榎田尤利さんのレビュー一覧

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

やっぱり狂犬チワワ最高

狂犬チワワに腰砕けました。
本編は今辛いところで、心砕けてしまったので、
先にこっちのスピンオフで癒してもらいました♡
本当に榎田先生ったら「狂犬チワワ」はないわー。最高。
交渉人のスピンオフ、270Pほど。ショートなし。
狂犬チワワ(=本編で出てきたヤクザの息子、トモ)と
でかワンコ(=本編受けの事務所のバイト、キヨ)の愛おしいお話です。

トモはちっちゃくて可愛い♡キヨ曰く「く…

1

永遠の昨日(新装版) 小説

榎田尤利  紺野キタ 

胸を打つ作品

まさに、胸を打つ作品でした。読んでよかった。生と死、魂の在り処、恋情、家族愛、愛する人が「生きている」ことの幸せ――色々なことを考えてしまう物語です。

前半はどちらかというとコメディータッチで、若干のスプラッタ風味もありつつサクサク読めます。テンポが良いのに軽薄な印象にならないのは榎田尤利さんの真骨頂だなと思いました。明るい雰囲気ながらも最後には浩一が逝ってしまうということは、起承転結の「起…

5

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

当て馬が残念

四作のうち犬のみ既読です
犬は神だったんですが今回は期待し過ぎました
年下イケメン家事上手エスコート上手でハッキング技術と体術に長け
おまけに世話焼き上手の床上手な攻めが
受けにべた惚れになった理由にいまいち納得できませんでした
あと受けの元カレが地雷です
自分が受けをこっぴどく捨てた癖に寄りを戻そうとやってきて、
新しい男に『最初の男は自分だ』と言い出すような元カレ最悪過ぎるでしょ…

0

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

ブリティッシュしめ縄登場

名作シリーズ2作目。
今回は奈良先生の表紙、中表紙にうっとり。
表紙の兵頭がかっこいいのは御覧の通りですが、中表紙がなんと
芽吹の幸せそうに枕ぎゅーしている寝姿(携帯待受画面)。
これを鼻の下のばして見ている兵頭の顔まで連想できて、最高です(笑)

そして裏表紙は、シャチ〇ン食べてるキヨの図。
2010年ごろに販売終了となったらしい名古屋名物シャチのシュークリーム?
いいなあシャチ…

0

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

the夫婦漫才

榎田先生ーーーーーーーーーーやっぱり大好き!!!!
榎田先生の本で未読の本はまだあるのですが、
奈良先生の挿絵が最近好きになったので
あまり得意ではないヤ物か? と思いつつ手に取ってみました。

なーにこれ、なんでこんな面白いの????
やっぱり有名なシリーズって、ちゃんと理由があるんだなあ と納得。
ドタバタではなく、くすくすけらけら笑えるこの軽妙さ、
登場人物のキャラ、とっても…

4

少年はスワンを目指す 小説

榎田尤利  黒井つむじ 

口の悪い白鳥の王子

旧版未読です。
元は2004年刊行との事で、初期の榎田尤利さんの読みやすさだなぁというのが第一印象。(今が読みにくいという意味ではないですよ!)
題材が高校生、というのも関係あると思いますが、何しろクリーンで甘酸っぱい。
彼らはそれぞれ怪我で夢が断たれていたり、母親が深刻な病気を抱えてたり、父親とうまくいかない息子であったり、と問題はあるのですが、決して暗くない。年相応の明るさと未来と刹那性…

0

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

おとこ気誠実xツンデレ

題名からして「義理の兄弟」。
お父さんの連れ子の健輔とお母さんの連れ子の秋(しゅう)は、同い年。
親同士が再婚し、2人は28才で兄弟になりました…
ところが問題が一点。
実は2人は同じ会社の、同じ部署の、しかも弟・秋が上司、兄・健輔が部下、という現実。
秋はと〜〜〜〜っても厳しい上司で、初めは健輔もムッとしたけど、本当の秋は可愛くて、子供みたいって知っている。
そんな時、偶然既婚者の人…

1

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

恋する人がいる世界って素晴らしい

大人に見えて子供に見えないこと。BLの枠を超えて、ふとしたことに考えさせられたりしました。
未来を変えるために過去へ、というのはとっても好きでわくわく読み始めて、まず受の曽根の通夜から……えっ死んじゃうの?!と焦り。はじめは久我山も高校時代の担任を覚えておらず、少しハラハラするようなはじまりでした。
このお話はよくある(?)未来を変えるために過去へ、ではなく、久我山は事故でなぜか17歳に戻って…

3

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

この本に出会えた幸運

「夏の塩」に続き一気に読みました。
この「夏の子供」には8の話が収められています。
「夏の塩」同様、いやより多く周囲の人たちの姿が描かれる。
マリとあの女装少年・馨のエピソード、マリの過去、響子のエピソード、魚住が祖父母にきちんと愛されている事、魚住に恋する男と久留米とるみ子とバーのバーテンとの不思議な縁、魚住を犯した男…
そんな色とりどりの物語たちと並行して、または溶け込んで、久留米と魚…

2

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

文芸的

先生、なつやすみの宿題終わりました!

そんな読後感。
この有名作、私は2009年発行のハードカバー版で手に入れました。10の話が一冊に収められ、一気に読める嬉しさはあるものの、2段組みでボリューム感が凄い。
読書は義務なんかじゃないけど、どこかやらなければいけない宿題のような存在でした。
元々BLと一般の境界的な作品ということは聞いていたので、BL描写の期待はしてなかったけれど、思った…

1
PAGE TOP