伊勢原ささらさんのレビュー一覧

郵便配達人は愛を届ける 小説

伊勢原ささら  鈴倉温 

職業倫理って、なに……?

ちるちるのあらすじに惹かれて読んでみたんだけど、電子書籍のあらすじに目を通してたら買わなかった……に尽きる。

電子書籍のあらすじを載せます。
「村の郵便配達員・洋介は、都会から来た久城に定期的に絵葉書を届けている。冷たい無表情の麗人・久城に洋介は惹かれるが、彼が葉書の差出人・小野寺を愛していることに気づいていた。ある日、小野寺から別れの便りが届く。悩んだ末、洋介はそれを届けず、いつもと変わ…

2

小説花丸 きみがくれたぬくもり 小説

伊勢原ささら  小椋ムク 

これもまた『正統派小女小説の系譜』

逆境に晒されても、過去に貰った優しさ(これは言葉だったり、行為だったりしますが)をお守りにして頑張る主人公(しかも、その頑張りは傍から見ると頑張っている様には見えないんです)が、想い人と幸せをつかむ……実に伊勢原さんらしいお話だと思います。

確かに、世に溢れるBLはその手のお話が多いと思いますよ。
でも、伊勢原さんが書くと「いや、これはないんじゃないか」とか「ちょっと古くないか?」と思う様…

2

小説花丸 それは、世界を救う恋! 小説

伊勢原ささら  三ツ矢凡人 

アクションあり感動あり萌あり!心踊る異世界ファンタジー

大好き!!!!!!!

伊勢原先生の人外系ファンタジーが好きな人は絶対好きです。とにかく優しい。嫌な人は出てくるけれど、それより圧倒的に、攻めと受け、そして彼らを愛する人たちの温かさがガンガン伝わってきます。
読んでるだけで、心がほんわり温かくなるような…。

アクションシーンはハラハラドキドキするし、先が読めない展開にページをめくる手が止まらなかったです。

情にあつく曲がったこと…

3

天使のギフトとしっぽの願い 小説

伊勢原ささら  八千代ハル 

背景描写が雄弁に心情を語る……リリカルです

猫の風太が人間になる。それも子猫の頃から可愛がってくれ、自分が愛する人と家族を作る時にはその家猫にすると約束してくれた聡史という青年の願いを叶えるために。
おとぎ話系お話の王道まっしぐらでございます。

風太は記憶を失っており、聡史の『心残り』を叶えるたびにそれを取り戻す様になっています。
でも、秘められた真相はすぐに見当がつきます。
また、聡史が児童養護施設になかなかなじめなかったこと…

5

天使のギフトとしっぽの願い コミコミ特典SS小冊子 しっぽと友だちと新しい家族 グッズ

信じぬく事で開かれた未来

本品は『天使のギフトとしっぽの願い』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、聡史視点で4人がダブルデートするお話です。

今日聡史は「映画というものを観てみたい」という風太のリクエスト
で、沖田と高橋をそさってシネコンに来ています。風太にとっては
人生初の映画館、人生初の3D映画鑑賞です。

隣に座った元猫の恋人は大スクリーンから迫る凶悪なサメにわぁわぁ
騒ぎながら両手を繰り出し…

4

天使のギフトとしっぽの願い コミコミ特典SSカード 寒い冬の終わり グッズ

人間になってもこっそり応援中♪

本品は『天使のギフトとしっぽの願い』の コミコミスタジオ特製
イラストカードで、表面が文庫本カバーのカラーイラスト、裏面に
番外SSが掲載されています。

SSは本編幕間、聡史の入院仲のお話です。

毎週火曜日、風太は病院の2階にあるリハビリルームに通っていま
す。聡史の歩行練習の日なのです。

人目を忍ぶようにそっと廊下の端っこを進んで、ガラスの仕切りで
中か見えるようになっ…

2

天使のギフトとしっぽの願い 小説

伊勢原ささら  八千代ハル 

頑張る猫ちゃん

先生買い。健気一辺倒かなと恐る恐る読み始めましたが、猫っぽさが入ってきたので素直に「良かった!」と思えました。「撫でてほしい」なんて願われたら、ダメですね、陥落。萌2よりですが萌にしました。本編280Pほど+攻め視点の後日談30P+あとがき。

猫だったはずの風太。気がついたら人間になっていてびっくり。目の前の銀髪の綺麗な人が「ギン」と名乗り、「風太の願いをかなえて人間にしました」と告げます。…

5

天使のギフトとしっぽの願い 小説

伊勢原ささら  八千代ハル 

信じる心が起こす奇跡

今回は幽体の青年と天使の力で人間になった元猫のお話です。

受様視点で受様が自分の大切な人を思い出し幸せを掴むまでと
攻様視点での後日談を収録。

天使は平凡な茶トラの猫がをずっと見守っていました。猫にしては賢
く、一緒にいる人間を一途で純粋な思い、人間もその猫を心から愛し
ていてお互いを大切に思いあって仲良しの猫と人間をセットで見守っ
ていたのです。

だからネコが事故に遭…

6

天使のギフトとしっぽの願い 小説

伊勢原ささら  八千代ハル 

疲れた心を優しく包み込んで、癒してくれます

こちら、人間になった茶トラの地域猫と、「心残り」を抱えた青年による、ちょっと不思議でとても心あたたまる物語になります。

実のところ、オチなんかは容易に想像つくんですよね。
攻めの正体と言いますか、彼に起こっている「出来事」がキモになってくるワケですが、これは完全に予想の範囲内で。
その点で言えば、面白みと言うのは無いのです。

ただ、人間くさくて涙もろい天使といい、まっすぐで頑張りや…

14

さよならガラスの恋心 小説

伊勢原ささら  麻々原絵里依 

薄幸すぎる……

辛いことの連続で、パニック障害まで起こすようになってしまっている不憫薄幸健気受けが主人公です。
まさにガラスのような脆い心を抱いて終始俯きぎみな受けが、言葉は少ないけれど誠実な攻めに出会って救われるというお話なので、不憫受けがお好きな方は、はまるんじゃないでしょうか。

ただ不憫・薄幸受けに仕立てるために用意した過去のエピソードのあれこれが不憫というか理不尽すぎて、自分の中で消化できないまま…

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