yocoさんのレビュー一覧

パブリックスクール ―ツバメと監督生たち― 小説

樋口美沙緒  yoco 

続編あるのかな

前巻からの推しキャラであるメンべラーズが相変わらず暗躍してました。ただ最早"彼の寮生"ではないので、やや放置気味。

正直に前作のまとまり方が好きだったなぁと思ってしまう。今回どうも桂人が説教くさいんですよね。選ばれた才ある者の人生を導くにはそら説法も必要でしょうが、凡庸な自分は"それなりの幸せ"もいいもんじゃあないかと思ってしまう。スタン程の天才に出会…

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パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

嗚呼、寮代表

面白くて一気読みしました。スピン元の「パブリックスクール」のときもそうだったな〜と思いつつ、そちらよりずっと好きな作品でした。礼がやや苦手である一方、桂人はかなり好きなタイプで。「愛」の捉え方も桂人のアプローチの方が好きです。

スタンやアルバートがもつ弱さも凄くいい。完璧な人間ではないけれど、その脆さを支え合う双子の兄弟に美しさを見出さないわけがないです。終盤の、幼児返りしたように可愛いアル…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2021 C キャラ文庫創刊25周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

好きなんです

毎年恒例バースデーフェアの小冊子。1が大好き(神)だったので萌2にしました。以下コメント。

1.花降る王子の婚礼 番外編 尾上与一先生
  シュブル(春に一斉に白い花を咲かせる木)が咲くと祝うのが当然だったリディル。イル・ジャーナでは祝う習慣がないと聞き、あり得ない!とシュブルの宴を開催させ・・というお話。
  無事、自らに伝えられていた王女の舞を舞い、誇らしげに嬉しそうに喜ぶリディル、…

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銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

電子版で、美麗な絵を拡大して堪能

中身は、昔のままです。
でも挿絵がYOCO先生の壮麗な装丁風の挿絵に変わっただけで、今風に変身。
中古本で紙版を購入済みで、内容を知っているのに今更どうよ、と考えたのですけど、最新版の挿絵で再読。
耽美なキラの哀れな生涯を改めて味わいました。

著者がこれを描きたかったと、以前書いていた、
キラの幻と、王が馬に乗る場面、
やっぱりここはとても切ない。アニメ風にしても、宝塚風に想像して…

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Chara BIRTHDAY FAIR 2021 C キャラ文庫創刊25周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

好きと嫌いが一緒に

本当は萌2にしたいところですが、個人的に苦手な作品があったので萌になりました。

こちらもネタバレしない程度に順に感想を書きます。


まず大好きな『花降る王子の婚礼』より「花降る皇妃とシュブルの宴」ですが、帝国アイデースと強い繋がりをもったイル・ジャーナはリディルを中心に新たな歴史を刻もうとしていました。リディルがもたらす新たな文化がグシオンをはじめとして周りに受け入れられて、好意的に…

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ロイヤル・フェイバリット 小説

ライラ・ペース  yoco 

大人の愛

ロイヤル・シークレットの興奮冷めやらぬまま、続編のこちらに。

もー最高でした!!

ロマンチック度はロイヤル・シークレットの方が相当高いと思います。
こちらはもっと現実的な問題を二人がどう乗り越えていくか、というのが主題になっているので、少ししんどいです。

お互いのことが大事、愛している。でもやっぱり自分の事も大事。

この辺の葛藤が苦しくも面白かった!ベンの気持ちすごくわか…

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ロイヤル・シークレット 小説

ライラ・ペース  yoco 

こんな健気が欲しかった

原著がネットで話題になってた時に気にはなっていたのですが、訳本が出る頃にはすっかり忘れてました。新書館セールで発見して購入。セールがなかったら出会えてない。新書館さまありがとうございます!


最高でした!!
これぞ神作です!
もう本当に心を揺さぶられました。
涙が出てしょうがなかった。

ジェイムスの気持ちが痛いほどわかって、辛くて辛くて・・・作者さまの力量に脱帽です。
ストー…

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銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

不朽の名作中の名作

今まで刊行されたものは全部持ってるんですけど、yoko先生が好きなのでこちらも購入しました。

ままならないもの、どうしても壊すことができないもの、罪の定義の難しさ、そういうものを一切のごまかしがなくしっかりと描いています。
キラの魂の美しさがひたすらに眩しく、家臣と姫、そしてルシアンの愚かさは誰にも起こり得ることなのだと痛感させられて久しい年齢になりましたが、改めて読み返しても色あせること…

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銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

忘れない1冊

吉原先生追っかけで購入。お話にめちゃシンクロして、絶対忘れなさそうと思ったので神にしました。幸せゲロ甘が正義と思っている方には難しいかもなお話です。笑う方ではなく、人を想う気持ちが、ふっきれています。

王城のある街に戻ってきたキラ。墓参りをすませ、懐かしい国で穏やかに過ごしたかったのですが、ルシアンに再び会ってしまい…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
イリス(攻め妹)、マイラ(…

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銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  yoco 

まさにJUNE

JUNE世代の婆なので「ああこう言う雰囲気だった」と懐かしくなりながら、洗面所の鏡に映る自分の真っ赤な目を見て爆笑しました。

旧版のレビューを見て号泣したとあったので、覚悟はしていましたが中盤辺りから既に泣いて最後は嗚咽していました。

吉原先生もあとがきに書いていらっしゃいましたが、この作品を今の時代に出版するなんて出版社様はとても勇気があると思いました。

今のBL作品なら裏技を…

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