榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

バカンス編

今回は、みんなで沖縄旅行でした。
そして、推理ものによくあるパターン、どこにいっても事件にでくわす芽吹です。

前作でちょっとした収入が合った芽吹事務所。七五三野の手配で事務所総出の沖縄旅行に繰り出します。しかし、女性の水着姿で鼻の下を長くするであろう芽吹を追いかけて、兵頭事務所のご一考も同じ沖縄へ。。

その地に住み着いた元カノの依頼で、リゾートホテルと小さいコンドミニアムの不仲を取り…

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交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

甘めの回

前々作、前作とつらいターンだったので、今回は普通に甘め。

事件の方は、鵜沢の父が瀕死で、息子をどうにか救って欲しいという依頼を受ける話でした。息子のまりおはUSBメモリがらみである幹部のところに監禁されているが、抜け出して薬を手土産に中国にとぼうとする。これを察知した芽吹は、まりおを預かっていた幹部の姪の助けを借りつつ救出に。でも芽吹をかばって打たれた兵頭が入院して、自分も大けがを、というス…

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スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

交渉人スピンオフ

前作が辛い感じだったので、今回はキヨと智紀のスピンオフで箸休めという感じです。

大型番犬とキャンキャン吠えるチワワの趣がある二人。謎だったキヨの過去語りにもなっているこの作品。二人がカップルになるまでに、若干の事件も絡めつつストーリーが進んでいきます。

ただ、事件の方は余り盛り上がりも作り込みもなくあっさりしてます。
カジノの凄腕ディーラーだった女性がヤクザに拉致されて働かされており…

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交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

後編です

実はこれ再読でした。なぜ初回でレビューしなかったのか。自分に合わなさすぎたんですかね。レビューしていればもう一度つらい思いをしなくてよかったのに。

全体には、芽吹のつらい過去を語るストーリーになっています。しかし詐欺師のせいで、恋人まで取られるっていうのは、コミカルテイストシリーズBLではどうなんでしょうか。シリアスに振ってもいいですが、悪役がしょぼい上にネトラレは厳しい。

最後にどん…

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交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

無理

この作品と、次の諦めない、でセットになっていますので、ご注意。
この前半だけだとかなりつらい展開なので、ネトラレ嫌な方は読まない方が。。。かくいう私もダメでした。嫌な気持ちをなんとか翻して欲しくて頑張って最後まで読みましたが。。

天才詐欺師にやられっぱなしになってしまう芽吹。しかも、兵頭も取られてしまうのです。兵藤は組のためとはいえ、あっさり芽吹を切って、詐欺師、そして元彼の環とくっつき、…

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threesome スリーサム 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

濡れ場が素晴らしい

全ての濡れ場が3Pなのですが、どれも素晴らしいです。3Pだからこそできることを練りに練られているのでは、と思うほど官能的な描写でした。

3Pの大きな目的は攻めの竿が1本から2本になることですが、この小説はそれだけではありません。
1本増えた竿に重点を置いたプレイではなく、2つ増えた手、1つ増えた口・舌そして言葉を大いに活用したプレイです。まさしく"攻め"を1つ増やした3P内容でした。

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交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

もてもて芽吹

ずっと前によんだ作品ですが、すでに覚えていなかったので再読。最初はサスペンスっぽかったような気がしますが、この作品はコミカルで軽く書かれていて読みやすいです。

相変わらず兵頭に愛されながらも、オカン役の七五三野にも世話を焼かれるモテモテな芽吹です。
今回は、詐欺グループを中心にお話が進みます。以前潜入したホストクラブのホストが相談に来るところから始まりますが、詐欺グループのリーダーをたどっ…

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優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

甘々SM作品はいかがですか?

定期的に読み返したくなる作品のひとつです。
テーマは、一言で言ってしまうとSMもの。
SM=痛い・痛そうというイメージが強いかなと思うのですが、なんもこちらの作品はSMなのにすっごく甘いんです!
そしてラブコメという、テーマとのギャップがすごい。
さすが榎田先生。愛に溢れたSM作品です。
キャラクターも立っていて、感情描写やSMに関する表現も丁寧で面白く読めますよ。


以下、内容…

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少年はスワンを目指す 小説

榎田尤利  黒井つむじ 

青春学園祭もの、ひねりがあってとても面白かった

学園祭でバレエの出し物に向けて個性的な男子学生5人で青春まっしぐら…な話でした。
男子学生でバレエがミソですよ。。しかもスワン。榎田先生らしく、一皮むけています。
いやー、青春瑞々しさにキュンとしつつも、笑ったり泣けたりと隠れた名作でした。
彼らと一緒にもう一度青春時代をなぞらえた気分になりました。
学園祭ものって古今東西の漫画家や小説家が描き尽くした感があるのに、こんなに楽しめるとは…

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はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

定番のありがたさ

読んでみると若干古さを感じさせる作品です。
それは、ここ数年のBL小説が変容したせいかもしれません。
ですが、いい作品であることには変わりはない。

定番で先の読めるBLでしたが、安定の面白さがありました。
十年後、また読み返してみると感想が変わるのかもしれません。
えださんの作品はそんな魅力があります。

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