ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

匙加減

ジョシュ・ラニヨン氏の既刊の味わいが
とても良かったものだから今作も美味しく
味わえるだろう、などと手に取った時は
気楽に考えておりました。
が、どうも勝手が違った様です。
ミステリの合間にはさまれるロマンスのこなれが、
どうも今一つぎこちない感じがして傍観者として
滑り込めなかったですね。
ロマンスの分量は、恐らく申し分無い筈です。
むしろ心もち増量加減な感じがします。
ただ…

4

アドリアン・イングリッシュ(2) 死者の囁き 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

それぞれの葛藤

1巻と同時発売の、シリーズ第2巻です。

【あらすじ】
アドリアンは、刑事で隠れゲイのジェイクと微妙な関係に。
性癖を隠しノンケとして生きてきたジェイクは
男と付き合ったことがなく、ゲイになる覚悟もないため
アドリアンとセックスはおろかキスも出来ない。
不毛な関係に疲れたアドリアンは
祖母の遺した田舎の牧場を訪れるが、そこで殺人事件に遭遇。
追ってきたジェイクと生活を共にしながら…

8

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

キャラが弱い気がする

海外ミステリーって昔は好きだったけど、今はしんどい、カタカナ名がっとっつきが悪い、ゲイものなら興味がわいて読めるかな…程度の期待で読んだのですが。

ミステリーとしては弱すぎる。謎解きを楽しむような話ではないと思います。構成も悪い気がする。犯人にたどりつく展開があるのが後半すぎやしませんか…。

ならばゲイものとして恋愛部分を楽しるかというと、そうでもない。
まだ恋愛にいたってない感。セ…

6

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

味わい深いゲイミステリ

ジョシュ・ラニヨン作品の邦訳3冊目は、
人気シリーズ<アドリアン・イングリッシュ>第1巻(全5作完結)。

ゲイの主人公が、恋や事件に傷つきつつも
身近な人々と関わっていく様を描いた人生の物語です。


アドリアン・イングリッシュは、本書の語り手(僕)。
ゲイの32歳で、書店を営むかたわらミステリ小説を書いている。
友人のロバートが刺殺され、LA市警は彼と最後に会った…

12

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

う、うーん

かなり個人的な好みでなんですが、やはり記憶喪失ものは好きじゃないな…と再認識。

甘い夢から醒めるとなぜか怪我して病院で寝ていたピーター…というところから始まるミステリーですが、はっきり言ってしまうとミステリー部分はそう目新しいこともなく、
怪しい人は最初から最後まで怪しいので、これはピーターが記憶を取り戻しながら、愛しい人も取り戻していくといったお話です。

なぜ記憶喪失ものが好きじゃ…

2

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

体毛に萌える?

ジョシュ・ラニヨン作の邦訳2作目。
前作が結構ミステリー寄りで、主人公の描き方もじっくりリアルな感じだったのに比べると、こちらは随分とロマンス寄りで、サックリ軽く読みやすい印象。
主人公が巻き込まれる事件も、謎と言うほどのこともなく犯人はすぐ想像つくし、主人公が記憶喪失になる設定も、事件の謎を盛り上げるためとは言え、ちょっと安直な感じ。
でも、ロマンス小説としては、このくらいシンプルな方が萌…

5

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

表紙買い

イラストの藤さんのファンなので購入。

BL小説というよりは、ミステリ小説っぽいんですが、事件や犯人、謎自体は最初からわかりきっているんで、とくに謎ときというほどの謎解きはなかったし、ミステリ小説というにはぬるいです。
おもしろいかというと、おもしろくないというほどではない程度。
とくに目新しさも感じませんでした。

この程度だったら、国内のBL作家さんで充分という印象。
翻訳という…

6

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

堅実に手繰り寄せる過去

ジョシュ・ラニヨン作品二作目の邦訳。
事件を追う展開のなかで二人の関係が明らかに…という展開や
カップリング(皮肉屋で男前×傷心の意地っ張り)が
少し『フェア・ゲーム』と似ていて、作家さんお得意のパターンなのかなと思うものの、前作がチラついて集中できない程ではありません。本書は本書で面白かったです♪


男と身体を重ねる、甘い夢から覚めると、病院のベッドの中にいたピーター。
職場であ…

10

Don't look back 小説

ジョシュ・ラニヨン  藤たまき 

過去からの脱却

前作『フェア・ゲーム』が大変に面白くて関係性の描き方が好みだった作家さんの2冊目になるのだが、この2冊でこの作家さんの傾向がわかったと断言してしまってはいけないのかもしれないのであろう。
しかし、主人公はゲイであり、そしてこだわりとわだかまりが二人を阻むという距離があるところから、謎解きの進行とともにそれがほどけていく、という進行パターンは似ているかもしれない。

事件的には犯人は容易に予想…

6

フェア・ゲーム 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ゲイ・ミステリに開眼

海外小説でゲイ・ミステリと言えば、1980年代から90年代くらいにかけて日本語に訳されていたイメージがあり。海外物に興味はあったのですが、できればもっと最近の小説の翻訳版が出ないかなと思っていたので、今回【モノクローム・ロマンス文庫】として英語圏から二冊bl翻訳小説が出たことは嬉しい限りです。

元FBIで現在は大学教員のエリオットが、学生失踪事件の依頼を受け、
元恋人でFBI捜査官のタッカ…

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