榎田尤利さんのレビュー一覧

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

話は面白いが痛過ぎて

犬の次はライオンです。
前作の犬のお話が面白かったので、かなり期待していたのですが、とにかく痛い部分が多過ぎて…
でも話としてはすごく面白かったです。

百獣の王のライオン、真(攻)と、非力で憐れなガゼルの千昭(受)が、義兄の深見の策略により、プレイという名のレイプを仕掛けられます。
この時点で深見の最低最悪度は半端無いんですが、さらにエスカレートしていきます。
しかし、何をされても我…

2

erotica 小説

榎田尤利 

短編のえろが盛りだくさん

全部で6つのストーリー入り。

eroticaというタイトルですから、H度は高いのですが、
1話目は、痛い部分も入っていて、ニガテな私には
ちょっと辛かったです(><)

他に勘違いカップルのリバ話。
これが腰乃さんなので、オモシロおかしく進みます。

そして私の一番のお気に入りが、あとに「threesome」
として一冊の本になる10×3。
組長さんというエライ立場(?)の…

1

Medianoche Gate 小説

秋津京子  榎田尤利  神奈木智  SAKODA  佐々木禎子  加倉井ミサイル  ことき  深井結己  高久尚子 

DVDの後に読んで欲しい

内容は、
・動画ができあがるまで(佐々木禎子)
・DVDでも使用されたテキスト(小説)と描き下ろしの漫画
・書き下ろし小説「EXIT -CAUTION YOUR HEAD-」(榎田尤利)
・動画製作番外編(佐々木禎子)
・あとがき(全員)
でした。

・動画ができあがるまで(佐々木禎子)
Medianoche Gate制作委員会の代表者である佐々木禎子様が、発起人として完成までの…

2

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

特別な恋はすべて普通の恋

 榎田さんの作品でノン気同士なのって、久留米と魚住くん以来では・・・と思いながら読みました。珍しかった。事件らしい事件が起こらないのも珍しかった。ひたすら的場と花島の心の移ろいに焦点があたる。珍しい。

 いやあ、しかし、もどかしかった。恋愛!!だった。的場は花島よりも6歳上で、職場でも先輩なもんだから、かっこ悪い時分とか嫉妬してる自分を花島に見せたくなくて、ひたすらクールに振る舞う。そんな的…

5

中村明日美子デビュー15周年記念小冊子 グッズ

お題の出し方の違いが面白い

どなたかが作品掲載依頼をしてくださったようですね。楽しみにしていたのですが、誰のレビューも上がってこないので、本誌の方に小冊子のレビューをしてしまいましたが、こちらに移動するわけにもいかないので、あちらでは触れなかった2つの作品と、メッセージページなどをレビューしてみようと思います。
(*本誌でレビューしたもう2作品も加えての総合での評価です。)

 明日美子先生とゲスト作家様のコラボ企画。…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

執着愛ですが軽く読めました

あらすじは、他の方が書いてくださっているので感想を…

「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした。」
こんな一文で始まります。これでほぼ内容がわかると思います。

とにかく面白かったです。私はさらりと読めました。
倖夫(受)を完璧な犬として躾けようとする轡田(攻)と、初めは犬として扱われる事に反発しながらも犬として大事に扱われる事で自分の求めていたものに気付き離…

4

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

読み返すものに何を求めるか

購入から半年経ってのレビューです。一日で読んでしまった気がするのですが、読了後の評価は萌×2。今読み返すと中立かなと思います。

暴力の世界で生きる、受けの辻が世界をどう俯瞰しているのか。俯瞰しているようで地べたを這い回っている面も描かれていて読み入ったことは記憶しています。

ちるちるの情報では標準的なエロ度だそうですが、私にとってはエロエロでした。タイトルである【threesome(ス…

4

普通の男 小説

榎田尤利  宮本佳野 

「普通って、なんですか?!」

今作のテーマは、帯に書かれてる、ズバリこれでしょう。
(今作を読んで考えてみると、「普通」って安心するための「便利な呪文」なのかも)

内容は、ノンケ同士が出会って、お互い意識し合ったのはいいけど、これって「普通」じゃないよねって悩みまくるお話。
そして、ようやくお互いの気持ちを確認し合い、これからどうなる?ってところで終わってる。
ってことは、続きがあるんだ。

読み終わってからわ…

1

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

設定が大好物だらけ

サスペンス有り、ゲイ攻め、ノンケ受け、ケンカップルという、
私の好物が沢山詰まった作品でした!
ごちそうさまです。

榎田先生の作品に出てくるキャラクターはいつも、脇役を含めて魅力的ですが、この作品もそうでした。
主役のふたりの格好良さは言うまでもないですが、ふたりの上司の阿莉さんやキャバレーのおねえさん達等、ふたりを取り巻くキャラクターが良い味を出していました。

メインとなる事件…

2

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

トラウマ持ちの受けが幸せになるまで

最高でした!
PET LOVERSシリーズは全て好きですが、その中でも1番の
お気に入りです。

過去のトラウマから、恋愛に対してクールな仁摩さんが、
無愛想ながらも優しい杏二に徐々に惹かれていく様子がよかったです。

穏やかで幸せそうなふたりだったのに、だんだんと杏二に対する疑惑が
持ち上がり、苦悩する仁摩さんが切なかったです…
私も入り込みすぎて、号泣してしまいました。
最…

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