円陣闇丸さんのレビュー一覧

二重螺旋 7 嵐気流 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

これからどう動くのか

今回は意外にもそんなに話は動きませんでした。
というより前回かなり物語が動いたので、それによってどう影響が出たかっていうのを描かれていました。

今回のテーマは作者様いわく『家族の絆と決断。選択することの自覚と覚悟』
キモは『親父』と従兄弟の『零くん』
言うとおり、記憶を失った父親・慶輔によって篠宮家だけでなく、従兄弟家族や父親の母(祖母)までもが決断を強いられてしまいました。

慶…

3

暁に濡れる月 (上) 小説

和泉桂  円陣闇丸 

清澗寺家の双子

大河ロマン「清澗寺家シリーズ」、待望の第二部です。

第一部の最後「終わりなき夜の果て」は昭和3年(1928年)で終わっているが、
時は流れ、第二部は終戦直後の昭和20年(1945年)、
離れ離れに育った双子が再会するところから話は始まる。

戦争に負け、華族であっても苦しい日々を強いられるが、
清澗寺家は人脈や深沢の手腕、道貴達の援助によって比較的恵まれた生活を送っている。
戦火…

6

二重螺旋 7 嵐気流 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

たった一人のエゴからほつれ始めたのほころびは大きく広がって・・・

今回は、父親・慶輔の暴露本から、篠宮の祖父が激昂し慶輔を刺し、しかも脳卒中で亡くなったことから、スキャンダルが篠宮の兄弟だけではなく、その家のすべてに降りかかり、それぞれの苦悩する様子が描かれておりました。

祖父は死に、弟は欝になり寝込み、兄は書道教室の生徒や仕事が激減し、なおかつ取り持ちをしなければならない。
更に悪いことに、慶輔は脳卒中により後遺症が残り、なおかつ10年の記憶をなくして…

2

百年の恋 小説

高尾理一  円陣闇丸 

文庫化

ノベルズの文庫化ということで、元々のお話が好きだったので、迷わず予約購入しました。ストーリーは知っているし、挿絵もそのまま、書下ろしの後日談とペーパー読みたさに買いましたが、満足です。
最初は誤解からの対立をしていた主人公たちですが、けなげ&芯の強い美人受け様と、出来上がってからの攻め様の愛情表現の垂れ流し(?)がお貴族様ならではの、傲慢さでカッコイイです。
後日談は、ラブラブ好きにはたまりま…

2

情熱の結晶 小説

遠野春日  円陣闇丸 

新装第一部完結

情熱シリーズ、新装版での第一部完結編になりますが、この二人はと言うか、主に遥さんが
いつも何かしらのトラブルに見舞われるんですよね。
そんな中でも今回は、完結編にはふさわしいトラブルになったかも知れません。
だってこのトラブルを乗り越えた事で二人の絆が深まったように思えるから。

今回のお話は、二人の関係からぎこちなささが少し抜けて、遥さんも忙しすぎた今までを
少し反省しつつ、自分が代…

2

愛をあまねく満たすもの 小説

桂生青依  円陣闇丸 

お好きな方、申し訳ありません。

長らく、本棚の奥の方に埋まっていて、最近発掘したのでやっと読みました。

なんというか、あっさりしすぎててイマイチでした。
潤(うるむ)が何がしたいんだか、よく分からない・・・。



後半のかなりのネタバレになってしまうのですが。
クリストフが申し出た、融資を断っておいて(ここはいいのですが)、その後あっさりクリストフに言いくるめられるように、融資を承諾しているのが、なんだかな…

1

百年の恋 小説

高尾理一  円陣闇丸 

先祖が繋ぐ運命の相手

文庫化再販書籍で、書下ろしと封入ペーパーで再登場です。
傲慢オレ様の伯爵家9代目当主の攻め様と、遠縁にあたる日本人の受け様との
誤解と擦れ違いしながらも惹かれあっていく二人の運命的な恋です。

既刊も読んでいるのですが、しっかり同じイラスト表紙が本棚にあるにも関わらず・・・
書下ろしと封入ペーパーに惹かれての衝動買い(笑)
内容的には100年も前の攻め様の先祖と受け様の先祖の悲恋がキッ…

6

ジュエリーデザイナーの交友関係(表題作 アラン・ラウとレオン・リーの場合) 小説

水上ルイ  円陣闇丸 

お菓子のような甘さ

本編の脇キャラCPたちのお話で、短編集になっています。
どの話も甘いです。
全体でみれば砂糖菓子のように甘いです(笑)

「アラン・ラウとレオン・リーの場合」
本編でもだいぶ登場していたこの二人。
恋人同士にどうやってなったかのお話でした。

「孫庚信と喜多川御堂の場合」
本編でこの二人が出てきた時から、ずっと気になってた人たち。
私は御堂さんが、本編から好きだったのでこの…

1

情熱の飛沫 小説

遠野春日  円陣闇丸 

激しく感じないけど確かな愛がある

再販情熱シリーズ3作目、完結編前のシリーズの中では1番穏やかな作品でしょうか。
不器用な二人が少しずつ愛を確かめ合っていくような作品で、攻め様の一昔前のような
亭主関白系と、受け様の健気で良妻賢母的な何やら夫婦なのか?って突っ込みを
入れてしまいたくなるような展開も感じる。
二人の生活や日々の日常を切り取って描いているような展開ですが、だからこそ、
二人が共にいる奇跡的な出会いを感じさせ…

1

王子の方舟 コミック

円陣闇丸 

雰囲気はとても好き

表題作シリーズはなんとも不思議な作品でした。
王朝モノだと思いきや、現実の時間はそうではなくて・・・SFモノ^^;
どこまでが現実で今なのか、どこまでがバーチャルで過去なのか、悪く言えばちょっと分かりにくい。
短めの話が3話で成り立っているのですが、構想が結構ややこしいので、3話だけでは説明が不十分な所が多いように思いました。

「永遠の檻」は監禁モノなのですが、ソフト目で、敬語攻めです…

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