榎田尤利さんのレビュー一覧

明日が世界の終わりでも 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  藤たまき 

極端な

作品が収録されたこの作品集。

largo
受けの嫉妬心や自尊心が、攻めの存在で徐々に変化する様。明るくていつもヘラヘラとした感じを受ける攻めが見せた激情。ドキドキ、キュンキュンしました。青春だなぁ。当て馬くんとの友人関係が続いたのにはちょっと驚きました。

明日が世界の終わりでも
少々アブノーマルな作品。受け視点で物語が進むため、攻めの心情が伝わりにくかった。ただ、全部読んだ後には、…

2

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

交渉人は、愛される


相も変わらず素敵な表紙を開くと、扉のカラーイラストに目を奪われます。
幸せそうに微笑む彼らは、教会で何を誓ったのでしょうか。

【交渉人シリーズ】はこれにて一段落。
ボロボロになってまで自らの信条を貫く芽吹に、身体を張ってまで彼を守る兵頭。
初期の段階での兵頭は、ただただ芽吹に執着しており、愛は感じられたものの、こうして身を挺して彼を守ることはなかったでしょう。
兵頭が芽吹を守るの…

7

交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

見事に嵌められました


攻め様にだんだんと気持ちが傾いてきた主人公・芽吹とそんな芽吹がどんな人間であろうと手放すつもりのない攻め様・兵頭に降りかかる試練のお話。
の、序章。
はじめは愚かにも今回は詐欺のお話か~…あ?スリ?ああそっか~…なんて思ってました、わたしも。
今回も芽吹と兵頭がラブラブで、前作よりも兵頭の独占欲がアップしてるのかな、なんてことも考えてました。
だって見事にラブラブだったんですもの!

4

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

痛くて苦しくてツライ


【交渉人は嵌められる】と前後編になっているお話。
前作からレビューを書こうとしたのですが、平常心で書く自信がなかったもので(笑)
以下、感想中心になりますがご勘弁願います。

芽吹がどんな人間であろうと自分には関係ないし、決して手放さないと言っていた兵頭があっさりと彼を手放した。
一人の大切な人間と大事な組を天秤にかけた結果、組の方に傾いちゃったのでしょうか…心では理解しているのにそ…

8

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

自己陶酔と自己暗示


他人であろうと善人でも悪人でも“信じられる”と自己暗示をかける主人公・芽吹と、そんな彼が聖人君主であろうと極悪非道であろうと“芽吹章”である限り手放す気はない攻め様・兵頭のお話。
物語の中盤からどんどん雲行きが怪しくなり、今までの作品よりもどんよりと重い雰囲気を纏う本作。
芽吹の過去のしこりが少しずつ明らかになりつつも、そんなものはどうでもイイと吐き捨てる兵頭。
振り返る芽吹の顔を前に向…

1

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

『芽吹、ホストになる』の巻


【交渉人シリーズ】二作目でございます~!
交渉人、またの名をネゴシエーター、ネゴ屋(ネコ屋ではない)を営む主人公・芽吹とそんな彼に執着する極道者の攻め・兵頭のお話。
うううん今回も相変わらず面白い!

冒頭はあるホストくんの一人語りかと思いきや…あれ?あれれ?あれれれれ?となってしまうほど場違いな会話を自称25歳の芽吹ホストが繰り広げてるじゃないですか(笑)
最初の数ページでここまで…

1

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

面白い。とにかく面白い。


交渉人、またの名をネゴシエーター。

ごく一般的な生活をしていれば馴染みのない職業である受け・芽吹がこの作品の主人公。
お話は遡って高校生時代、先輩後輩関係であった二人が極道者と交渉人という、以前よりもずっと近い関係で再会してから…というものです。

芽吹にとって攻め・兵頭は過去に自分を犯した男。
ゆえに二度と会いたくないと思っていたのですが、そんな意思とは裏腹に、兵頭は芽吹に妙に…

5

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

やり直した人生

 31歳でやり手の弁護士、久我山は、高校の同級生で今は歯科医の本城から、高校2年生のときの担任だった曽根の訃報を聞きます。

 久我山が夢を見ていると思ったら、彼が居る場所が今はもうないはずの実家、自分の家、なのです。そして、17歳のころにタイムスリップしていると自覚してしまうのです。

 もう一度17歳をやり直すことになった久我山ですが、大人の彼もすごく冷めているのに、今更なにかときめく…

3

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

一度コミックを読んでいても

 英と平が出会ったクリスマスイブの日、橘高と彼の後輩である目も偶然再会します。
橘高の経営するレストランで一人で食事をする目を、橘高は気になって仕方がないのです。
 
 父は実業家、母は高貴な家の出自ということで、何もかもが完璧すぎる橘高が、唯一落とせなかったもの…。それが目であり、今夜はこうして彼が目の前に居るのです。そして、契りを交わすのです。

 目はこの夜のことを「魔が差した」と…

1

erotica 小説

榎田尤利 

読むつもりはなかったのですが…

 元々この手の話はかなり苦手なので、手にする気はありませんでした(笑)

 しかし、たまには自分が苦手とか、好きではないと思っている作品に手を出すのもいいのかもという思いあり、読んだ1冊です。『書生の戀』以外は生々しいエロティックな雰囲気や行動ばかりで、これは正直好きになれませんでした。

 『書生の戀』では、廿楽の書いた『土蔵の蝶』を読んだという、松岡からの手紙から始まります。廿楽の作品…

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