綾ちはるさんのレビュー一覧

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

許せないが

本編は千尋(受)の視点、後日談SS「それから」は赤枝(攻)の視点で進みます。
不憫な境遇の千尋が、不思議な老婆にもらった魔法の指輪を使って、赤枝に好きになってもらう話でした。ちょっと長めなのですが、先が気になって一気に読み終えてしまいました。

私の好きな場面は、赤枝が「許せないが、愛してる」と言う場面です。
己の感情が、他人に強制されたものだという恐怖と嫌悪。「俺はお前を許せない。」それ…

4

ハロー、マイアリス 小説

綾ちはる  陵クミコ 

どこか読み飛ばしてしまった部分があるのでしょうか?

電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきあり。

綾さんのお話は概して好きです。
多分私が好きなのは、主人公の周りで自然の摂理に反する様な出来事が起き、それによって今まで知らなかった(あるいは、知ることを避けていた)自分の気持ちに気づくというシチュエーションが好きなんだと思います。
で、殊に好きなのは『自分の気持ちに気づく』部分。

今回のお話でも、主人公の真聡は見も知らない男性にいきなり「…

1

記憶の欠片「ハロー、マイアリス」番外編 グッズ

大好きだった思いは消えないままに

本品は『ハロー、マイアリス』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、有泉の友人禅視点での
バレンタイン間近のある日のお話です。

2月14日まで2週間を切ったある日。

禅は友人の有泉と
日頃から兄と呼ぶ叔父・零の帰りを
待っていました。

善は課題を片付けていますが
有泉は最低限の書き込みさえせず
ゴロゴロとしています。

いつもはハッキリ発言する有泉が…

3

ハロー、マイアリス 小説

綾ちはる  陵クミコ 

不思議の国のアリスっぽい?

タイトルからは想像できなかったですが、不思議なウサギに導かれてタイムスリップするという不思議の国のアリス風タイムスリップものです。

大学一年生の有泉真聡(受け)は大学からの帰り道、知らない男に「アリスさん!」と声をかけられ告白されます。全く身に覚えのない名前と告白に驚く真聡は逃げ帰るのですが、次の日もまた同じ男・邑上零(攻め)が待ち伏せしています。それが親友の邑上善の叔父だと知り再び驚きます…

2

ハロー、マイアリス 小説

綾ちはる  陵クミコ 

元ネタの小説を知らない方が逆にいいと思った

恥ずかしながらルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を読んだ事がなかったので急遽ネットであらすじを調べてみたが、これだったら逆に分からなくてもいいと匙を投げてしまった。
あの話から何かの想像力を養うとか、社会風刺を読み取る考察を見抜くとか余計に訳が分からなくなってしまう…
それよりも、この本紹介のちるちるインタビューにあった『攻めの成長』ってキーワードのほうがずっとヒントになると読み終わった後に…

3

chocolat bunko after story collection vol.5 グッズ

番外編ショート16作品

ショートなんですが、後日談ということで甘い話ばかりでした。

尾上セイラ「ジンの鍵と三つの願い」 (「千の夜とジンの鍵」より)
「三つの願い事」を考える仁の話。そして、ただ一つの願い事を叶えるユクセルの話。

さとむら緑「恋のない国」(「魔法のない国の王子」より)
イリアがヨアヒムに心を許していく様と、静とヨアヒムの山桃かけヨーグルトの話。

「vital signs」凪良ゆう(「…

0

ハロー、マイアリス 小説

綾ちはる  陵クミコ 

ちょっぴり不思議

不思議なウサギを追いかけたら、そこは14年前の世界でした-。

と、「不思議の国のアリス」をベースとした、ちょっぴり不思議なお話でした。


内容です。
通りすがりのサラリーマンから、「ずっと待ってました。やっと会えた・・・」と突然声をかけられた大学生・真聡。驚いて振り切るものの、その男が親友の兄だと分かります。
そんな中、トレッキングで訪れた山中で、不思議なウサギに出会い追い…

2

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

複雑かつ繊細に描かれる現代版サンドリヨン(シンデレラ)

電子書籍で読了。挿絵有り。

サンドリヨン(シンデレラ)のお話が下敷きになった、綾ちはるさんお得意の魔法、というか『不思議な力』が絡んだお話。
私が「面白いな」と思ったのは、童話では王子様というのはある意味人格がなくて『幸せの象徴』みたいなものなのだけれども、このお話の王子様である赤枝は、美しい容姿と誰にでも好かれる人柄を持っているけれど千尋と同様の被虐待児であること。これによって、愛情に飢…

6

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

何をどう書いてもネタバレしそう…

どんなに気をつけてもネタバレに、なってしまいそうな気がして…うぅ〜(¯―¯٥)

時間をおいて再読した作品です!
最初に読んだときどうしても手元に残したいと…思っての再読。
やはり切なくて優しくて…泣きました。

翠とスイと真優のお話ですが、
この3人に関わってくる人たちが
とても優しくてとて素敵です。

あまり上手かレビューではありませんが、
ぜひ読んで頂きたいです!!

1

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

可哀想で切ないお話

家庭環境に問題のある大学生の受けと、受けの通う大学の准教授である攻めのカプです。

愛を知らず、愛されることを諦めている受けに、何かと構ってくる人気者の教師攻め。受けはそんな攻めを邪険にしながらも、内心では気になって仕方ない様子。
そんな折、受けは不思議な老婆と出会います。老婆は受けに「この指輪をはめると望む相手から望むように愛されるようになる」と1つの指輪を授けます。


リアルな現…

5
PAGE TOP