安西リカさんのレビュー一覧

ふたりでつくるハッピーエンド 小説

安西リカ  金ひかる 

年齢がもっと近ければ

 人気俳優×俳優を目指す東大生で親子ほど年の離れた二人の話でした。
 東大生の受けは高校の頃、芸能事務所に所属する同じ学校の後輩の家庭教師をしたことがあり、そのときに後輩のマネージャーを通じて俳優である攻めから映画のDVDを借り、感想を添えて返す、という交流がありました。
 受けは舞台のオーディションを受けますが、父親から芸能活動を反対され、家出をします。ちょうどその頃、攻めの家政婦が退職し、…

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ロング・エンゲージ 小説

安西リカ  緒花 

一途さ、最高

性格や考え方、
道徳観がまるで正反対のふたりのお話。

何に対してもチャラくてゆる〜い久瀬は
良くも悪くも『我が道を行く』感じで、
真面目に生きている鳴町を
振り回してはいるところはあるけれど。
どれだけ振り回されても想いは揺るがないほど
鳴町のほうがベタ惚れだし
そんな鳴町に久瀬は甘えきっているしで、
なんだかんだ相性が良いのは伝わります。
思うところはあっても鳴町が割り切…

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月満ちる第四皇子の婚礼 小説

安西リカ  サマミヤアカザ 

No Title


安西リカ先生のファンタジー!大国アスタイダルガの第四皇子ナランは、隣の小国の王弟・ダムディスレンと夫婦となった。ナランの国の方が大きいからダムディにとっては望まない政略結婚かなという感じなんだけど…

ナランは初めからダムディのことが気になって仕方ないのにうまく振る舞えないのが可愛らしいこと!でも可愛いだけじゃないナラン、才能も発揮します。

後半はダムディの心情も知ることができて

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甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

甘くて、切なくて、甘い

表向き『親友』としてそばにいるけれど
身体の関係があって、
七生は本当の気持ちを明かす気もないまま、
佐倉の本心はどこまでもわからないまま…
そんな状態で長い時間を過ごしているふたり。

でも恐らくは同じ想いを抱えているのだろうなと
予想しながら読み進めましたが
気持ちの面が見えてくるより先に
倫理観がぶっ壊れた一面が見えたり
ものすごく苦しい過去を抱えているのがわかったりと

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何度でもリフレイン 小説

安西リカ  小椋ムク 

遠回りしても、

元恋人同士の再会ラブ、
ものすごく良かった…!

再会してからの空気感で
ふたりの気持ちははっきり伝わってくるので
お互い相手をどう思ってるんだろう?みたいな
ドキドキはないんですが、
同じ気持ちだからといって
簡単に元通りにはなれない葛藤とか
過去に縋っても仕方ないとわかりながらも
振り切れないでいる様子とか。
そんな大人ゆえの面倒くささが
本当にツボでした。

別れ…

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君と暮らせば 小説

安西リカ  古澤エノ 

一つ屋根の下で、尊い。

再読。

読んでて心抉られることもなく、疲れたときにも優しい一冊。
安心して読めます。

シェアハウスでその他大勢とわちゃわちゃ過ごしていたけれど、一人去り、二人去り……で気づいたら、一つ屋根の下で二人暮らし。
小糸は、八木のことが気になるけれど、昔手痛い失敗をしているから「好き」の気持ちを抑えて、ただの同居人として距離を保とうとしている。
でも、二人の暮らしは絶妙な阿吽の呼吸で、き…

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月満ちる第四皇子の婚礼 小説

安西リカ  サマミヤアカザ 

自虐妄想癖、お団子結い皇子のナランが、とにかくかわいい❤︎

アスタイダルガの第四皇子のナラン。
このナランが終始とてもかわいくて、魅力的でした。

人見知りで意地っ張り。自分を卑下し、自信が持てずに、墓穴を掘るナラン。
でも政略結婚の相手ダムディとの婚姻には、兄の情に報いるため、ナランなりの決意があった。
最初はヘタレに見えたナランが、ダムディの返事に一喜一憂している様子は、健気。

少し自信をつけたナランは、ダムディの育ってきた文化、環境な…

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彼は恋を止められない 小説

安西リカ  街子マドカ 

なんだかんだでお似合い

ものすごく想いあっているのにそれと同じくらい遠慮しあって
深くまで踏み込めずにいるモダモダ焦れったい感じ、
最初はすごく良いなーと思って微笑ましく見ていられたのだけど…
彼ら自身の性格が見えてくるにつれて
なんだかしっくりこないなーと思ってしまいました。

相手を思い遣る優しさや気遣いからぎこちなくなっているわけではなくて、
蒼の元彼のことや彼らの関係が曖昧に始まったことが原因だとお…

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恋をしていたころ 小説

安西リカ  尾賀トモ 

はちみつ〜!

過去に付き合っていたふたりが大人になって再会し、そこからまた新たに気持ちが動いていくというような再会モノ、ではあるのだけど。
静かに進んでいくストーリーの中、そこに至るまでに絡む感情が切なくて何度も胸がぎゅっとなりました。

仁科が記憶喪失になっているとわかった時点で
切ない展開になるのはもちろん覚悟していましたが…
かつて一葉に抱いた気持ちと同じ道をなぞるように進む仁科の純粋な恋心に、…

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ふたりのベッド 小説

安西リカ  草間さかえ 

波長が合う

どこまでも真っ直ぐに深水を想い続ける入江の一途さがものすごく微笑ましくて、
彼のわんこっぽさに癒やされながら読み進めていましたが。
その健気な想いを無自覚な剣で刺すような深水の言動の数々に何度も「うーん…。」という気持ちになりました。

ゲイではないという事実は入江の気持ちを受け入れられない正当な理由なのかもしれないけれど、それを何度も本人に言うのはどうなのかな?と思ったし
何より「寝て…

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