榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

第3弾ですねっ♪

交渉人シリーズも3冊目です。
裏社会というか・・・ヤのつく自由業のお話が好きな自分です。
第1弾は「交渉人は黙らない」
第2弾は「交渉人は疑わない」
でした。

今回は”振り返らない”ということで、芽吹の弁護士時代の話が絡んできます。
今回は前作で出てきたホストクラブのミツオからの依頼が発端となっています。
様子のおかしいミツオの友人の斉藤が振り込め詐欺のグループに加わっていること…

7

華の闇 小説

榎田尤利  蓮川愛 

苦手な遊郭ものに感涙

すごい、すごいよかった~~~!泣きました~。

榎田さんは大好きですが、どーも遊郭ものは(特に受けが遊女とか男娼だと)食わず嫌いしてまして・・・・・・・・・なんともったいないことをしていたのか!
やーーー、さすがです。榎田さん。憎いねっ。切ない切ないお話でしたね。

男ながら、借金のために吉原の遊女になった17歳の暁芳と、13歳の頃の暁芳を知る財閥の御曹司、貴師が客と新造として再会する冒…

3

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

猫なら許される

榎田さんのPetLoverシリーズ、ちっょと苦手視していて、これまでの二冊は読んでいないのですが、今回のはタイトルに惹かれて購入!
は~~泣けました。

もしラブがなくても、設定だけですごく魅力的で、素敵でした。
時折挟まる毬崗老の日記がまた、なかなかいい。
孤独で誰も信じていないと思われていた老人が、その心のうちでは、猫も、人も、大切に思い、妻子との確執を後悔していたことが短い文章から…

6

連鎖反応(合同誌) 小説

遠野春日  榎田尤利  愁堂れな  宮本佳野 

とってもお得

遠野、榎田、愁堂、お三方のリレー小説合同誌。
2段組で1編が約30Pと読み応えしっかり。
表紙イラストも、宮本佳野が3作品それぞれの受け攻めキャラを描いてくれて本格的。
前の人の脇役が次の主役という縛りがあるので、3作品ともオフィスものだが、作者さん毎の違いがはっきり出ていておもしろい。
3人の鼎談で裏話が読めるのも楽しい。

「Caged Bird」(遠野)
企業グループの「御曹司…

3

ゆっくり走ろう 小説

榎田尤利  やまかみ梨由 

普通の人たちの等身大の恋

藤井沢商店街シリーズ1作目です。
このシリーズの特徴でもある、ごく普通の人たちの等身大の恋って感じが好きでした。

真面目で一生懸命だけどどこか不器用で人付き合いの苦手な里見と、そんな彼を放っておけない優しくて大人な(でも下心はアリ)立浪と。
不器用な里見にどっぷりと感情移入しながら読みました。
酔った勢いで自分の車好きを熱く語り、社歌まで歌っちゃう里見がかわいい。
里見も立浪も、夢を…

4

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

ボヘミアンという選択

あえてこの作品の結末に登場するシーンをサラリと言及しますのでそのつもりで。

榎田さんによる「マンガ家シリーズ」のトリとなる作品。東海林によるルコへのハウスキーピングは紆余曲折しながらも継続中。版元の「(自称)あらすじ」がちょっと誇張されているかなという不安要素はありますが、それでも大らかな環境であることは否めずそれはそれで私には心地よいもの。

さて、この作品では「君がいないと息もできな…

3

largo(ラルゴ) 小説

榎田尤利  依田沙江美 

音大生の恋と葛藤(?)

幼い頃からピアノの英才教育を受けてきた六実は、凛のピアノに、自分には欠けているものを見せつけられて嫉妬を覚える。その技量を把握したくて自分の家で凛にピアノを弾かせるため、キスを交換条件にすることを承諾するのだった。

これまでに榎田さんの作品はかなりの数を読んできたのだが、こと、この作品に関しては「限りなく中立に近い萌」という評価が正直なところなのが残念。
いちばんの要因は、攻めは一途な爽や…

2

きみがいなけりゃ息もできない コミック

榎田尤利  円陣闇丸 

キレイな攻

「東海林はキレイだ
 キレイな顔
 キレイな手
 キレイな身体
 昔からそうだった
 大人になってからはそれに「男前」が加わって」

受の攻に対する表現がコレです。
絵でみると、どちらかというと綺麗というより大人格好良いタイプなんですが、このモノローグを読んで、なんかこの物語にズブッと入ってしまいました。言われてみて、攻としての「キレイさ」に気付かされたというか。気付いたら、すごく…

5

ロマンス作家は騙される 作家・羽根くんシリーズ 小説

榎田尤利  金ひかる 

この結末は

前回から微妙な三角関係継続中の羽根(駆け出し作家)と神楽坂(羽根の親友で編集部勤務)と千疋(カリスマ整体師)
二人から熱烈なアプローチを仕掛けられる一方で、羽根は執筆中の恋愛小説に行き詰まっていた。
そんなとき憧れの文学作家亘理と知り合うが、またこれが強烈な人物で?

榎田さんの書く強烈キャラが好きです。
鬱気質の困った文学作家亘理さん。
いいキャラです。近くにいたら絶対やってられない…

1

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

きみがいなけりゃ息もできない…のは東海林のほう(笑)

最初のほうは東海林がホント不憫。でも実際、今回は東海林に問題があったと思うんですが。
ルコちゃん守って首を痛め、火事にあい、骨折して。かと思えばほかの男と寝たからいらない、と捨てられる。
そこからの東海林はもうどうしようもないダメ男。
髭は伸び放題、風呂にも入らず酒浸り。あの完璧男東海林が!
前作では東海林がいなくなっても、東海林が自分のところに帰ってきてくれると信じて頑張ったルコちゃん。…

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