榎田尤利さんのレビュー一覧

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

恋する人がいる世界って素晴らしい

大人に見えて子供に見えないこと。BLの枠を超えて、ふとしたことに考えさせられたりしました。
未来を変えるために過去へ、というのはとっても好きでわくわく読み始めて、まず受の曽根の通夜から……えっ死んじゃうの?!と焦り。はじめは久我山も高校時代の担任を覚えておらず、少しハラハラするようなはじまりでした。
このお話はよくある(?)未来を変えるために過去へ、ではなく、久我山は事故でなぜか17歳に戻って…

3

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

この本に出会えた幸運

「夏の塩」に続き一気に読みました。
この「夏の子供」には8の話が収められています。
「夏の塩」同様、いやより多く周囲の人たちの姿が描かれる。
マリとあの女装少年・馨のエピソード、マリの過去、響子のエピソード、魚住が祖父母にきちんと愛されている事、魚住に恋する男と久留米とるみ子とバーのバーテンとの不思議な縁、魚住を犯した男…
そんな色とりどりの物語たちと並行して、または溶け込んで、久留米と魚…

2

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

文芸的

先生、なつやすみの宿題終わりました!

そんな読後感。
この有名作、私は2009年発行のハードカバー版で手に入れました。10の話が一冊に収められ、一気に読める嬉しさはあるものの、2段組みでボリューム感が凄い。
読書は義務なんかじゃないけど、どこかやらなければいけない宿題のような存在でした。
元々BLと一般の境界的な作品ということは聞いていたので、BL描写の期待はしてなかったけれど、思った…

1

erotica 小説

榎田尤利 

エロの何たるか

短編集。
しかし、収録の6編はどれもこれも読み応えが重量級で、物凄く充実した読後感です。

「痛い靴」画:えすとえむ
冒頭の一編にこんな作品が来るのか、と驚きを覚えました。
一言で言うと、支配と陥落の物語。
心には恐怖と恥辱を。躰には痛みと快楽を。
靴……耐え難い痛みと、素知らぬ顔でそれを我慢する、それは女たちの多くが知っている感覚…

「ストロベリー」画:腰乃
初Hから1年の…

2

threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

愛なんていやになる…辻良典という男

「erotica」未読で、先にこちらを読んでしまいました。
榎田尤利さん作品を久々に読んだのですが、榎田さんってこんな作風だったっけ…?というのが第一印象。
ヤクザの世界が舞台であるという事を抜きとしても、甘さを排して、暴力描写なども淡々と、エロ描写すらかなり客観的に書かれているように感じました。
主人公はヤクザの幹部・辻。
舎弟でイヌの菊池。
上部団体和鴻連合会の顧問弁護士・財津。 (…

1

愛とは言えない(4) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ4作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

4作目です。

大事な人を守るため、車の前に飛び出す・・・・体が勝手に
動いてしまうなんてよく言いますが、
守りたい意識の表れですよね。
しかも、同じようにとっさの行動がまだ続きます。

橘高さんがこんな行動に出るとは。。。
橘高さんの変わりようには目を見張るものがw

紆余曲折?ありましたが、あまあまな2人が見られ、
やっぱりホッとす…

0

愛とは言えない(3) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ3作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

3作目です。

こんなにも頑なで口の悪いサガンさんを、
追いかけようとする橘高さんの気持ちが
だんだん理解しづらいなぁ~と思いながら読みました。
でも、それだけサガンさんの事を他の誰よりも
深く理解しているって事なんでしょうね。
その頑なさも、口の悪さも、何かを隠すためとか
何かの意味があるとか・・・そういう事が解っていないと
追いかけ続け…

1

愛とは言えない(2) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ2巻目。それぞれの心に動きあり。

丸ごと一冊ひとつのストーリー。

2巻目。
橘高さんに変化があり、その変化の様子が楽しめました。
そして、それはサガンも一緒。
冷静に自己分析し、どうしていくべきかを考えています。

こういう心の動きが見えるのは読んでいて楽しいですね。

1

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

シリーズ第一巻 まだはじまったばかり

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

シリーズの1冊目。
なので、色々始まってます。
橘高とサガンの再会だったり、ネコ絡みで津森さんとサガンが出会ったり
取引先の人として・・・だけではないですが津森さんと橘高が出会ったり。
サガンが良く行くカフェの店員の名嘉真さんと橘高が出会ったり。

それに、最初は謎だったサガンの過去も終盤ではハッキリと明らかになり
もやもやしながら読んでいたと…

1

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

楽しかった~!

完結を迎えた昔の作品ですが、2017年の雑誌のDear+で限定復活していたので興味が出て本編、かみのほん、ファンブックと一気に読んでハマりました。

描き下ろしは、隆成に執着する守夜が見れてすごく満足。玄間が氷見をお姫様だっこするカットにはしばらく釘付けになりました。

他の作家さんのファンブックも大好きなのですが、ファンブックが好きかどうかはゲストの作家さんのファンかどうかも割と関係して…

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