榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

スリルとやるせなさと

交渉人シリーズ第3作目です。
小説の同シリーズを続けて読むのは初めてなんですが、お話がマンネリにならずに登場人物も魅力的なのど全く飽きる事がなくスルスル読めてしまうのが凄いところです。

本作は芽吹がかなりピンチに襲われています。
監禁されている時のハラハラする展開はまさに手に汗を握る状況でした。
その中で彼が過去に忘れられない傷を持っていることも分かってきました。
詳しくはおいおい明…

1

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

愛ゆえの思いやり

交渉人シリーズ2作目です。
いきなり芽吹がホストとして働く場面から入っており、そういう話運びが本当に上手いし面白いです。
交渉人として、相手と交渉するだけでなく現場に潜入したり裏をとるために関係者から話を聞くのとかも興味深く、時には笑い要素もあり楽しく読めました。

裏社会のお話ですから、暴力的な展開もあるにはありますが兵頭が本当は人情深く義理がたい人物なので後味も意外と温かいんです。

2

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

BLとしても小説としてもレベル高し

少しずつBL小説にも手を出し始めてるのですが、有名作から読んでるせいか今のところハズレ無しです。
この作品は「交渉人」の文字が難解げな雰囲気を醸し出していて、なかなか手が伸びなかったの作品ではありましたがなんの事は無い、あっという間に読了でした。

子供時代には話し合うことをせずに、家族を亡くし、人間関係を築くことをしてこなかった芽吹が、交渉人となり大人になって話し合う事の大事さを知ってから…

3

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

夏の幻

探してたのは ずっしりと読みごたえのあるものだったんです
しかも 暑いので できれば見た目に涼しい表紙のもので


失敗した事業でこさえた借金 女には逃げられ友人には避けられ そんなろくでもない人生に告げられたのは 肺の病

感傷に浸るつもりもないのに突如現れたのは彼によく似た少女
すこし図々しくて すこしお節介で すこしおませで

確かにそこにいたものは病の愁いが見せた幻だった…

0

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

つらい!

つらい、、、
3つのお話し、それぞれツラい。
ままならない。
ハッピーなとこで区切ればハッピーエンド
だけど、ホントはその前も、その先もあるんだって感じさせてくれるお話しばかり。
それぞれツライけど、自己完結してなくて
後ろ向きじゃないので読み終わったあとドヨンとした気持ちにはなりません。
神で!

0

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

切ないし優しいしきゅんとする

紀宵と智紀のスピンオフ。
おとなしい大型ワンコとキャンキャンうるさいチワワの切なくも可愛いお話。

受けと攻めの視点が交互に描かれててどっちもの思いがわかる。ニマニマしちゃう。
紀宵は、智紀に一目惚れしてからずーっと可愛くて構いたくて仕方ない。周りの人にも気付かれちゃってるくらいダダ漏れ。
智紀は、17歳の高校生らしく意地っ張りで子どもっぽいとこもあるけど、この一冊の中でめっちゃ成長して…

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優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

攻めの良さが分からなかった

好きな人にSM嗜好があると知り、懸命に勉強して性の不一致をどうにかしようとするお話。
残念ながら、攻めの栄田の良さが分からなかった。

大学で講義する宮に一目惚れする栄田。二十歳になっても恋愛経験がなく、一気に宮しか見えなくなる。アプローチは宮にも多少気があったから良かっただけで、全くなければ迷惑そのもの。付き合ってもいないのに付き合い方に不満を漏らす栄田は、勘違いストーカー一歩手前に見えて…

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交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

裏表紙のイラストに泣く

前作で綺麗な終わりを迎えた本シリーズ。今作はちょっとしたおまけのようなお話?
バカンスのはずが仕事を請け負う芽吹。交渉人は休めないというか休まない。愉快な仲間たちと兵頭と舎弟たちも加わって、明るく賑やかだった。

今作の芽吹はまるで探偵のよう。いいところで颯爽と兵頭が現れるのはお約束。交渉シーンはあまりなく、屁理屈をしゃべりまくる芽吹が見られなかったのは残念。その代わりでもないだろうが、心理…

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交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

あの会話だけでも神!

前作で圧倒的七五三野推しになってしまい、正直テンションが上がらないまま読み始めた。今作はコメディ要素がいつも以上に強くなり、新キャラ桃子の何でもアリ感に、一体何を読まされているのか?と何度も目がテンになる。とはいえ大団円のラストは気持ち良く、感動もあって良かった。

芽吹と兵頭は順調なようで、エロもなんだかすんなり。だがそれより父と子のような七五三野と芽吹の会話の方が萌えるという困った状態。

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交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

読みたいとこが省略されてる

前作からの続き。シリアス展開が続く中、芽吹を慕う兵頭の舎弟たちだけが妙に現実離れしていて、小さな緩衝材になっていた。舎弟の一人が観察した芽吹の一日に、やりすぎ感があって笑った。善人ヒーローでほのぼのすぎて面白い。

兵頭は相変わらず環側におり、辛い展開が続く。芽吹がピンチに陥り、助ける役割は七五三野のものになっている。
薄々思い始めていたことだが、このシリーズで一番カッコイイのは七五三野なの…

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