yocoさんのレビュー一覧

chocolat bunko after story collection vol.5 グッズ

番外編ショート16作品

ショートなんですが、後日談ということで甘い話ばかりでした。

尾上セイラ「ジンの鍵と三つの願い」 (「千の夜とジンの鍵」より)
「三つの願い事」を考える仁の話。そして、ただ一つの願い事を叶えるユクセルの話。

さとむら緑「恋のない国」(「魔法のない国の王子」より)
イリアがヨアヒムに心を許していく様と、静とヨアヒムの山桃かけヨーグルトの話。

「vital signs」凪良ゆう(「…

0

窓辺のヒナタ 小説

朝丘戻  yoco 

かわいい(´O`)

坂道のソラから来て買いました。

私的に「男の人が好きということで悩んでいる」というのがちゃんと描かれているのが高ポイントでした!

朝丘戻先生の作品(まだソラとヒナタしか読んでいませんが…)は受けがとてつもなく可愛いですね!
「女の子らしい」という可愛さではなく、電車の中でたまに見る華奢な男の子のような可愛さがたまりません( ̄∀ ̄)
(伝わるかな…笑)

攻めの新さんについて。

6

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

BL小説初心者

普段BLは漫画ばっかりで、小説はほぼ純文学しか読まないです。
先日木原音瀬先生の「ラブセメタリー」を読んで先生がBL出身だと知ってBL小説も読んでみようと思い、色々探ったなかから前々からpixivでファンだったyocoさんのうつくしいイラストと感想レビューを頼りに購入しました。
めちゃくちゃおもしろくて一気に読み切ってしまいました。
苑の言葉はいつも明渡を否定するもので、もやもやすることもあ…

7

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

終わりは始まり

柔らかに見える一穂ミチという作家の容赦なさ、そんなものを改めて感じた本作だった。

人が人を好きになる気持ちは、一体人間の体のどこに宿るのか?
今では心は脳にある、と誰もが知っていて、でもどこかで納得できない
そんな根源的な問いが作品の根幹にあって、読み終わった後
ハッピーエンドなのだとは思うけれど、手放しで喜べず
タイトルは「キス」というこの上もなく明快でシンプルなものなのに、
考…

9

「キス」共通書き下ろしSSペーパー 間接キス グッズ

BLとしてはこれで補完か?

本編の終わり方には賛否あるだろうなーという感想。
個人的には夜明けのようなイメージのあれで悪くないと思うのだけれど、
明渡視点のこの特典ペーパーがあると、確かにBLとしては収まりがいい。

個人的には最後の一言に込められた意味、にグッと来ましたが、
これを特典ペーパーでっていうのは、ちょっと残念な感じもあり
じゃあと、こんな話でしたよ、というのを書いてみます。

ということで、以下…

5

キス 小説

一穂ミチ  yoco 

恋する想いは脳が作った幻なのか

ちょっと変わったお話でした
小学校から高校まで一緒の幼馴染の一方がいつしか恋心を募らせやや強引に手に入れるのですが、一方は友情としては好意がありながらも恋だの愛だのの想いは持っていなかったというところから始まります。
それでも体を許したのだから段々と恋する思いが育って行く物語なのかと思いました。
攻めの背景からして資産家の家とか親の会社の後継問題とか多難そうな障害を乗り越えて行く展開とかあり…

4

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

主人公の生き方が健気

こちらの作品はミステリーです

主人公レイモンドは母親に虐待されて育って
たぐいまれなる美貌ゆえに4歳で修道院というカルト団体にさらわれ
解放された時は7歳だったという非常に困難な人生のスタートでした

解放されても引き取る母はすでに亡くなって
施設に入っていたところ母の友人リサが後見人になってくれて
モデルの仕事をして細々と収入を得ているけれど
ほとんど引きこもりの生活

6

堕ちた天使は死ななければならない 小説

吉田珠姫  yoco 

翻訳もののように感じられるうまさ

まるで翻訳小説のような地の文。
吉田さんには大正昭和初期のような文体で書かれる作品もありますので、舞台によって変えられているのだとすると本当にすごい作家さんなのだなと感じます。
わたしは翻訳物が好きなのですが、苦手な方はもしかしたらこちらダメかもしれません。
ただミステリー系がお好きな方には楽しめると思いますよ。
そこまで犯人を伏せているわけではないので謎解きという点を楽しむのではなく、雰…

3

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

2冊続けて読むべき。

1冊目の『パブリックスクール-檻の中の王-』より、この2冊目の方が断然面白かった。1冊目がイマイチだと思った人も、とりあえず2冊目まで読んでから判断して欲しいと思う。

キャラについて。
 礼の成長ぶりは好ましかった。オーランドに背中を押されて狭く薄暗い世界から自分の足で飛び出して、日本に帰国してからは自立して、可愛いコマドリちゃんもそれなりに逞しくはなっているけれど、やっぱり好みじゃなかっ…

7

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

樋口さん作品は読み応えある

 以前から選民意識を持つ貴族階級のイギリス人が嫌いで、そのせいでイギリスという国自体が好きじゃなくて、でも芸術や文化はまた別物だと思っているからイギリス映画やイギリス文学には親しみがあって・・・という私は、基本的にはパブリックスクールものにも興味が持てないため、この作品も避け続けてきた。
 ところが!『パブリックスクール -ツバメと殉教者-』のスタンの表紙イラストに胸を撃ち抜かれて、読んでみたら…

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