yocoさんのレビュー一覧

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

誰にも必要とされずに育った子供が人や自分を大事に思えるようになるまで

『キス』の続編

前作で、明渡は幼馴染の苑に対して突然生まれた多幸感溢れるキラキラとした恋愛感情が頭の手術をした後、急にその想いが消え去り執着心がなくなってしまったことから想いに違和感を持ってしまったということから二人の関係が終わったのでした。

それを聞かされた苑にしてみたら、まるで今までの想いは嘘だった、勘違いだったと言われたようなもの、ショックでした。
というのが前作のお話でした。…

3

えとがみ-干支神- Amazon限定ペーパー グッズ

キャー(≧∇≦)

Amazon限定版を購入したらもらえるペーパーのSSです。
本編後日談で、秋に新婚旅行として秋田の秘湯に行くお話でした。


選んだ秘湯、もうちょっと普通のところにしたらいいのに、なぜか山奥、しかも安全確保のためのロープでもいりそうな山道を進んだ先にある自然のままの温泉。旅館の人が「え、あそこは危ないですよ」というのも当然な雰囲気。熊も来そう。
きゃあきゃあいいながら山道というかロックク…

2

えとがみ-干支神- 小説

犬飼のの  yoco 

とらちゃん

祝シリーズ化!早くも第二弾が決まったとのことです、おめでとうございます!12巻まで到達するんだろうか?!ワクワクする♡シリーズものの1冊目となった当作は、美麗すぎて惚れられて当然な勢いで「美しいが何か問題でも?」といった風情の寅神様が主役のお話、本編240P弱+あとがき。寅神様が好きでしたが苦手なところもあったので萌より萌2にしました。

中部地方の山奥、神山とあがめられる「神おもね山」のある…

9

えとがみ-干支神- 小説

犬飼のの  yoco 

序盤・中盤・終盤と、変化する味の違いにやられる。

楽しみにしていた犬飼のの先生の新刊。
表紙とタイトルから、しっとりとしたシリアスな和風ファンタジーを想像しましたが、帯にある〔神様はバイト中⁉︎〕という一文が示す通り、非日常的な設定でありながらも人間と暮らす神の日常を描いた、親しみやすいファンタジーでした。
ほのぼのしたテイストの前半、予想だにしない怒涛の展開と愛の深さに胸を熱く震わせられた後半。
そして「読んでよかった!」というあたたかい…

18

えとがみ-干支神- 小説

犬飼のの  yoco 

笑いあり、萌えあり、そして飯テロに注意。

作家買い。

犬飼さんの新刊はファンタジーもの。
犬飼さんは時にめっちゃ痛い作品も描かれますが、この作品はすんごく優しいお話でした。でも、優しいだけでもない。犬飼さんらしい、一捻りも二捻りもある、そんな作品です。

主人公は祖母とお総菜屋を営む瞬。
祖母の影響もあり、干支神を信仰する信仰深い青年。日々お参りを欠かさず、お供え物もきちんと用意し、祠も綺麗に掃除している。

ある日いつ…

18

えとがみ-干支神- 小説

犬飼のの  yoco 

この先、何十年でも何百年でも、二人が一緒に居られますように

新作になります。
干支の寅神様と、対人恐怖症を抱える青年との、超甘くて可愛い和風ファンタジーになります。

こちら、ファンタジーではあるんですけど、二人の恋愛模様としては至って等身大と言うか、平凡なんですよね。いい意味で。
偶然巡り会った二人が少しずつ少しずつ距離を縮め、優しい恋に落ちる。
これがもうひたすら甘くて可愛くて、キュンキュンしどおしと言いますか。
また、実は主人公(攻め)成…

30

夜啼鶯は愛を紡ぐ 小説

小中大豆  yoco 

攻めザマァ要素がおいしすぎました

友人から「内容は攻めザマァ要素ありでとても楽しめたのだけど、受けの子の性格が面倒臭いのでここが甘受出来るかどうかで評価は分かれそう。」と教えていただいたので読んでみたけど、受けの子全然問題なかったです。
なによりも攻めザマァ部分が予想以上でして、大変おいしくて満足です。

出会った時から「自分は冷酷で誠実ではないので、純愛を望むなら必ず期待を裏切られるだろう、そんな最低の男で良ければ恋人にな…

6

名前も知らず恋に落ちた話 小説

水原とほる  yoco 

男性同士というツボ

男同士じゃないとできない距離の縮め方があると思うんです。
この作品には「それ、女性でもいいよね」となり得ない「男性だから」という必然性が散りばめられています。そこが好きな人にはたまらなく魅力的な、いわゆるツボを気持ちよく押してくれるような心地良い作品でした。

まず、改造バイクというテーマが男性的です。「スクランブラーはオンロードバイクを改造したオフロードにも対応できるバイクだ」という序盤の…

6

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

小説家×メガネ屋店員

受けの律の心の浮き沈みが、個人的には性格と環境を表していて良かった。楽しく嬉しいことがあった後にそれに罪悪感を覚えてかき消す様に不幸な事を考えて…実際事が起こり、この感情の振ればが大きければ大きいほど自分とリンクして切なくなったりした。
律に感情移入して胸がいたくなったり…一喜一憂するのが、変な言い方だけど楽しかったし、これぞ読書の醍醐味だな〜って思ったり。
後半が律の性格を考えると個人的に少…

2

REDRUM 小説

みかみ黎  yoco 

淫靡

yoco先生の肌色多めの表紙に惹かれました。
エブリスタ大賞でデビュー作です。
なので、ネットで小説は発表されてたようなのですが、初見でした。

表紙から感じられる、淫靡でほの暗い空気が全編で漂ってます。
雅人視点なので、ずるずると底なし沼に引きずりこまれていく感が堪能できます。
できれば、設定とかは見ずに予備知識無しで読まれるのがお薦めです。

以下はネタバレ。

ソフトSM…

4
PAGE TOP