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1/3(合計:27件)
西つるみ
銀次郎
ネタバレ
手段を選ばず努力して、高いところに昇ってみても犬は犬。美しく着飾った犬でしかないのだと、思い知らされました。 高前に感情移入はできませんでしたが、彼の境遇や人生には同情します。 愛憎の果ての高前の物語は、最後は穏やかで幸せなものだったのではないかと思います。言葉にした確かなやりとりはなくても、心はきっと通じ合っていたのでは。 しかし作中の高前の心中は多く語られないので、私自身がそう信…
赤毛のケリー
自分の美貌を武器に 成り上がろうとする高前 反対の位置にいる智実 そんな2人が出会えば…… 高前の成り上がろうとする欲が なければ 幸せな結末を向かえたのか それは 分かりません 智実の親友を罠に嵌めなければ など タラレバですが 高前は歪んでます 怖いくらいに 成り上がった先に 何をみていたのでしょうか 成り上がったとして あのままでは 結局寂…
碧雲
西つるみさんは、今何か作品を出しておられるのでしょうか? 知らない作家でした。この作品は、耽美風の名作だと思う。 絵柄は派手さが無くて、鄙びた平面顔。ほのぼの系の絵で幼さを感じるキャラが、エグイ方法でのし上がるギャップに、魅力が有るのかもしれない 耽美風のまとめ方で、全部を書かない、余韻を残す印象に残る作品 「華なるもの」 発売当時の写真を見たら、帯文は「院御所を騒がすは美しい犬」。…
あさだ2枚
久々に読み返して発売当時より断然好きになっていました。花散るときに召される姿は色んな作品で見られますが、美しいです。 高前が目指したものはなんだったのだろう。序盤は出世欲が非常に強いようにも思えましたが、結局のところ媚び切ってまではその地位を守ろうとはしない。彼のプライドの核が分かるようで分からない。言葉で説明はしがたいけれど彼の望むところは分かるような気もする。 敦満がまた出てくるか…
Sakura0904
綺麗で優しいタッチで描かれる、平安時代の愛憎劇。表紙の雰囲気から予想していたよりも遥かに人間関係が複雑で、当時の身分制度もしっかり鑑みられた作品でした。画のタッチのおかげで、どろどろしていた、という印象はあまり残らなかったのですが、無情さを感じるシーンは多々あり、人が皆平等ではなく、各々の生まれによってはっきりと位が定められていた時代の恐ろしさを改めて思い知ります。 主人公は武家から成り…
うーゆむ
はあ…タイムトリップしました。 平安時代のお話です。おどろおどろしい政治の中で生きていく為に、身分が下位で有るところから寵を得てのし上がる。 とはいえ、のし上がる事が目的ではないのかもしれないです。 髙前は、ずっと誰かに寵を得てもなお自分らしさと気高さを失わなかった。 何人目の情人か、分かりませんが最後の人は後の右大臣の智実。 どちらも、政治の世界では窮屈で思うようには生きれなかった…
あやちゅけ
最初は短篇集かと思いました。 でも、主人公の高前という ひとりの男の半生を描く物語でした。 美しくも儚い、移りゆく桜のような半生…。 隆盛を極めたところから没落していくまでを 描いています。 自分の美しさを武器に、主人を捨て、 院の寵愛を受けることになります。 そこに自分を救ってくれそうなほどの眩しさを持つ 敦満に出会います。 お互い惹かれ合いながらも、周囲の状況が…
かえっちょ
作者さんのコメントで "冷血成り上がり者の平安総受けライフ" と、書いていらっしゃいますが、 まさにその通り!な、お話しでした。 ラブ度も萌え度も低めなので、読む人を選ぶかもしれませんね。 1話めの恐らく高前の最初の足掛かりにした貴族男・敦満を閑職に追いやった話は悲しくもぞくっとしたし、 そしてこの本のなかで唯一、高前とさほど接点のない話であった雅楽師の師弟話は…
yoshiaki
BLには珍しく、がっつり悲恋もの。 身分卑しき武士・高前(たかさき)は、美貌を武器に出世をもくろみ、男を踏み台にして宮中に足掛かりを得ます。 高前という美しき花を手折らんと群がって来る高官たちに惜しみなく体を与え、手玉に取る一方で、心は誰にも許そうとしない高前。彼には、自らの出世を邪魔する人間は容赦なく地獄に突き落す、冷酷な一面も。 そんな高前が、公卿別当の子息・智実の求愛だけは頑なに拒み続…
けもけもぱぷ
設定に興味を持って購入。 でも、絵柄と内容が合っていないので残念。 暗い情念の世界を感じさせてくれるわけでもなく、とっても薄味。 キャラクターのかき分けも残念だし、主人公が美しく見えないのが何よりも残念。 美しい犬、これのどこが? というかんじでした。 装丁はきれいだけど、パッケージに騙された印象。 しかも、ここに感想を書きに来て、あまりの評価の高さにびっくり! みなさん、よ…