ymzさんのレビュー一覧

さよなら、ヘロン コミック

ymz 

「ヘロン」にさよならした2人が向かう先は

表紙とタイトルが放つ吸引力にホイホイされて手に取った初ymz作品ですが、良かったです!
心の奥底の澱みをほんの少し薄めてくれるようなお話でした。
好き嫌いは別れそうですが、広義での愛について描かれたお話が好きな人にはヒットするんじゃないかなと思います。
読み終わった後しばらく、表紙をまじまじと眺めながら、タイトルの意味について考えていました。

「ヘロン」をググるとヘロンの公式が真っ先に…

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さよなら、ヘロン コミック

ymz 

透明感のあるお話でした

じわじわ来ますね。
エッチもなし、せいぜいキス止まりなので物足りない人もいるかもしれません。でも、私は好きです。
お互いに家族の代わりの存在として始まるんですよね。それがふとしたきっかけで家族の存在抜きに自分だけを見てほしいと願うようになります。“幸せ”って言葉を自分のためだけにつかってほしいと言う草次。なんて素敵なお願いなんでしょう。これが精一杯の盛り上がりどころです。
この二人に関しては…

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ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

カバーイラストそのままの爽やかのどかな癒し系

今日の私は、長期連載コミックス化まとめ読みの日。
とは言っても、この作品は連載期間2年で6回だから素早くまとまった方かな。
でも、ページ数、分量的にはコミックス丸々一冊、読みごたえはしっかり。

元々男性が恋愛対象ではなかった、というか、恋愛そのもの、それ以前に対人関係を築く事すら不得手だった医師・日賀睦が、事故で緊急入院した写真家の藤代春次と出会って、何度か会っているうちに、少しずつ、少…

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ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

目に見えない大事なもの

カメラマンの春次は、階段から転落する際カメラをかばったせいで頭を打ち、病院に搬送された。主治医となった睦は初対面からタメ口をきく、何を考えているのかわからない男で春次を苛立たせる。その一方で睦が気になって仕方がない春次は、何かとつきまとい、退院後に交流を始めるが…。


独特の雰囲気のある作品でした。
本編では受け攻めは判明せず、キスシーンすらないほのぼのな進展です。でもじっくりと育ってい…

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ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

本質、本音は見えない所にある

沁みました、心に
大人になっても抱えてる自分の人には見せられない弱さ、脆さ
それを見せられる相手に巡り合えた睦
医者という職業柄人に頼られなければならないとプライベートでも分別出来なかったんです
優しさを与える事は出来ても、無条件に優しさを与えられる事に慣れずに距離をとってしまって...
そんな睦にゆっくりと時にぐっと近づいていく春
素直に言葉を紡ぐ春を羨ましく思う睦

徐々に近づ…

7

ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

かけがえのないきみ

ymzさんの新作、楽しみにしていました。
前作『さよなら、ヘロン』と比べ、シリアス度は低め
沸点と甘さもかなり控えめなのですが
ymzさんの作風というか、感性ってすごく魅力的なんですよね。

医者の睦(むつみ)と写真家の春次という
普通なら接点のない職種で性格も真逆のふたりが知り合うことで
ゆっくりと動き出していく物語です。

出会いは医者と患者として、
そこからはじまるちょっ…

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ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

自分だけの光を見つけてくれる

目を覚ますと病院のベッドにいた写真家の春次(しゅんじ)。
納得のゆく作品が撮れないことと腕の骨折が重なり、写真をやめようかと弱気になるが、主治医の睦(むつみ)の何故だか偉そうな態度と「大丈夫」という言葉に不思議と元気づけられる。

ぶっきらぼうで、でも優しくて、どこか本心の見えない睦。そんな睦を知りたくて、春次は食事に誘ったり彼の家へ料理を作りに行く。
睦もまた、春次の素直な明るさに惹かれ…

4

ラブラド・レッセンス コミック

ymz 

読者の行間読み力を要する作品

1回通して読んでみただけだと面白さはわかりにくいかもしれない。
セリフや間など空気感を味わうタイプの話な気がします。
また、2人のトラウマや欠点的な部分も匂わせてるだけで深く描いてるわけではないので相手に出会ったことで解消されていくカタルシスを得るものではなく、やんわり、じんわりと解消のようなものがなされてる。
あと、カバー裏とかも見て思いましたが、作者はあえて読者に見せる情報をカットしてる…

3

さよなら、ヘロン コミック

ymz 

物悲しい共依存

同じだけれど同じになれない二人の共依存のお話。
静かで乾いていて、単館映画を観ているような気分になりました。

最初は海風が自由奔放にふるまっているので、それに振り回されている草次という関係性だと思いましたが、彼にとってはそんなことはどうでもよかったんですね。
恋愛でも友情でもなく、不思議な共依存の話でした。
BLとしては物足りないですが、話としてはとても好きです。
この二人がもう少し…

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さよなら、ヘロン コミック

ymz 

「これは共犯だ」

高校生の頃からずっと寄り添ってきた2人。しかし、キスをして、何年間も生活を共にしてきたものの、その関係は友人でも恋人でもない。
二人の間だけに構築された特別な関係性に、もどかしくも温かく優しい空気が感じられました。

お互い、家族の間に軋轢があった草次と海風。
家族との間に生まれた溝を埋め合うように、二人は「共犯」関係になります。

キスをして同棲もしていますが、一冊を通して、直接的な…

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