ZAKKさんのレビュー一覧

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

一度知った蜜の味にとらわれる男たち

しなびかかった蕾を咲かせてみたらとんでもない毒華だった…!
攻めのひとり・ヒューイの慧眼に恐れ入る。
ハイスペックな男たちが、冴えない男に翻弄されていくさまにスッとしたり、ゾクゾクしたり。


鶴谷は40代後半にも関わらず白髪の目立つくたびれた感じのする男。
そんな鶴谷がなぜか提携先の重役、ヒューイとダンに見初められる。
会社のため彼らに体を使った接待をしてくれ、と社長に命じられ…

18

CANIS THE SPEAKER #2 コミック

ZAKK 

BLとして読まないほうがいい(かもしれない)傑作。

1年くらい待つ覚悟はあったので、思ったより早く続きが読めて、小躍りするくらい嬉しい。今、続刊が最も待ち遠しい作品の1つです。

しかしてこの作品、BLかと問われたら、「……ハテ?」と答えます。確かに(とりあえず1巻では)BがLしてるんですが、恋だの愛だのいうアレでは、間違いなく、ないよね、これ……。後でもちっと詳しく書きますが、主役3人の関係性は、BLとしては地雷だという方も、大勢いらっしゃる…

3

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

毒花は必ずしも美しくはない

どんな花にも毒がある
それはたとえば、枯れかけの花でも 日陰に咲く花でも



他の方もおっしゃっていましたが、作品全体に毒の雰囲気が漂っています。

鶴谷と佐川
ふたりの男が雌に落ちていく様が、まるで自らの毒で首がしまっていく花のよう

そして
兎河とダン
気づかぬうちに、花の毒がまわり中毒になっていく


個人的には佐川がダンの女になっていく様が好きです。
計算…

12

CANIS THE SPEAKER #2 コミック

ZAKK 

ドキドキが止まらない!

CANISシリーズ、孤児院三人組の過去編その2。
待ちきれず、帰り道に暑さの中本屋に走って購入。
こんな風に求める作品は久しぶりだが、期待を裏切らない面白さだった!

クライムサスペンスというべき、息をもつかせぬ展開。
前巻はサム、ハル、ノブの三人の中で、
最も過酷な道を辿ったノブが大人になるまでが描かれていたが、
この巻では、それぞれ別な学校に進んだサムとハルの成長が
断片的に重…

3

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

ファムファタール

木原 さんにしてはあまあまと言っていいのかなと思いました
普段がどれほどクズ人間ばっかりなのかと・・・
遅咲きの魔性、欲望に淡々と忠実な鶴谷がもうすごいです
体温低そうで未亡人で、ほんと旦那の葬式の夜に仏壇の前で押し倒されざるを得ない、みたいな人外の色気です
ヤバい
ダンと佐川はまあ鶴谷に比べたら普通です
佐川は通常運行なゲスですし自業自得ですし
でも、まあ収まってよかったね

10

「鈍色の華」ビーボーイ応援店特典書き下ろし小説ペーパー グッズ

愛、あります

本編はあまさが無く、あまあま好きには少々物足りなかったんですが、こちらのペーパーで糖分補給させて頂きました!
これから買う方は是非ペーパー付きをオススメしたいです。
以下、ネタバレ絡んだ感想を…。

ダンの重い愛情が一方通行じゃなかった事にホッとしました。
浮気チェックのために覗いてたインスタで、まさか佐川の自分への愛が垣間見れるとはおもってなかったダンの喜びっぷりが可愛いです。

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

エロい>痛い

表題作と続編、そして表題作に登場してた攻めの一人でもあるダンと彼の会社社員とのお話がありました。

『鈍色の華』『鈍色の果実』
白髪が目立つ冴えない鶴谷が、取引先のダンとヒューイによって淫乱な性を目覚めさせます。
そしてその鶴谷の魔性さは自社の社長をも…。
初っ端から羞恥プレイ・言葉攻め・男体盛り・尿道攻め、とやられる鶴谷が不憫でした。
こんな可哀想な目にあう鶴谷がまさか秘めた物を持っ…

5

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

痛くはないが、甘くもない

久しぶりの木原先生。
清々しいくらいにエロばっかりで愛がない。
愛しているのに報われない。
愛はないけど肉欲で離れられない。
打算で始めたはずなのに逃れそこなう。
表題作と続編とで、中年のさえないおっさん(魔性の受け)と金髪と茶髪のアメリカ人、日本の若いやり手社長、そして外資系会社のサラリーマンの、5人の男が登場するが、果たして一番の幸せを手に入れたのは、この中の誰だったんだろう。
最…

8

CANIS-Dear Hatter-#2 コミック

ZAKK 

サトルとリョウひとまず完結(続いて欲しい!)

ニューヨークでリョウと別れて日本へ帰ってきたサトル。
大好きなおばあちゃんが亡くなって、仕事もリョウが欠けた事でミスがミスを呼ぶ負の連鎖…
うーん、サトルさんツライ状況ですね。
でも離れてみてはじめて「自分にとってリョウは何なのか?友達?仕事の仲間?」と考えるんです、これは進歩ですねー、そのタイミングでショーのポスターを目にするとそこには笑顔のリョウが……!!
ドラマチック〜(≧∇≦)

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CANIS-Dear Hatter-#1 コミック

ZAKK 

日本からニューヨークへ、嫌な予感

少しずつ2人のことが分かってきました。
サトルさんの過去…華々しいデビューだった為その後のモチベーション維持が難しいのは何となく分かります。それがリョウと出会った事で道筋が見えたんですね、人の力って凄い!
リョウの恋愛観…これまでリョウにとってセックスは生きる為の手段であって、恋愛感情を伴うものではなかったようですね。まあ、リョウの年齢を考えると大人びてるけど19歳ですから珍しくはないですけど…

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