yocoさんのレビュー一覧

誰がお前なんかと結婚するか! 小説

千地イチ  yoco 

割れ鍋に綴じ蓋

面白かったです。
途中まで椿の頑固さに気が滅入りかけましたが、レンの前向きな姿勢が小気味良かったです。

椿に言われた恋愛について真面目に考えてどんどんレンは良い男になっていきます。それに対して椿は親友の北斗を好きだった時から成長しなくて、勝手に誤解してた時はハラハラしました。レンを好きだと確信してから住む世界が違うと臆病になって迷走してます。レンがちょっと気の毒になりました。

椿の誕…

2

琥珀色のなみだ~子狐の恋~ 小説

成瀬かの  yoco 

No Title

エロこそ無いものの『人間×人外』の中でも良作です、yocoさんの絵が好きなのですが仔狐のイラストは特別可愛いです。

直接的な描写は無くても二人の間にはきちんとした絆があり、最初こそ情や保護者を求める気持ちだったものの最後は愛し合っていたと思います。

ただ人よりも大きな力を持ち別の面では格別脆い琥珀は最終的には鐵のそばに居れなくなります、
ここら辺かなり切ないので少しでも哀しい話が苦手…

0

ラブ~キス2~ 小説

一穂ミチ  yoco 

No Title

出来の悪い小説ではなく一冊なら良くまとまってる作品だと思います。
でも前作の余韻を残したラストにこの作品は蛇足だと感じてしまいました。

かつての自分を彷彿させる少年を家に居させたくないと思う苑と、人助け当たり前じゃね?という感覚の雑賀はやっぱり根本から違うんだなと。

でも忘れたい過去を想い出させる人間を近くに置きたくないというのは当然の事なのでは?
ドラマ要素が薄いので雑賀の無神経…

4

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

No Title

スピンオフですがシリーズでこちらの作品が一番好きです。桂人の冷静さと内面のマグマが合わさった性格が良いです。

スタンは最初劣化版エドのようであまり興味持てなかったのですが家の事情や双子の弟との確執で敢えて馬鹿を装い実際はエドよりも繊細なキャラでした。

身分違いでハーフ設定など色々本家と被るのですがブロンテ姉妹の某ロマンスホラーの様なダークさがあります。
話が重いので地雷が気になる方は…

0

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

No Title

礼の仕事とデミアンのアートに関してが7割位でした。
もう少し甘さがあっても良いかな、今まで一番大人な作品なのですが礼の子供っぽさと少しミスマッチに思いました。

最初はエドの口添えに近い形でギャラリーに就職する礼ですが、盗作騒ぎなど色々な騒ぎが出てきます。
礼は今回で闇に足を一歩踏み入れましたね、着々とエドの思惑通りになってる気が。

サイラス最初大嫌いだったのですがこのシリーズで一番…

6

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

各所で涙あふれました

読み始めた途端、随分久し振りだというのにこのシリーズの空気感を思い出し甘く幸せな気持ちにさせてくれる。
これって凄いことですよね。


今回はイギリスでの礼の仕事にスポットが当てられていましたが、深みある描写に一緒に嬉しくなったり心痛めたりと夢中になりました。
共感し感情移入させてくれる魅力がありすぎる!!!

このお話を通して誰もが何かしら思い出したり考えることがあったのではないで…

15

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

愛とは苦しくも愛おしい

パブリックスクール4作目。
この2人の続編が読めるだけでも嬉しいというのに、ページ数の厚さに嬉しい悲鳴が出てしまいます。
今作は、あとがきにも書かれていた通り、中原礼という男の子の人生のお話でした。
樋口先生の筆力の高さが今回も見事。
タイトルに「蜜月」とありますが、想像するような甘々の蜜月ばかりではありません。
途中途中、読んでいて本当に苦しかったです。
それくらい、レイという1人の…

10

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

本編とは全く違うキャラのスピンオフ

パブリックシリーズのスピンオフ作品。
パブリックスクールを舞台にしていて同じ世界観ではありますが、本編のキャラクターはほぼ出てきません。「八年後の王と小鳥」より後の世界線です。

パブリックスクールという狭い檻の中での差別と傷と愛と成長の物語。登場人物は少し多め。キャラクターがみんなきちんと立っているので、無理なく覚えられました。
近親相姦、レイプ(未遂)、攻めの他キャラクターとの行為が苦…

1

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

心が震えます

このふたりの続編が読めるなんて…
樋口先生ありがとうございます!

今作品は、ようやく英国に渡った礼が「エドに相応しい自分とは…」ということを軸に、ダミアンの自己理解と表現者としての葛藤や、人種差別やマイノリティの現実など苦しさがそこかしこにこめられ、いつもながらでありますが、とても深みがあるストーリーでした
ギル、オードリー、ジョナスの懐かしい面々に支えられ、礼が更に魅力的に成長していく…

8

パブリックスクール-ロンドンの蜜月- 小説

樋口美沙緒  yoco 

この1冊だけでも素晴らしく面白い

シリーズを丁度読み始め順に読んでいき、ようやく新作まで読めました。
タイトルには蜜月とありますが、蜜月なんてとんでもないですね。ようやく二人のただ甘いだけの日常が見れるかと思いきや、今回も試練の連続でした。

今作から読み始める方は誤って買ってしまった方くらいかな?と思いますが、今作だけでも読めるつくりにはなっていたと思います。勿論シリーズ最初から読むのがおすすめ。

パブリックスクール…

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