榎田尤利さんのレビュー一覧

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

特別な恋はすべて普通の恋

 榎田さんの作品でノン気同士なのって、久留米と魚住くん以来では・・・と思いながら読みました。珍しかった。事件らしい事件が起こらないのも珍しかった。ひたすら的場と花島の心の移ろいに焦点があたる。珍しい。

 いやあ、しかし、もどかしかった。恋愛!!だった。的場は花島よりも6歳上で、職場でも先輩なもんだから、かっこ悪い時分とか嫉妬してる自分を花島に見せたくなくて、ひたすらクールに振る舞う。そんな的…

5

中村明日美子デビュー15周年記念小冊子 グッズ

お題の出し方の違いが面白い

どなたかが作品掲載依頼をしてくださったようですね。楽しみにしていたのですが、誰のレビューも上がってこないので、本誌の方に小冊子のレビューをしてしまいましたが、こちらに移動するわけにもいかないので、あちらでは触れなかった2つの作品と、メッセージページなどをレビューしてみようと思います。
(*本誌でレビューしたもう2作品も加えての総合での評価です。)

 明日美子先生とゲスト作家様のコラボ企画。…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

執着愛ですが軽く読めました

あらすじは、他の方が書いてくださっているので感想を…

「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした。」
こんな一文で始まります。これでほぼ内容がわかると思います。

とにかく面白かったです。私はさらりと読めました。
倖夫(受)を完璧な犬として躾けようとする轡田(攻)と、初めは犬として扱われる事に反発しながらも犬として大事に扱われる事で自分の求めていたものに気付き離…

4

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

読み返すものに何を求めるか

購入から半年経ってのレビューです。一日で読んでしまった気がするのですが、読了後の評価は萌×2。今読み返すと中立かなと思います。

暴力の世界で生きる、受けの辻が世界をどう俯瞰しているのか。俯瞰しているようで地べたを這い回っている面も描かれていて読み入ったことは記憶しています。

ちるちるの情報では標準的なエロ度だそうですが、私にとってはエロエロでした。タイトルである【threesome(ス…

4

普通の男 小説

榎田尤利  宮本佳野 

「普通って、なんですか?!」

今作のテーマは、帯に書かれてる、ズバリこれでしょう。
(今作を読んで考えてみると、「普通」って安心するための「便利な呪文」なのかも)

内容は、ノンケ同士が出会って、お互い意識し合ったのはいいけど、これって「普通」じゃないよねって悩みまくるお話。
そして、ようやくお互いの気持ちを確認し合い、これからどうなる?ってところで終わってる。
ってことは、続きがあるんだ。

読み終わってからわ…

1

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

設定が大好物だらけ

サスペンス有り、ゲイ攻め、ノンケ受け、ケンカップルという、
私の好物が沢山詰まった作品でした!
ごちそうさまです。

榎田先生の作品に出てくるキャラクターはいつも、脇役を含めて魅力的ですが、この作品もそうでした。
主役のふたりの格好良さは言うまでもないですが、ふたりの上司の阿莉さんやキャバレーのおねえさん達等、ふたりを取り巻くキャラクターが良い味を出していました。

メインとなる事件…

2

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

トラウマ持ちの受けが幸せになるまで

最高でした!
PET LOVERSシリーズは全て好きですが、その中でも1番の
お気に入りです。

過去のトラウマから、恋愛に対してクールな仁摩さんが、
無愛想ながらも優しい杏二に徐々に惹かれていく様子がよかったです。

穏やかで幸せそうなふたりだったのに、だんだんと杏二に対する疑惑が
持ち上がり、苦悩する仁摩さんが切なかったです…
私も入り込みすぎて、号泣してしまいました。
最…

1

ハンサムは嫌い。 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  小椋ムク 

実にかわいらしいw

面白かった(´艸`*)
ぶ厚いのでどーかとおもっていたのですが
読み終えてみればあっという間でした。
そうそう、こういう攻が好きなのだww

◇ハンサムは嫌い
舞台はとある美容室。女にだらしなく、もろもろだらしなく
そんな攻ときっちりな美人受。
ハンサムな男は嫌いだ。そんな受だったのだが・・・
という展開。蓋をあけれみれば、どちらも妙なこだわりというか
苦手意識を持っていただけ…

4

無作法な紳士 小説

榎田尤利  金ひかる 

無作法な山男

お話は出だしから楽しかったのですが、カップリングとしての萌えは残念ながら最初から最後まで感じられなくて中立にさせて頂きました。

山奥で自給自足で暮らす炭焼職人の克郎は、ぱっと見は田舎の山男。
身なりを整えるとイケメンなのですが、山で出会った大財閥の息子、桜彦に頼まれ、桜彦とその兄弟の後継者争いに巻き込まれていくお話です。

克郎は豪快でデリカシーのない、まさに無作法。でも悪い人間ではあ…

1

ゆっくり走ろう 小説

榎田尤利  やまかみ梨由 

主人公がとってもかわいい!

とある商店街にある、地域密着型の自動車営業所が舞台。
とっても人間味あふれる作品です。

地味でほのぼのとした、とても自然に進んでいくお話です。
営業指導でやってきた里見は真面目で表情に乏しく、今までゆるくやってきた営業所にテコ入れをして皆から反発を受けます。

里見としては客や営業所のことを思ってしていることで、本当に車が好きで夢を持ってしていることなんですが、それがうまく伝わらない…

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