榎田尤利さんのレビュー一覧

愛とは言えない(4) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

再会のクリスマスから一年、そして・・・

長いコラボ作品も、とうとう最終巻です。

河島に引きずられ酒浸りになっていたサガンを、立ち直らせた橘高。
サガンを想う事に疲れ果て、英に癒しを求め告白しますが、英は淳平が好きで・・・
橘高は、英の部屋の前で、英を抱きしめて二人の幸せを祈ります。

一方、その場面を偶然目撃して、橘高と英が付き合っていると誤解した淳平は、
英に、サガンが好きになったと嘘をつき、淳平の家を出てサガン宅に転…

5

聖夜 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  ヨネダコウ 

4度泣く30年愛

あれ?
この本、なんで未評価・初レビュー?

旧版「聖夜」に初期作品「名前のない色」と、「聖夜」の後日譚の書き下ろし「GRAY」を加えて、2段組380ページに及ぶ読みでのある一冊。

「名前のない色」
絵描きと編集者のすれ違い愛。
こちらのすれ違いは、夏から秋へ。
一夏の激情。
本の約半分はこのお話で、これはこれでよかった。

そして表題作「聖夜」。
17歳、27歳、37歳…

7

愛とは言えない(4) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

完結

読み終わってからだいぶ経ってしまいました。
心落ち着いてしまったよママン゚(゚´Д`゚)゚
とはいえ、最後までキューンと泣けるお話でした。
良かった!良かった!
何事も物語っちゅーのはハッピーエンドと決まっておるわけですが
解っていても胸にグッとくるストーリーってやっぱりあるんですよね。

恋とは~で、前半部分は
同じストーリーを沿ってるなぁという印象でありまして
あ~・・・先に…

4

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

歯に衣着せぬ恋愛論

 クリスマスの日、彼氏の武居から振られた英は、淳平と後に「やきのり」と名付けられる猫を保護します。しかも、英を振った武居は、再び英の前に現れたり、英が橘高と一緒に行ったレストランで武居と婚約者が一緒にいるところを英が目撃されてしまうという残酷な仕打ち付きで…。英の不幸体質を心配する淳平ですが、淳平、目にも、決して忘れることのできない痛みを抱えていて、お話全体がちょっと切ないです。武居と分かれて落ち…

2

恋とは呼べない (3) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

すれ違いの末に

橘高と英がつきあっていると勘違いした淳平は、
サガンを好きになったと嘘をついて英の家を出て行ってしまいます。
つらく、さみしい気持を英は橘高に打ち明けますが、
その話を聞いた橘高もまた、大きなショックを受けます。
お互いの傷を舐め合うように、肌を重ねてしまう二人。

一方、淳平とサガンもまた、過去に心に傷を受けた似た者同士、
つらさをこらえ切れずに抱き合ってしまいます。

皆が、…

3

愛とは言えない(3) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

飲み込んだ星のかけらの痛み

三巻は、四人で橘高の軽井沢の別荘へ来た所から、スタートです!

最初、素直に橘高にお礼を言うサガンに、いい雰囲気だった二人ですが・・・
橘高と英の親しげな様子に、嫉妬したサガンは、
ささいな事で橘高と口喧嘩をしてしまいます。
これがまた、読んでいてオイオイ・・・と思う様な子供みたいなケンカですが(笑)
そして翌日、今度は橘高がサガンと淳平の仲を勘違いし、
頭を冷やそうと着の身着のまま…

1

恋とは呼べない (2) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

本当は両思いなのに・・・

1巻では、淳平に見守られて英が辛い恋愛を終わらせる事が出来ました。
しかしその淳平も、何やら過去に傷を負っている様子。
その淳平を、今回は英が暖かく包み込みます。

英の優しさにふれ、心の硬い所が少しずつ溶けてくる事を自覚する淳平。
そして、思わぬ方向に気持が育っていく自分に戸惑います。
英を抱きしめる自分を想像して、一人赤くなっている淳平が凄くカワイイです(笑)

そしてとうとう…

3

LOVE and EAT~榎田尤利のおいしい世界~ 小説

榎田尤利  奈良千春 

LOVE and EAT=LIFE

今年最後のお届け本となったのがこちら。

【ぐりとぐら】【鬼平犯科帳】の作中に登場する料理に惹かれる食いしん坊としては見逃せない一冊( ̄ー ̄)

童話だけじゃなくBLでもレシピ本が出ないかな、と思っていたので嬉しい~!

主にペットラバーズシリーズと交渉人シリーズ、他にSHYノベルズから出ている作品に登場した料理が紹介されています。

ペットラバーズと交渉人のSSつき。
このSSに書かれているパー…

5

erotica 小説

榎田尤利 

エロスという名の人間ドラマ

エロスの語源は言うまでもなく、古代ギリシア語の「恋」と「愛」の神、
のちにローマ神話のクピド(キューピッド)といっしょくたにされる神様ですね。
さて、このeroticaは単に劣情をガンガン盛り立てるというより、そうした原義的な「愛」や「恋」の形をセックスないしは性的興奮を用いて体現しているかのように思えるわけです。

ですが、出てくる人々はなにかと素直じゃありませんね(笑)
つまり…セク…

6

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

非常にうまい小説、しかしシュミかと言われると…

いろいろな意味で考えさせられた作品だった…。
榎田先生、たいへん巧みで流れるような文章を書かれる方である。
まぁ、ちっと装飾的すぎるきらいもなくはないが文章の落し込み方やひっぱり方、申し分ない。だからこの評価はいい悪いではないんです。

だが、好きかと聞かれると…

ぶっちゃけ、整いすぎていてなんとなく疲れるのであります。
うーん、BLらしいバカバカしさに欠けているというか。
むし…

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