榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

互いに譲れぬモノを超えて

本作は関東屈指の指定暴力団の二次団体の若頭と
元検事で元弁護士で現ネゴシエーターのシリーズ第六弾は
シリーズの最後を締めくくる完結巻となります。

受様はヤクザとなった攻様と再会して以来
時に反発したり、協力しあったり、妥協ながら
辛い過去を乗り越えて攻様と生きる事を選びますが

今回は前回の依頼でも受様を苦しめ
攻様とも因縁のある男の父からの依頼を引受けた事で
攻様との直接対…

5

愛とは言えない(3) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

漫画と小説でひとつ。

「恋とは呼べない」のコミックスを先に読んでいたので、ああ~、この場面はそういうことだったのか、と納得がいったり、逆に「先にコミックスで読んじゃってるから(知ってるしー)」と思った箇所も正直ありました。けど全体に見て、大きな欠点ではないとも思いました。うまく言ってるのじゃないかな、コラボ。
…そもそもコラボって語の意味って?;よ、よくわからんけど
この作品が漫画と両方読んだ方がいいのはあきらかか…

3

愛とは言えない(3) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

大人だから不器用な恋

先に淳平と英の「恋とは呼べない」のコミックが出ていますが、今回の「愛とは言えない3」は見事に場面リンクしています。
先にコミックを読んでいた時に、どうして橘高は英へモーションを本格的にかけているんだろう?とか
軽井沢の別荘でのくわしい出来事が、ここでわかるようになっています。
この3巻、どうしてこうも上手くいかないんだろう?と思わせながら、ラストにおいて1条の光が!
次の4巻がラストだそう…

3

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

榎田さん安心のキャラ立ち

単なるSMプレイ作品と思ってたら大間違いです!

攻めは本当にまごう事なきワンコです。
受けの先生が爆弾を持ってます。
序盤までは隠されつつ(伏線はちょいちょいあるのですが)、中盤で発覚、株急上昇でした。

「SMプレイ」そのものを自分の趣味としている人間の恋物語。
珍しくMのプロがS側を育てるという面白設定。というわけでSMプレイのど素人大学生がMを極めた大学准教授に調教されます。…

3

恋とは呼べない (2) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

恋ってタイミングが難しい!

真面目で堅物の経理社員・英と、雪の日の夜、猫のやきのりと一緒に拾われた心に傷を持つ青年・淳平がメインの「恋とは呼べない」の第2巻。
1巻では英が辛い恋を淳平によって乗り越えて、変われるのがメインになっておりましたが、今回では、淳平の過去が見え、そして近づいたかと思ったらあっという間のすれ違いが!?
「愛とは言えない」の2巻部分もリンクして、またこれから出る3巻もリンクして、恋することの難しさ、…

3

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

なんて面白いんだ!!

集中して一気に読んでしまいました。
いやもう本当に面白い。
それしか言いようがないくらい。
展開にハラハラドキドキして、敵にイライラして、主人公にエールを送って、最後には涙ぐむ…本の醍醐味を味わわせていただきました。

芽吹は本当にかっこいい。
頭がよくて優しくて人のために進んで損することができる。
暗い過去からにも負けません。

同じく暗い過去を背負っている環は芽吹とはまるで逆…

2
非BL作品

金の髪のフェンリル 沙漠の王 非BL 小説

榎田尤利  北畠あけ乃 

砂漠に降り立つ金の髪のフェンリル―

この作品はシリーズもので、実はこれが第1作目というわけではないのですが、「金の髪のフェンリル」のシリーズが読みたくて手に取りました♪
熱く燃えるような砂漠を舞台に、シティという完全に統制された国家と対立し、見捨てられた砂漠の人々を救うのがフェンリル始めとする部隊。
砂漠の中でも最も力を持つ、バダウ族の協力を得ようとした時に折りよく現れたのがバダウの白い聖者といわれるタウバ。共にバダウ族の集落に…

0

猫はいつでも甘やかされる 小説

榎田尤利  紺野けい子 

春彦のターン来た!

前作の「放蕩長屋の猫」で脇で当て馬でありながら、攻キャラより魅力的でまひろ、春彦にしろよーーと思いつつ読んでた彼のターンが来ましたですよ!

春彦の魅力は前作の段階でもかなり描かれてましたが、今回もまたこれがいい男なんだなー。
和装が似合う、そしてちょいと女言葉が入るんだけどオネエじゃなくてむしろ江戸時代の放蕩息子とかを思わせる粋な感じがたまらんのです。

そんな彼の恋のお相手は日本人と…

1

誓いは小さく囁くように 小説

榎田尤利  佐々成美 

榎田さんにしてはイマイチな点も

文庫だったら文句無く萌なんですが、新書なのでちょっとした部分に引っかかりを覚えました。
でも面白くはあったです。

若宮〔攻〕は偶然に道で智夏〔受〕に声をかけたところ、高級服にゲ○を吐かれて服を汚されてしまいます。
相手をそのまま放ってもおけず自分の会社に連れて来て、洋服の弁償代として会社で働けせるもミス連発。

けれど実は智夏は優秀なウエディングドレスのデザイナーで、若宮の会社はウエ…

3

放蕩長屋の猫 小説

榎田尤利  紺野けい子 

ダメ男攻め

付き合って4年目のゲイカップルの話。

攻めがダメ男なのです。
遊びと割り切って浮気もする、家事も殆どしない、田舎コンプレックスも持っている、そんなダメ男・遊真〔攻〕
一昔前の言葉で言うところのだめんずですよ、この男は。
でも恋人で同性愛手のまひろをちゃんと好きで愛してもいる、けれど上司の付き合いでソープに行ったり、後腐れなさそうと見た女性を口説いてみたり。

まひろはそんな遊真をな…

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