英田サキさんのレビュー一覧

さよならを言う気はない 小説

英田サキ  北畠あけ乃 

受の言葉責め……だと!!

冴えない私立探偵×ヤクザ。
ヤクザ受けは久しぶりに見た気がするよ。

しかしこの天海さん。極端な天の邪鬼というかなんというかとっても素直になれないヤツなのです。
対する陣内もへたれぎりぎりというか、若干にぶいせいもあり、二人の関係はとっても遠回り。
それが読んでてじれじれして楽しかった。

二人の息のあった会話(というか陣内が天海に振り回されているのというか)は見てて飽きない。

0

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

タイトルがよい

教え子が社会人になって、高校時代の担任に再会し、恋をする。教え子は今は眼鏡キャラで、担任は昔は同僚とつきあっていて。榎田さんの『はつ恋』と被るなあ。しかも絵師まで一緒とは。
タイトルがすごくよかったです。『いつか終わる恋のために』『恋ひめやも』。どうして恋などするだろうか、いやしない。恋なんてしない、と自分に言い聞かせるのがすでに恋なんですね。
「恋ひめやも」は「あかねさす紫野ゆき~」への返歌…

3

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

義兄さんは、最後の砦

エス、デコイと続いたシリーズの最後の砦、篠塚メインの本。

よかったよ~~
篠塚が転ばず踏みとどまってくれて、
ほんっと~に、よかった。

BL的には、結局江波にほだされて、一発くらい食っちゃう展開になったっておかしくない
でも、篠塚だけは、そんなBL的なお約束や、エロや濡れ場とは別の次元にいて欲しいと強く願っていたので、思いが通じて、ほんっとうに、うれしい。
さすがに『英田サキ』…

4

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

「忍」という文字。

ようやく読み終えました。
一言で感想を口にするならば「読んでよかった」です。

私は「デコイ」しか読んでないので「エス」シリーズで何が起きていたのかとかそういうことを知らないままで。
篠塚という人物に対しても「デコイ」に出てきた時の印象だけで。
それでも篠塚という人物が誰かと交わるというのが想像できなくて。
どんな物語になるのかと読んでみたくて手に取ってみました。

そんなわけで以…

4

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

うわ、ちょっ!ドラマCD化希望しますっ!!

篠塚さんが幸せになってほしい…!と願う読者に、篠塚さんが篠塚さんなりの答えを示す1冊。
傑作ですけども、単品で読むことはオススメしません。
篠塚さんの立ち位置を読者側が捉えていないと、読者は江波に感情移入して堅物なオッサンと葛藤するハメになりそう……。
また、BL的な恋愛描写を期待されている方にも向きません。
恋に近いほどの熱さで、けれど性愛(≒恋愛)ではない愛(≒家族愛)の話だからです。…

7

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

これが彼の選んだ道

篠塚が主役ということで、今度こそ彼が救済されると信じて待っていました。
私の希望は篠塚×椎葉でしたが、これはさすがにないと分かっていましたよ。
(いや、宗近が早死にでもしてくれれば、伴侶を亡くしたもの同士で・・・?)
いちゃつく二人を見て宗近が妬くところが読めたらと、誰が相手でも篠塚が幸せにさえなってくれたらそれでいいと・・・。


今回の主人公のひとりである江波は、公安に所属する刑事…

3

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

どうしてここで泣けるんだろう?

篠塚さん、罪作りな男だ。
でも、きっとずっと、貴方はみんなに愛されていくんでしょうね。

「エス」シリーズ最後の男・篠塚英之。
彼のお話が読めるということで、大変楽しみにしておりました。
彼を幸せにしてくれるのはどんな人物なんだろう?そればっかりが気になって仕方がなかったわけですが、彼は、誰かに幸せにしてもらいたい人ではなく、他人のために生きていくのを選んだ男だったんですね。
どこまで…

5

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

篠塚兄さんのための1冊

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
表紙を見て、篠塚兄さんまさかの三角関係かとやや腰が引けてたんですが、余計な危惧でした。
あらすじは茶鬼さんが詳しく紹介していらっしゃるので割愛しますが、BLっていう感じがしません。位置付けが難しい。
色っぽい要素もちろんあるけど、期待はしない方がいいかも。
公安に所属する若い刑事・江波を中心に、江波の恋人や江波の兄でもあり篠塚の同期でもある神津、そしてス…

3

最果ての空 小説

英田サキ  奈良千春 

篠塚兄ィーーーーーー!!(絶叫&涙)

待ちに待った「エス」スピンオフ最後の”篠塚兄”編ですっ!!
篠塚兄には、一生椎葉ラブで行って欲しい。もしも、万が一ならポジションは”受け”で、相手は浅川あたりで・・・と安易に願っておりましたが、やはり英田さんも篠塚兄のスタンスは崩したくなかったのねと、ある種の安堵さえも。
これはBLというには余りに重く、深く、「篠塚」という人間の生き様の小説です。

ロシアの機関の視察を主に行う外事一課4…

10

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

英田さん史上、断トツに

地味なっていうか、普通の設定の話。

7年ぶりのクラス会であった元担任。
話してみるとなんだか落ち着く、それにちょっと可愛く見えたりして,どきっ?
自分には、結婚を考えている可愛い恋人がいて、
自分も先生も男で、
それなのに恋は!

小説家、究極の命題、
「恋に落ちたら」

そんな命題に、ヤクザだの麻薬だのって言う、派手な舞台なしで、
普通のサラリーマンと、さえなかった元担…

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