榎田尤利さんのレビュー一覧

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

大人恋愛の仕方のお話

『恋とは呼べない』にも出てくる、橘高と目(サガン)のお話。
まず、その年齢設定。
橘高は37歳、サガンは35歳!に・・ええーーーっ!!
そっか、そっかぁ~
しかし、二人とも大人なだけに、本当に大人な物語でした。
『恋~』はまだ20代でしたから、その点でも恋愛という部分でもしっかりと違いがあって、全くタイプの違う人物の物語がリンクしているというのは、本当に面白いです。
まだこの一巻では恋…

2

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

やんわり、ほっこり、ゆるやかに…

うん!!榎田先生だ!と思わせる骨組みしっかりしたお話でした♪
やんわり、ほっこり、ゆるやかに進む暖かいイメージです。
町屋先生の温かみのあるタッチが、キャラと合っていると思います。
コマ割りや、淳平と英のやり取りなど、間の取り具合いの効果が、二人の距離感やキャラクター性とうまくマッチしていました。

二人が出会うシーンや、距離が縮まるシーン、キャラの回想シーンなど、大事なところは特に間を…

2

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

すごく優しい&やきのり激カワ!!

うわ~!!どうしよう、どうしよう、オロオロオロ、、、
評価に迷いました、神にしようか、すごく神に近い萌えにしようか・・
町屋はとこさんのマンガは読んだことがないのですが、こんなに間の上手な作家さんなんでしょうか?
例えセリフのない、絵だけのシーンでも感情が伝わってきてジ~ンとさせる。
「恋は落ちるもんなんだよ」
このセリフから中盤から胸がドキドキして、ラスト近く思わず主人公と一緒に泣いて…

3

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

腐女子は嵌められるw(長文注意)

天職交渉人VS天才詐欺師。
とうとうここまできた。怒涛の日々だった。1、2巻を読んだときの自分が懐かしい。最初は和気あいあいとしたワクワク感に浸かり、すっかり榎田先生の魔術にときめいて、心地良くうっとりしていた。よもやこんなにも血眼になり、えもいわれぬほど頭を使い、息をのみ瞬きも忘れるほどの勢いで、芽吹ネゴオフィス周辺にトリップするハメになるとは!まさに私が嵌められている!

下巻をもまた転…

4

交渉人は嵌められる 小説

榎田尤利  奈良千春 

胸をえぐられる…(駄文長文暗いのでご注意くださいw)

内蔵を直に握られる感覚という言葉が浮かんだけど、芽吹はそういう感覚だったのだろうか。
彼の過去に出来た大きな傷は炎症と膿みを繰り返し、痛み続けたまま、引きずるように生きてきた。なんとか塞がっていた傷を、掻きむしられ、また血が溢れ再燃する痛み。やっかいなのは過去の痛みのレベルを強力に思い出す強迫観念が、痛みを増幅させていくだろう。

涙が止まらない。本を読んでこんなに複雑な想いで涙を流したのは…

5

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

会社と家庭で立場が逆転。

表紙からオフィスラブ、と見せかけて実はアットホームラブストーリーでした。タイトル読めよって話ですがw
思いっきり「兄弟」ですからね。

しかしこの兄弟、血はつながっておりません。
それぞれシングルだった父親と母親の晩年再婚により、いい年したサラリーマンも連れ子ということで家族関係になってしまったのです。

しかもなんの因果か、同じ会社の新しい上司と部下。
会社では、新しく配属された怜…

2

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

レビュを書くのが重い…

読み終わって最近はすぐレビュするようにしてるのですが、
今回は無理だった。。。
軽快にユーモアたっぷりな交渉人シリーズですが、今巻は芽吹の過去が絡んでくるシリアスなお話でした。あ。もちろん中盤くらいまではバッチリ笑わせてくれます♪
七五三野が芽吹のお尻に湿布貼ってる最中に、ナイスタイミングで入ってくる兵頭とかwその後の芽吹の尻の所有権を巡る低次元な争いもwww


伏線を張ったままのラ…

6

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

足の折れたガゼルに魅力を感じるか、ということ。

ちょっと、本文の感想からはズレた内容になってしまいますが、
「ガゼル」というのは、本来群れで行動する動物です。
ですが、本書の「ガゼル」は足が折れていて、一人で取り残されている。
というより、自ら「置いていって」と願い出たようなものかもしれません。

立派な自己犠牲です。

そのあたり、私としては全く人間性を感じない場面でした。
では、何処を持って、「神」としたかというと、勝手に感…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

泣くために読みます。

最初の一文。

「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした」

衝撃でした。頭をぶん殴られたようです。
本書は何度も読み返しているのですが、その衝撃は、薄れるどころか、二度、三度と読み返すたびに、ますます強さを増して心を揺さぶられます。

ここに出ている言葉はみんなある意味反語なんですね。
「寂しい」から「傍にいて欲しい」「愛して欲しい」
その最初の「寂しい…

12

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

マンガ愛

ドラマCDを先に聞いてから原作を読んだのですが、どちらも良かった。
CDの方は、黒田さんの声に惑乱しながら、結構ウルウルして聞いたのですが、対して原作の方は、野迫川のマンガへのオタクっぷりが、マンガの古典の小ネタが随所にはいることでより強調されていて(CDでは細かいくすぐりは、結構ざっくり省かれていた)、より笑い所が多くてコメディ色を強く感じました。
あと、意外なことに、ドラマCDの黒田を演じ…

1
PAGE TOP