total review:278285today:1
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
73/143(合計:1421件)
榎田尤利 小山田あみ
御影
ネタバレ
31歳でやり手の弁護士、久我山は、高校の同級生で今は歯科医の本城から、高校2年生のときの担任だった曽根の訃報を聞きます。 久我山が夢を見ていると思ったら、彼が居る場所が今はもうないはずの実家、自分の家、なのです。そして、17歳のころにタイムスリップしていると自覚してしまうのです。 もう一度17歳をやり直すことになった久我山ですが、大人の彼もすごく冷めているのに、今更なにかときめく…
榎田尤利 町屋はとこ
英と平が出会ったクリスマスイブの日、橘高と彼の後輩である目も偶然再会します。 橘高の経営するレストランで一人で食事をする目を、橘高は気になって仕方がないのです。 父は実業家、母は高貴な家の出自ということで、何もかもが完璧すぎる橘高が、唯一落とせなかったもの…。それが目であり、今夜はこうして彼が目の前に居るのです。そして、契りを交わすのです。 目はこの夜のことを「魔が差した」と…
榎田尤利
元々この手の話はかなり苦手なので、手にする気はありませんでした(笑) しかし、たまには自分が苦手とか、好きではないと思っている作品に手を出すのもいいのかもという思いあり、読んだ1冊です。『書生の戀』以外は生々しいエロティックな雰囲気や行動ばかりで、これは正直好きになれませんでした。 『書生の戀』では、廿楽の書いた『土蔵の蝶』を読んだという、松岡からの手紙から始まります。廿楽の作品…
榎田尤利 紺野キタ
女性のような顔立ちでどこかつんとしている満。そして、その彼がとても大好きなのが浩一です。 浩一は、満に万が一のことがあるといけないからと、いつも車道側を歩いていたのですが、その万が一が本当に現実になってしまうのです。車にひかれて、普通だったら即死の状態ですが、なぜか浩一は普通に歩いたり、話したりすることができます。体は血だらけだし、一部裂けてしまっているのになぜかまるで生きているかのよう…
榎田尤利 茶屋町勝呂
絵夢
前作で色々と足りなかった部分を得た魚住はそれによって苦しみとも対峙し、自立していきます。 久留米との関係も進展します。 ジタバタ悩んでいたはずなのに久留米の節操のない求め方にちょっと驚きました。 「夏の塩」「夏の子供」とも登場人物がとても魅力的で印象に残ります。 命は生まれ落ちたときからたくさんのものとふれあい、いずれ消えていく。 そのふれあいの中で伝わることは確かにあってその繰り返しが…
魚住くんシリーズの存在は知っていたのですが文庫版の新装版が単行本ということで本が高いです。 なかなか手が出せないでいました。 榎田さんは2作目です。もしかしたら良い順番で読ませて頂いたかも。 この作品はBLというジャンルでくくらなくても良いような気がしました。 「命」は必ず「死」を迎えます。 作中でもたくさんの「死」が語られ「生きている」登場人物の中に作者の真摯な視線を感じます。 …
榎田尤利 円陣闇丸
漫画家の豪徳寺薫子先生は、実は男で、しかもこれまた生活能力がほぼないという二木なのです。そんな二木を小学生のときから支え、そして社会人になった今も、保護者のように面倒を見ているのは幼なじみの東海林です。 まんがを書くにも、部屋を掃除するにも、ご飯を食べるにも、何でも東海林にやってもらう二木は、普通だったらいらっとするキャラクターなのに、どこか憎めないのが不思議です。二木の描く漫画は元はそ…
あむり
やっと読めました。榎田さん作品ということで、 気になって購入したものの、後回しになっていましたが 最後まで面白いと思える短編集でした。 1作ごとにイラストレータが違うので、 その世界観が違ってくるのが興味深いです。 文庫本と違い、高いのがネックかと思うのですが、 高くて、凝った装丁だからこそ、この高級感ある 味わいがあるかと思うと、高くても仕方がないか~と 納得するしかないか。…
榎田尤利 佐々木久美子
いくこ
久しぶりにコメディを読んだ。 カワイイ主人公でした。 見た目はあまり言及されておらず、そのせいか、顔でなく性格で惚れてる感じがいい。 吸血鬼は面食いが相場だけど、この人は食事だからあまりこだわらない感じもいい。 美食家ですらない。 不老不死についても適度に解決法が出てる、吸血鬼と人間のカップルって、 物語としてまったく続かないわけだけど、 そこらへんの悩むポイントを全部捨てて気楽に書…
snowblack
美形で頭が良くてでも極度の潔癖性のご主人と、忍耐強くて大らかに心優しい執事(見習い)。 いや、主従は好物です。 ですから設定だけでも美味しいんですけれど、そこは榎田作品でちょっと楽しい一捻り。 同族経営の老舗会社の役員乙矢は、極度の潔癖性。 老執事(彼がまたいい味なんだ!)の体調不良による引退に伴い、新しい秘書を雇う事に… 原田は製薬会社に勤めるつもりで応募するのだが、なんだかあれよ…