阿賀直己さんのレビュー一覧

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

じっくりじんわり。

人と人とが出会うこと。
人のことを知りたいと思う気持ちや知ろうとすること。
ちょっとだけ勇気を出して動き出すこと。
ひとりじゃなくてふたりでいること。
ただそばに寄り添っていること。触れ合うこと。
同じ物を見たり、聴いたり、食べたり、同じ時間を共有すること。
一緒に考えること。
一緒に悩むこと。
一緒に解決すること。
一緒にがんばること。
一緒に泣くこと。
一緒にわらうこと。…

16

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

好きなんです。

連載されていた時から、私の中では阿賀先生の作品で一番好きな話でした。
派手な人は誰もいませんが、ほっこりと心に残る作品だと思います。

職場の人間関係も、『あるよね〜』と思ってしまうおばちゃん達の普通さも好きだし、香鹿くんの優しさ、でも糸島くんをひとりじめにしたい悶々としたところがたまりませんでした。
糸島くんも過去や家族の秘密がありながらも、本当は誰よりも人と繋がりたかったんじゃないかな…

9

ビューティフル・ライフ 小説

阿賀直己  ぱち 

腑に落ちる!

三角関係だけどドロドロ感もなく痛みより、三人がそれぞれを慮ってるところが良い。だから三角関係だけど、落としどころに腑に落ちました。ただ濃厚さを求めていた私には物足りなさを感じました。イラストが秀逸です、センシティブ好みの方にはオススメです。

1

ビューティフル・ライフ 小説

阿賀直己  ぱち 

はっきりしてくれて一安心

先日、イラストに惹かれて衝動買いしましたが、期待よりは楽しめたと思います。

表紙からもわかるように、メインキャラクターが3人いることで誰と誰が結局愛し合ったのかという部分が曖昧に終わるのかなぁ…と予想しましたが、そこをはっきりしてくれたことはとても良かったです。
それに残された1人も歪むことなく納得したし、その納得の仕方も好きでした。共感できるな、とも思えました。

ただ何故に萌×1な…

5

神さまは この恋をわらう 小説

阿賀直己  ぱち 

BLを読んでいる気がしませんでした。

女の子の存在感がありすぎるせいなのか、BLではない小説を読んでいるような気持ちでした。(それが良いとか悪いとかではなく、最近はBLしか読まないので新鮮な読み心地でした。)

その女の子たちを、私は最後まで好きになれず、主人公が強引な女の子に言われるがまま会ったりしているところももどかしく、その点が残念でした。

主役二人は感じがよく、話もよかったので、二人がめでたく結ばれるBLらしい結末で…

23

神さまは この恋をわらう 小説

阿賀直己  ぱち 

言葉選びのセンスがいい

書店で見かけて表紙買いした本なんだけどアタリだった。
イラスト自体は少ないので絵を重視する人には物足りないかなとも思ったけどぱちさんの絵は好み。

ストーリーについては他の人も書いてるし敢えて触れないけど、文章は読みやすく感情移入しやすい。
拓海と一緒に浩介に恋をしてるような錯覚を覚えた。

出てくる女の子が服やら靴やら含めて可愛くて魅力的。
みんながみんな一生懸命誰かを好きなだけだ…

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神さまは この恋をわらう 小説

阿賀直己  ぱち 

きらきら。

ふらりと入った本屋でふらりと購入した作品です。
シンプルに美しい表紙のこの作品の内容はどんなものなのか、単純に気になって購入しました。
新人作家さんへのわずかな期待を込めて、購入した価値はあったと思います。
さらっと読めて、面白かったな。そんな風に感じる作品はたくさんありますが、読み終えたあとも意識を本の中に残したまま、もしくは本が意識を占拠したまま、しばらく呆然としてしまうくらい没頭してし…

17

神さまは この恋をわらう 小説

阿賀直己  ぱち 

夜のカフェテラス

わたしは、愛を誓い合った二人はずっとずっと幸せに暮らしましたとさ、おしまい、というような、ナニソレ面白いの?と問いたくなるようなあからさまにハッピーエンドなお話が好きです。
阿賀直己さんのデビュー作、"神さまはこの恋をわらう"はあからさまにハッピーエンドではありません。
だから、好みの作品ではありません。
けれど、まぁ、最後の終わり方には目をつむってもいいかなぁ、と思える…

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神さまは この恋をわらう 小説

阿賀直己  ぱち 

”ありがとう”と言える恋

厚みもある大判書籍サイズですが、思いの他スイスイ読めてしまいます。
元がwebの小説だからでしょうか。
細かく章があるおかげで、その時々の一つ一つの出来事・やりとり・気持ち、
主人公である拓海の一人称で進行するのもあり、とても解りやすいです。
登場人物の細かい容貌の描写もなく、イラストも扉のみのせいか、彼等のイメージは絵に左右されることなく、自分の中で想像して作り上げた人物を頭の中で動かす…

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