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榎田尤利 丹地陽子
みざき
ネタバレ
読み終えて、はー…と長いため息が出ました。 ラストに向かうに連れて、無意識のうちに息をするのも疎かになりながら読んでいたのでしょうか。 今でも何とも言えない感情がぐるぐるとしています。 とても不思議なお話だと思うのです。 現代ものなのは確かなのですけれど、浩一の身に起こった現象はファンタジーやオカルトめいたもの。 でも、なぜかそうは分類したくない自分がいるのは、あまりにも山田浩一とい…
renachi
とても小説っぽい文章で読みやすかった。背景を細部まで綺麗に描写して、視点主の視界に流れるように移っていく。特に前半は倖生のセリフがなくなるシーンが多く、読み心地の良さをより強く感じられた。描写が丁寧なとこも好き。 一貫して倖生視点で、心が「犬」になっていく様子が描かれる。基本が淡々とした語り口なので、人として大切なものを失くす出来事が、鮮やかに印象付けられる。急激に堕ちた倖生にはぞくぞくした…
榎田尤利 文善やよひ
1740
「賢者とマドレーヌ」続編。 空の民にルドゥラのアルダ(半身)と認めてもらうためユーエンは岩山へ向かい、ひとりで3つの試練を受けます。ひょうひょうとその試練をクリアしていきますが、3つ目の試練で岩山から森の民(アラズ)のいる森へ落ちてしまいます。 そこでもまた苦難が待ち受けていて、さらにボロボロになってしまうユーエン。それでも「ルドゥラにまた会いたい」と戦います。 今回の森の中でも森の民や小さ…
あんバターパン
前作「賢者とマドレーヌ」の続きです。 前作で無事思いが通じあったユーエンとルドゥラですが、真っ直ぐな2人はユーエンがルドゥラのアルダ(唯一)としてふさわしいと認められるよう、岩山へ…。 そこで3つの試練がユーエンに待ち受けるわけだけど、3つめで大きく展開を見せて。もしかするとこれが水問題への大きな布石になるんじゃないかという展開でとてもワクワクしました。そしてピンチのユーエンを救いに来たルドゥ…
榎田尤利 志水ゆき
読み返してきたPetLoversも最終巻。 他の巻はどこから読んでも大丈夫かと思いますが、こちらだけは最後に読まれた方がにやりと出来る部分が多いかなと。 本当にどの組み合わせもカラーが違う良さがあって、もっと続いてほしいほど好きなシリーズでした。 物語の締めとなる今作は謎めいていた完全会員制クラブ「Pet Lovers」のオーナーの1人・仁摩。 他作品でも一瞬登場してはミステリアスな雰…
猫が棲まう古い屋敷で、1人の孤独な老人が死んだという。 PetLoversシリーズの3作目の動物は猫。 それぞれ独立したお話となっていますので、こちらの作品からでも楽しめます。個人的にはシリーズ未読の方にはこの3作目からをおすすめしたいです。 スレンダーからふっくらとした子まで、愛らしい猫ちゃんが登場しますよ。猫好きの方もぜひ。 どの作品も素敵なのですが、猫→犬orライオン→蛇の順番で…
「犬ほど素敵な商売はない」に続く、完全会員制の高級クラブ・PetLoversシリーズの2作目となりますが、それぞれ独立したお話なのでこちらだけでも読めるかと思います。 やっぱりこのシリーズはいつ読んでも面白いですね。 とんでもない上にろくでもない下衆…もといどクズが登場したり、前作の犬編と比べると大分ヒリヒリ成分が強いライオン編。 というのも、主人公である千昭の義兄による所業の数々が胸糞…
どうしても深く愛しすぎてしまう人と、愛された経験がなく、愛を知らない人の出逢いは運命だと思うのです。 大洋図書版は既読です。何年振りの再読でしょうか。 角川版が出ていると知り久しぶりに読みましたが、微妙に表現やセリフが変更されている部分もありつつ、ストーリーそのものは相変わらず心奪われるものでした。 発売からしばらく経つけれど、今でも記憶に残る大好きなシリーズです。 榎田先生は昔か…
榎田尤利 湖水きよ
しなちくちく
とうとう最終巻の4巻。 4冊とも最高に面白くて、夢中になって読み耽りました!読了して寂しい気持ちに包まれています…。 特に4巻は前知識なしで読んだ方が楽しめると思います。少々ネタバレありレビューします。 まず冒頭。3巻で千里への気持ちを自覚した鷹目の、優しいキスにキュンとします。スパダリ感♡ CASのクライアントが誘拐される。千里は敵の《鳥》に呼び出され、単独でモズの森学園へ向…
シリーズ3巻目。 始まりはこれまでと同じように、冒頭から千里と鷹目の漫才みたいな掛け合いで始まります。と思ったら職場エッチに突入したので、嬉しい驚き!w と始まりはコミカルな雰囲気でしたが… CASの仕事で新たな依頼に対応するうちに、千里の様子が徐々におかしくなっていったり、ニャンが謎の人物に襲われたり… 物語は段々とサスペンスっぽい不穏な雰囲気になっていきます。 どうやら、2巻で匂…