榎田尤利さんのレビュー一覧

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

おとこ気誠実xツンデレ

題名からして「義理の兄弟」。
お父さんの連れ子の健輔とお母さんの連れ子の秋(しゅう)は、同い年。
親同士が再婚し、2人は28才で兄弟になりました…
ところが問題が一点。
実は2人は同じ会社の、同じ部署の、しかも弟・秋が上司、兄・健輔が部下、という現実。
秋はと〜〜〜〜っても厳しい上司で、初めは健輔もムッとしたけど、本当の秋は可愛くて、子供みたいって知っている。
そんな時、偶然既婚者の人…

1

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

恋する人がいる世界って素晴らしい

大人に見えて子供に見えないこと。BLの枠を超えて、ふとしたことに考えさせられたりしました。
未来を変えるために過去へ、というのはとっても好きでわくわく読み始めて、まず受の曽根の通夜から……えっ死んじゃうの?!と焦り。はじめは久我山も高校時代の担任を覚えておらず、少しハラハラするようなはじまりでした。
このお話はよくある(?)未来を変えるために過去へ、ではなく、久我山は事故でなぜか17歳に戻って…

3

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

この本に出会えた幸運

「夏の塩」に続き一気に読みました。
この「夏の子供」には8の話が収められています。
「夏の塩」同様、いやより多く周囲の人たちの姿が描かれる。
マリとあの女装少年・馨のエピソード、マリの過去、響子のエピソード、魚住が祖父母にきちんと愛されている事、魚住に恋する男と久留米とるみ子とバーのバーテンとの不思議な縁、魚住を犯した男…
そんな色とりどりの物語たちと並行して、または溶け込んで、久留米と魚…

2

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

文芸的

先生、なつやすみの宿題終わりました!

そんな読後感。
この有名作、私は2009年発行のハードカバー版で手に入れました。10の話が一冊に収められ、一気に読める嬉しさはあるものの、2段組みでボリューム感が凄い。
読書は義務なんかじゃないけど、どこかやらなければいけない宿題のような存在でした。
元々BLと一般の境界的な作品ということは聞いていたので、BL描写の期待はしてなかったけれど、思った…

1

erotica 小説

榎田尤利 

エロの何たるか

短編集。
しかし、収録の6編はどれもこれも読み応えが重量級で、物凄く充実した読後感です。

「痛い靴」画:えすとえむ
冒頭の一編にこんな作品が来るのか、と驚きを覚えました。
一言で言うと、支配と陥落の物語。
心には恐怖と恥辱を。躰には痛みと快楽を。
靴……耐え難い痛みと、素知らぬ顔でそれを我慢する、それは女たちの多くが知っている感覚…

「ストロベリー」画:腰乃
初Hから1年の…

2

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

愛なんていやになる…辻良典という男

「erotica」未読で、先にこちらを読んでしまいました。
榎田尤利さん作品を久々に読んだのですが、榎田さんってこんな作風だったっけ…?というのが第一印象。
ヤクザの世界が舞台であるという事を抜きとしても、甘さを排して、暴力描写なども淡々と、エロ描写すらかなり客観的に書かれているように感じました。
主人公はヤクザの幹部・辻。
舎弟でイヌの菊池。
上部団体和鴻連合会の顧問弁護士・財津。 (…

1

愛とは言えない(4) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ4作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

4作目です。

大事な人を守るため、車の前に飛び出す・・・・体が勝手に
動いてしまうなんてよく言いますが、
守りたい意識の表れですよね。
しかも、同じようにとっさの行動がまだ続きます。

橘高さんがこんな行動に出るとは。。。
橘高さんの変わりようには目を見張るものがw

紆余曲折?ありましたが、あまあまな2人が見られ、
やっぱりホッとす…

0

愛とは言えない(3) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ3作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

3作目です。

こんなにも頑なで口の悪いサガンさんを、
追いかけようとする橘高さんの気持ちが
だんだん理解しづらいなぁ~と思いながら読みました。
でも、それだけサガンさんの事を他の誰よりも
深く理解しているって事なんでしょうね。
その頑なさも、口の悪さも、何かを隠すためとか
何かの意味があるとか・・・そういう事が解っていないと
追いかけ続け…

1

愛とは言えない(2) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ2巻目。それぞれの心に動きあり。

丸ごと一冊ひとつのストーリー。

2巻目。
橘高さんに変化があり、その変化の様子が楽しめました。
そして、それはサガンも一緒。
冷静に自己分析し、どうしていくべきかを考えています。

こういう心の動きが見えるのは読んでいて楽しいですね。

1

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ第一巻 まだはじまったばかり

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

シリーズの1冊目。
なので、色々始まってます。
橘高とサガンの再会だったり、ネコ絡みで津森さんとサガンが出会ったり
取引先の人として・・・だけではないですが津森さんと橘高が出会ったり。
サガンが良く行くカフェの店員の名嘉真さんと橘高が出会ったり。

それに、最初は謎だったサガンの過去も終盤ではハッキリと明らかになり
もやもやしながら読んでいたと…

1
PAGE TOP