榎本さんのレビュー一覧

愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

切ない純愛

最高に面白かったです!

借金苦で両親に売られた春也と、春也を買った男の息子の一輝の純愛モノです。
設定自体はBL作品では「よくある」類のモノですが、ふたりの成長とともに、恋愛がスローテンポで進んでいく様子にキュンとしました。

もともと春也が一輝の「性欲処理の道具」として買われていたため、お互いに惹かれ合いながらも、恋愛感情を素直に示せないのが切なかったです。

また、ストーリーの…

2

愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

父親は絶対に許せないw

ものすごい暗くて重い話です。
借金のカタに富豪の家に売られるという設定はよくありますが、
この話はそれだけではすみませんでした。

六年間という期限を定められて、
一輝の性欲処理を請け負うことになった春也。
初めは物扱いされ、ひどい行為を強要してくるんですが
途中から扱いが変わり、キスや愛撫をしてくるようになる・・・。

何年かぶりに再会したのは、
一輝が結婚するという話を耳に…

8

倒錯者Aの告白 小説

綺月陣  榎本 

続編「~功罪」を挟んで2度読むべし

なんかもういろいろツボでした。

過去に運命的な出会いをした東間と嵐の恋は、最初のボタンのかけ違いから壊れてしまっていました。東間の罪悪感と嵐の無邪気な欲望のまま、どこまでも転げ落ちてゆく予感におののいた東間は嵐から逃げ出してしまいます。
しかしその後も東間は罪悪感からは逃げられず、あてどもなくさまよう日々。
腐りながらも元来の正義感を捨てきれずにいた時、突然嵐と再会します。
嵐は東間を…

3

倒錯者Aの功罪 小説

綺月陣  榎本 

Hシーンで初めて涙した

「~告白」の二人の過去のお話。
この二人の関係が、SMの痛さもあるのだけれど、気持ちの上ですごく痛くて。
東間視点よりも、嵐視点で語られる部分は読んでてつらかったです。本当はノーマルなのに、東間を喜ばせたい一心ですべてを受け入れようとする嵐が悲しかった。
特に、辞職した東間と最後に交わるシーンは切なくて悲しくて。東間を待ち続ける嵐の姿に胸がひりひりと痛みました。
そして長井刑事が本当にいい…

1

千夜一夜に愛が降る 小説

葉月宮子  榎本 

舞台設定だけは王道だけど…

主人公の受が、姉の身代わりとして傾きかけた家の為、性別を偽りアラブの王妃に…
そして攻は傲慢でエロで~…と設定は確かに王道中の王道です。

でも萌えない…。何故かというとキャラ萌えが一切ないから。
ベタな設定とエロしかない。
ベタな設定が悪い訳じゃ無く、むしろベタ大好きだけど、設定とエロだけでは萌えないのですよ。

そもそも受の主人公が好きになれない。
嫁ぐ事も男に抱かれる事も不本…

0

愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

素っ気ないけど、受に惚れ込んでいる攻

きゅんきゅんしました!

主人公カプの親がどちらも頭がおかしすぎてビックリですが、ラブラインはちゃんと萌えました。

受がルームメイトの攻に犯され続けて悪夢のような高校三年間を過ごした…とかいう使い古されたしょっぱい話ではありません。

かといって、トラウマ持ちの受を王子様のような攻が癒してあげるという甘々な話でもありません。

愛情不足を補うかのようにくっついていた少年達が成長し…

3

接吻のナイフ 小説

五百香ノエル  榎本 

愚かで美しい受け

KISSと海賊の世界観をそのままにしたような、もう一つの物語です。
帝国軍が敵では無く味方側での出来事で、帝国軍が世界制覇をめざしている最中。
森の王国を帝国軍が無血状態で手に入れ、もっとも辺境の地であるオロブナ領内
その森に住む少数民族イァイエン族の元へ、新しく領土を納めたのがエルマン伯爵。
新しい領土を視まわりする為に帝国軍人と帝国の聖騎士団長を庇護者に置く
神聖稚児のリオンと伯爵が…

2

そのかたわらで天使はまどろむ 小説

松幸かほ  榎本 

『最初』の安易さがつくづく惜しい。

あらすじや表紙のイメージよりも、ずっと可愛らしいストーリーでした。タイトルがいちばん直球でしたね。

なんといっても、真史(受)が純粋培養のピュア~な健気ちゃんなんですよ。あまりにも天然無垢なので、最初は疎ましく思っていた直哉(攻)もつい惹かれて行って・・・とまさしく『王道』なんですがそれはいいんです。
わかりきってても楽しめました。まさに純愛です。

ただ、最初のHが、他の男に催淫…

1

執事と眠れないご主人様 小説

佐々木禎子  榎本 

受の魅力がたまらん一品!

執事と坊ちゃんの組み合わせはわりと好きです。
昔読んだのを発掘して最近読み直してみたら、やっぱりキュンキュンした作品だったのでご紹介。
現代を舞台にしてるので、この作品の執事はあまり執事執事してないのがよかです。

祖父が執事だったので、海外のそういうスクールで学んだ斎昭(攻)と、
執事を必要としていない学生企業家の翠(受)の話です。

両親に無理やり執事を雇わされたたため、はじめは…

0

見えない月 小説

剛しいら  榎本 

予想外

気難しい攻めの家に住み込み身の回りのお世話をする受け。BLでは結構あるシチュエーションだよな~と思いながら軽い気持ちで読み始めたら…後半の重さにびっくり。
津積の辛さがひしひし伝わってきて胸が痛くなります。

昌人が久々にあった広道に会って違和感を感じ始める様子には、すごくハラハラしました。その後の展開は更に予想外でした。それはもう、良い意味でも悪い意味でも(笑)
確かに展開としては面白い…

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