たえさんのレビュー一覧

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

ページをめくる手が止まらなかった

すんごく面白かった。
まさに秘密ってタイトルに相応しいお話だった。

秘密Ⅰは、受けの啓太視点
秘密Ⅱは、攻めの充の従兄弟、孝則視点
秘密Ⅲは、攻めの充の弟、樹視点

どの視点にも秘密の事柄があるんだけど、一作目が1番ディープな啓太の秘密[恋人を殺して冷凍庫に保管している]なんだけど、これは薄々違うんじゃないかな?と思いながら読んでた。
だって、周りが騒がしくないんだもの。人が1人…

0

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

やはり止まらなかった

大変遅ればせながら、『箱の中』を拝読したのは最近のこと。
そこからは木原作品にどっぷり浸かり、数作品を経て今作を拝読しました。
当たり前ですが、どの作品も素晴らしさに唸りました。
ここまで書くのか…と。

今作も読みだしたら止まらなくなってしまうことはわかっていましたが、やはりそうでした。

木原作品を読むたびに、容赦がない、といつも思います。
サラッと読み流す事ができずに没頭する…

3

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

もうBLじゃないよね

読んだのはホリーノベルズ、旧版です。
文庫の解説読みたかったけど…

で、この作品も「木原音瀬」です(笑)
男性同士の恋愛模様がベースにあるので、BLなんですけど、木原音瀬って言うジャンルなんじゃないかと思えてきます。
実写化出来そうな世界観。エロシーンはさっくり流しても成り立つんじゃないかな。啓太の危うい精神状態と杉浦のディスレクシア、二人が思い合えるようになる過程。秘密がそれぞれにあ…

0

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

苦しいけれどそれがいい

文庫版のみしか読んでいないので比較はできませんが、Holy novels版も今度購入しようと思っています。

ずっと前から読みたかった「秘密」よく利用する電子書籍アプリでキャンペーン中だったので購入しました。

知ってたけど、木原作品は苦しくて痛くてどろどろしてるものが多い。これもそう。
でもそこまでハードルは高くないかと思います。比較的読みやすい方です。

まず設定から重い。ハンデ…

0

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

今はdyslexiaの治療法はあります

2007年に刊行されたBLレーベルを一般ノベルスに改稿、文庫化して、LGBTと発達障害を扱う作品として再販されたもの。
これも「美しいこと」と同様に、初版と違う削られた部分がある、初版を探して読み比べしたくなったので、ホントでセール中の電子版を読んだ後、旧版をAmazonで注文しました。(感動した作品だけ紙版を買う)

この作品も、今世社会の歪を書きだして、マイノリティへの思いやりの目を向け…

3

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

萌とかではなく神としか

hontoさんで割引になったのでお気に入りで温め続けてようやく買いました。もっと早く出会えばよかった定価で買うべきお話です。

冷凍庫に死体、web小説で見かけた展開になるのかと思いましたが家族のお話でした。
攻めの充くんはやわやわゆるゆるで大丈夫かなこの子という印象でしたが、読み進めていくうちにあんな家庭環境でも折れずまっすぐに生きてくれていることが尊くなりました。どんどん感情移入してひた…

1

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

秘密にする側/される側が持つ愛

“途中でどんなに辛いことがあってもいいから、最後は二人が幸せになる話にして。死んだり、別れたりするのは絶対にやめて”

読んだのは新書版ですが、文庫のこちらに誘導されてきました。
木原さんの作品は十作品以上読んだところですが、主人公の殺人を扱った本は初めてです。

啓太は悪夢に魘され自分のアパートに帰りたくない。恋人を殺し冷凍庫に詰めたから。バーで出会った杉浦の部屋に運良く泊まり暮らすよ…

2

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

NoTitle

木原さんの描く全然格好良くないのに愛しいと思える人物が今作でも生かされてます。
充のディスレクシアですが今なら適切なサポートが受けられる可能性が高いです、
世の中結構良い方向に変化してます。

今まで読んだ木原さんの作品の中では一番読後感が爽やかで、最初に読む作品としてお勧めです。

冷蔵庫の中身は空で人殺しは妄想だけど根本は解決してないんですね、啓太の妄想は続く可能性が高い。
全て…

4

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

妄想と現実の境目でのお話

木原作品は2冊目ですがこの作品も一度開いてしまったら最後、ページをめくる手が止まりませんでした。一読目は先が知りたくて、次は結末を知ってからの登場人物の言動の確認、その次は部屋の間取りなど細かい背景、、と貪るように読みました。内容紹介も読まずまっさらな状態で読み始めましたがとにかく話に引き込む力がとんでもなく強かったです。

 主人公の啓太が冷凍庫を買う場面から始まるのですが既にここから不穏な…

6

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

攻めに萌えてしまった…


正しい気持ちではないかもしれませんが、あくまでフィクションのキャラということで許してほしいのですが…

充くん(攻め)がとてもとても可愛くて。

見た目は普通の男性なのに、間が悪く要領も悪く人並みに立ち回れずすぐに泣くし重すぎる一途さで一心に好き、嫌いにならないでと伝えてくる。
焦ると舌っ足らずになりまるで子ども。

その様が妙に可愛くて萌えてしまいました。
100円玉を交番に…

3
PAGE TOP