英田サキさんのレビュー一覧

欺かれた男 小説

英田サキ  乃一ミクロ 

年上硬派受け

英田サキ先生お得意の警察もの。
2007年発表の表題作と書き下ろし作品1編の収録です。

「欺かれた男」
舞台は郊外の一所轄署。大きな事件は起きません。
ただ、署内の総務主任が1ヶ月前に突然自殺して、刑事の沢渡は遺族の迷惑を承知で何度も自宅を訪れていた…
…という冒頭。
沢渡は異動してきて1年。前の所属で検挙率はトップだったのにキャリアを殴って左遷され、口下手でぶっきらぼうで協調性も…

2

素直じゃねぇな 小説

英田サキ  桜城やや 

刑事物はやっぱり英田さん!v

10年以上前の作品とは思えない感じで、新鮮に読破。
やはりこういう事件ものというか、刑事物というかは、英田さんいいなと。

チラチラとサスペンスを挟みつつ、しっかりBL!
というか、もちろんBLの方が主体なんですが、
うまい具合にサブキャラが散りばめられていて、
誰が犯人⁈と、最後まで皆怪しい!(笑)

久門の相棒の相羽さんも気になる存在!

欲を言うなら、真路がもう少し男の子…

5

メメント・モリ 小説

英田サキ  yoco 

最初から最後まで男くささムンムン

電子書籍で読了。なんと表紙絵も含めてイラストは一切なし(悲しい)。あとがきもなし。

男!
男がムンムン!
なんであたし、もっと早くこのお話を読まなかったんだろーっ?
『男の話』を書かせたら、英田さんはやっぱり超一級ですね。

殺される前に自分の名を呼んだミシェル……米国人のエディはある目的を果たすために軍を退役してメキシコにやってきました。麻薬カルテルの抗争によって殺戮と腐敗がはび…

5

バカな犬ほど可愛くて 小説

英田サキ  麻生海 

出来た先輩のようでいて、嫉妬深くちょっと意地悪な成瀬さん。

ここのレビューを読んでみると、意外に攻の苅谷がダメという方が多くて、
なるほど世間の傾向はそうなのか!と。

文体が成瀬の一人称なので、私はすっかり成瀬目線で可愛く読んでしまいました。
おかげで途中の切ないこと切ないこと……

脇のチョイ悪オヤジも、天使の衣装を着た小悪魔ちゃんも
憎みきれずに、可愛い奴らめ!とほだされてしまいました。
大人のようでいて、
恋愛に溺れると嫉妬深かっ…

2

夜に咲き誇る 小説

英田サキ  山田ユギ 

シリーズで読むべし

シリーズ完結巻。

この最終巻含めて、シリーズ通して凄く面白かったです!
前2作の、秋津の過去から久我との愛を選んでの未来への展開は、情にもあふれ、また同時にエンタメ的観点でもハラハラありドキドキあり、エロあり、と読み応え充分。
本作は、もう過去とは決別して久我と共に生きていく事を選んだ秋津の、実に「男前」な覚悟が描かれています。
久我の「個人秘書」という肩書きで、組員ではないけれどヤク…

1

夜に赦される 小説

英田サキ  山田ユギ 

素晴らしい展開

あ〜これって私の好きなやつ…‼︎
つまり…
「情」が詰まってる。
愛情。激情。劣情。非情。強情。人情……「こころ」の揺れ、動き、その全てが。

前作「夜が蘇る」にて、忘れられない過去をようやく乗り越えて、久我と共に在る事を受け入れた秋津でしたが。
本作ではその過去の真相が秋津を、久我を苦しめます。
以下、ネタバレ強めですのでご注意ください。




羽生を撃ったのが久我だっ…

1

夜が蘇る 小説

英田サキ  山田ユギ 

ハードと情の絶妙な融合

トピ内でおすすめが上がり手に取りました。読んでみたら…
すっごく面白い〜‼︎
英田サキさんの2005年発行の作品で、お得意のヤクザの話です。

舞台は大阪で、主人公は元キャリア警視で今は小さな探偵事務所の所長・秋津。
警視時代、秋津は事もあろうに暴力団の男性と愛人関係にあり、その男性・羽生が撃たれて最期は秋津の自宅で死ぬ、というスキャンダラスな過去を持つ男。
家出少年を探す、という一見…

2

エス 残光 小説

英田サキ  奈良千春 

クライマックスやエンディングに満足しました

ちるちるユーザーの方の評価が良かったので、手にしたエスシリーズの最終巻。
3巻に引き続き、真相に近づく4巻目でしたが、読み応えがありました。
最後まで読破して、まさしく自分にとって刑事もの小説の理想形でした。1巻からの伏線の回収も鮮やかになされて、クライマックスやエンディング展開もまさかの展開で盛り上がり、満足しました。
刑事もの小説は、途中の展開に期待しながら読み進めるものの、意外と…

4

デコイ-迷鳥- 小説

英田サキ  奈良千春 

力作です

「エス」シリーズのスピンオフ、「デコイ」の完結編「迷鳥」です。
「囮鳥」で提示されてきた過去のテロ事件と今の暴力団会長射殺事件の隠されたつながり、登場人物達の絡み合った因縁と情念が解けていく巻です。
火野と安見、加賀谷と那岐、火野と那岐、篠塚と泰原の関係性が、代わる代わる視点を変えながら解明され、緊張感を高めていく構成。非常にスリリングです。
安見が記憶を取り戻していく過程も、よくあるわざと…

1

デコイ-囮鳥- 小説

英田サキ  奈良千春 

存在の不安、殺し屋への愛

「エス」シリーズのスピンオフ作品。
「エス」の4作品はずーっと前に読んで、「デコイ」未読のまま「最果ての空」も先に読んでて、別に「デコイ」読まなくてもいいかなぁ、なんて思っていたわけです。
読んでみたら!
なんで順番通り読まなかった私!と怒りと反省です。
イヤ、はっきり言って「エス」本編よりも読み応えあr………むにゃむにゃ……
英田サキ先生はヤクザとか警察とかの設定が多くて、クールでハー…

2
PAGE TOP