンになったシリーズでもありました。 一作目でちょっと成長したと思えたルコちゃんですが、いきなり退化してますw 東海林とのラブラブイチャイチャ生活のなかで、退行が進んでしまったんでしょうか。 冒頭から、生活能力がないアホバカな…
久江羽
1998年にビブロスより発行された作品の新装版です。(過去にも読んだ記憶があるんですが、記憶に残っているのがお婆様が燃えるところだったりして・・・) 借金まみれの没落した名家の跡取りで、翻訳家として家族を養っている河村は、子供のころ両親の入水自殺現場を目撃し、プライドの高い祖母には厳しく育てられ未だに手綱を握られており、腹違いの妹にはほのかな恋心を抱いているのに、親友の不動と体の関係を持ち、…
和泉桂 円陣闇丸
まふまふ
華族が主人公ですが、華やかな社交界などでは無く、(第一次)大戦直後の不況も色濃く退廃的な雰囲気漂う大正もの。 主人公の国貴は、陸軍大学校を主席で卒業して中尉になったという絵に描いたようなエリート軍人。清澗寺家という名門に生まれて、没落し掛けということもありそれなりには苦労もあるものの、一般階級の人間から比べれば有り余る程恵まれた環境で育ったお坊ちゃま。 かたやの遼一郎は、清澗寺家の使用人の…
高尾理一 円陣闇丸
櫻子
英国貴族の先祖を持つ凛は、形見を持ってイギリスを訪れますが、誤解によって、伯爵家に監禁されることになってしまいます。 BLお約束?の媚薬を伯爵家次男に盛られてしまった凛が熱くなる体を持て余していると、当主であるヒューが助けてやろうとします。が、頑固でこちらの話を聞いてもくれないヒューには助けてほしくない、と凛は突っぱねますが、色事に経験のなかった凛はあっさり落ちてしまいます。 ヒューの方も、多…
Maika
お話は二つに分かれています。 最初は浅野編。 長男の国貴の友人で国貴逃亡の真相を知る一人です。 浅野の背景、家の事情、国貴への思いなどを綴りながら上海での秘密の活動がストーリー。 相手の天佑は日本人。 訳ありで上海育ち。 そこには清澗寺と繋がりが無くはなく……嵯峨野や伏見などが見え隠れします。 国貴もちらっと登場して、いよいよ再登場か?という感じです。 結末には意見もあるかと思…
小川いら 円陣闇丸
今まで読んだ小川いらさんの小説のなかでは一番好きでした。それでも中立ですが…萌えに近い中立です。 これは小川いらさんのかなり初期の小説のようですが、学園モノのほうが合ってると思う。 槇朗とトール、二人の高校生を主人公にした中篇が二つが入ってます。 一つ目の小説が良かった。 後輩のトールとの賭けに負けてカラダを差し出すことになった槇朗。 自分でも説明のつかない槇朗の感情の芽生え、それを自覚したくない…