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榎田尤利 奈良千春
スージー
ネタバレ
気になっていたキヨと智紀のお話です。 普段から無口であまり内面を表に出さないキヨですが、 (それでも智紀に対する気持ちはダダ漏れですけど(笑)) 今巻はキヨ目線も多いので、キヨの気持がよく分かる。紀宵ファン必見です! 智紀は、シリーズ本編で最初に出てきたときは、 自信過剰で生意気なだけの子供だったんですが、 芽吹やその仲間たちと出会い、色々な事件を通して彼らと触れあっていく事で…
誰一人(チーム芽吹のメンバーだけでなく兵頭の舎弟達も)想像もしてなかったでしょう。 芽吹の落ち込みようはかなりのもので、 すでに兵頭が側にいる事、兵頭の存在が人生の一部になっていた事に、改めて気付きます。 環にまんまと騙され、2つのUSBと兵頭までも奪われてしまいボロボロの芽吹、 オフイスで智紀達に叱咤激励されながらも、甘栗を剥きながらイジけてますが、 じつはこの時すでに「ミッション…
今回明らかになっていきます。 そして・・・芽吹と兵頭にとって痛い試練となります。 前半はいつものコミカルなテンポで進みます。 2人の漫才カップルも熟練夫婦となりつつありますね(笑) 後に「チーム芽吹」の新メンバーとなる自称結婚詐欺師の志津も登場、 かなりの天然キャラですが、実は伝説のスリ師の曾孫で天才的な腕の持ち主なのです。 ラブホのシーンは今巻での見せ場の一つでしょう。 2…
榎田尤利 高階佑
雀影
10年かかって完結にたどり着く物語。 それは、物語世界の中でも、作品の完結としてでも。 約10年前に書かれた物語は、男娼「青薔薇」が「愛を売る」パートと、百瀬青が「得たかった愛」のお話。 章立てされた、ひとつひとつのエピソードでもそれぞれ完結した1冊の本になりそうな内容なのに、トオルという1本の縦糸を絡めて、青と青に関わる人たちのお話が、密接にリンクしていきます。 人間は、ただ一面…
榎田尤利 茶屋町勝呂
モクナン
コミックは読み漁る割に、小説(ティーンズ文庫系というのでしょうか)には全く手を出していなかったわたしです。小説ではほのめかせる程度のBLが好きだったので。 こちらの作品は人からおすすめしていただいて読んだのですが、ストライクでした…。 薄幸の美青年魚住くんの過去や傷は壮絶です。シリアスな話は好きですが、これはなかなか重い。言い方はものすごく悪いのですが、「所詮BL」という見方から入ったので…
marun
オムニバスの短編から構成されているような作品で、一人の青薔薇と呼ばれる 人気で高額の『FILAMENT』の男娼とどこか心に傷や痛みを抱えて弱ってる 客とのそれぞれのストーリーと、男娼本人のトラウマ的な過去が次第に見えてくる そんな切なくも悲しくて、人間の弱さに焦点を当てた、男娼を取り巻く人間関係が 多様な形で描かれる味わい深いストーリーでした。 高瀬は実業家で、ゲイだとカミングアウト…
今回は前2作に比べて、特に中盤以降がシリアスな内容になってます。 前半はいつもの様なコミカルな展開。 毎度体を張ってる芽吹きですが、今回も期待にもれず。 腰を痛めて七五三野に湿布を貼ってもらっているところを兵頭に目撃され、 いつものドタバタ三角関係漫才を披露してくれます(笑) そして、前作で同僚だったホストの満雄から、 同郷の斎藤が振り込め詐欺に関わっていると相談された事から、…
茶鬼
01年からの、男娼:青を主人公にした作品を1冊にまとめたもの。 過去作品は2冊ですが、この「Blue Rose」と「Sleeping Rose」では1年後という設定もあり、主人公のあり方が多少違ってきます。 Blueでは、青の男娼としての仕事の姿と客とのスタンス、そして全編を通して道しるべとなる存在、昔の親友:トオルの登場。 Sleepでは、高級男娼としての青の姿ではなくて、彼自身の問題の話…
Goma2
まず本の見た目と作りが素晴らしい。 主人公が高級男娼というに相応しい、表紙の高級感と重量感、2段組み350ページ越え そしてそれらに見合うこの価格。税込¥1,292 肝心な中身はというと、榎田さんの色々情熱が感じられた作品な気がしました。 初期作品だからでしょうか、すごく気合いというか本気度がやばかったです。 今の作風より話が全体的に重いです。 主要になる登場人物が多めなの…
おおみそか
私は、現実世界では悲しくなることの方が多いんだからお話くらい幸せじゃないと!、という読書嗜好の持ち主です。 しかしこの本は、何度も閉じて、落ち着かなくなる胸を整えながらではないと続きを読めませんでした。 本屋で「あ、榎田先生の新刊だー。やったー。」なんて軽ーい気持で購入し、読み始めた自分に「覚悟しときなさい!」と教えてあげたい。 主人公の青の痛々しくて、歪で、哀れな愛を求める姿にはひどく…