yocoさんのレビュー一覧

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

評価が分かれそう 私は好き派

控えめな不幸受けを溺愛する攻はBLの定番ですが
苑が明渡への気持ちをようやく受け入れたところで急転直下、
まさかこんな展開?!で驚きました。
明渡が自分勝手過ぎるよ~。
でも人間なんて基本はズルいもの、気持ちが動く理由やきっかけだって曖昧なことが多いし、現実はこんなものかもしれませんね。
それに苑の経済的自立や人間としての成長は明渡のお蔭でもあるので、
やっぱりこの2人の過程は必要なも…

15

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

酷評です。ネタバレしかありません。

残念な作品でした。
ネタバレがないと感想が書けなかったのでネタバレします。
主人公の苑の家は家庭崩壊していて自分は誰にも気にしてもらわない存在でいたいと思っています。
そんな自己肯定もできず、消えてしまいたいと思っている苑を追い回して無理矢理に体を繋げたのは明渡。
人気者の明渡に苑は期待はしない、好きじゃないといいながらも流されて言いなりになって、いつか捨てられると思いながら暮らしています…

19

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

心に響く物語

幼馴染み同士の、長年に渡る恋物語になります。
作品自体はひたすら淡々と進むのに、その中で登場人物の心情がしっかり掘り下げてあり、まるでキャラクター自体が生きて呼吸さえしてるような錯覚を受けます。切なくて、優しくて、なのにリアリティがあって生々しい。決して一気に引き込まれるような派手な作品では無いのに、ページをめくる手を止める事が出来ませんでした。
「ふったらどしゃぶり」が個人的に大好きなのです…

31

錬金術師と不肖の弟子 小説

杉原理生  yoco 

良ファンタジー

ファンタジーものが読みたいなと思っていて、yocoさんの奥行きが感じられる素敵な表紙に目を引かれて手に取りました。
良作でした!
錬金術や竜が存在するパラレルワールド、別世界のお話です。
幼い頃の記憶のない少年リクトが主人公。
リクトと養父や新しい奉公先の錬金術師アダルバート、失われた記憶と過去の事件、独特な世界観のなかでどんどん謎が散りばめられ絡み合いつつも丁寧に紐解かれて行く、展開の妙…

2

サンドリヨンの指輪 小説

綾ちはる  yoco 

複雑かつ繊細に描かれる現代版サンドリヨン(シンデレラ)

電子書籍で読了。挿絵有り。

サンドリヨン(シンデレラ)のお話が下敷きになった、綾ちはるさんお得意の魔法、というか『不思議な力』が絡んだお話。
私が「面白いな」と思ったのは、童話では王子様というのはある意味人格がなくて『幸せの象徴』みたいなものなのだけれども、このお話の王子様である赤枝は、美しい容姿と誰にでも好かれる人柄を持っているけれど千尋と同様の被虐待児であること。これによって、愛情に飢…

6

哀しくて、愛しい(表題作 声) 小説

愁堂れな  yoco 

中立

評価が分かれる一冊だと思う。
甘々、王道BL好きの私は合わなかった。
私自身攻めに愛着が持てなかった部分もあり、読んでいてモヤモヤ。
受けに対して暴力を振るう姿が痛かったからだ。
しかし、人の死をきっかけにストーリーが展開され、
親と、私自身自分との関係を考えさせられる機会もあった。

各、章毎に短編的にまとめられ、読みやすい構成。


4

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

保守的な英国貴族社会だからこその葛藤がある・・!!

西洋全寮制学園の少年愛ものは、「風と木の詩」や「トーマの心臓」などの名作にふれていたので、食傷気味に思っていたのですが、読み始めて評価が高いのに納得しました。
予想を裏切られるというか、かなり頭をガツンとやられる作品でした。割とストーリーがリアルなんでしょうね。

話の切りぐちが斬新で、展開も見えず、先が気になって仕方なかったです。エドがこれ以上無いドSキャラでドツボにハ…

8

恋廻り 小説

川琴ゆい華  yoco 

アート作家(学生だけど)同士の恋

電子書籍で読了。挿絵有り(多分、紙の本の方が美麗ではないかと思います)。

「悲しい結末になった恋だから、時をやり直すならば絶対好きにならない」と決めても、そう出来ない。そういう恋なのですね。恋に『落ちちゃう』のですね。

アートを創る人達の恋だから、その作品に惹かれて、次にその人に惹かれていく感じが丁寧に描かれていて、恋愛の過程を辿っていく部分はとてもひきつけられました。

ただこの…

1

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  yoco 

待ってました!!

 ずっと読みたかったけど絶版で手に入らなかったこちらの作品。今回の新装版を出して頂けてようやく読むことができました。

 自己否定し過ぎて他者を全く受け付けないこじらせキャラは、凪良先生の作品の中でよく見かける気がしますが、このニーナが原点になるのでしょうか。最近の先生の作品と比べると、内面に掘り下げ過ぎて多少くどくなり過ぎてる感じは気になりました。光線過敏症によるイジメと引きこもり生活で屈折…

3

真夜中クロニクル 小説

凪良ゆう  yoco 

やっぱり泣ける

旧版を持っているので購入を迷いましたが、凪良作品は作家買いしているのでやっぱり購入。旧版は小山田さんが挿絵を描かれていますが、新装版はyocoさんが絵師さんを担当されています。
うん。
どっちも素敵。
絵師さんが違うと、作品のイメージもちょっと変わるなあと思ったりしました。

内容は旧版の方で書いてくださっていますので、ちょびっとだけ。





光線過敏症という持病を抱える…

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