ジョシュ・ラニヨンさんのレビュー一覧

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

何度読んでも面白い

何度目かの再読。今回は電子書籍で読みましたが「このシリーズは紙の本で読んだ方が雰囲気が良い。それもぶっ散らかっている仕事机なんかじゃなくて、ソファか何かに座って時間をたっぷり取って」と改めて思いましたです。

LAの書店主(日本の一般的な書店と異なりミステリ小説専門の書店で、アマチュア作家の批評会が開かれたり作家による朗読会が開かれたりする、本好きのサロンとしての機能を備えたアメリカの書店です…

6

アドリアン・イングリッシュ(5) 瞑き流れ 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ある意味究極のクズ攻め

全巻通しての感想なので長いうえにかなりのネタバレです!

物語は、アドリアンがホームズ、ジェイクがワトソンのように紆余曲折ありながら事件を解決していきます。その中で、ホモファビアと取れる発言をしていたジェイクに倒錯的な趣向がある事が判明します。(倒錯的という表現は適当ではないかもしれませんが…)

それは彼がゲイ(バイ)であり、嗜虐嗜好があるということ。
ですが、ジェイクは刑事です。いく…

7

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

モノクローム文庫は質が高いので、安心して読めます

ゲイコミュニティーを舞台にした洒落た雰囲気のあるミステリー小説でした。
サブカル好きな人は間違いなく嵌るんじゃないでしょうか。
文章もストーリーも自然に流れる感じで、先が気になって一気に読破しました。
真相自体は、ミステリーを良く読む人間からすると、物珍しく無いですが、
良いところも悪いところも含めてゲイコミュニティーが積極的に描かれているストーリーは興味深かったし、色々制約が多いBL小説…

5

アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

俳優さんのイメージは007

書店を営みながら小説を書くアドリアン
ゲイ
心疾患があり、どことなく儚げなイメージ
皮肉屋で会話も刹那的


そんな彼に疑いの目を向ける刑事・リオーダン
長身・威圧的でゲイフォビア
アドリアンに対しても差別的



この二人がある事件をきっかけに出会い、惹かれ、葛藤し、最終的には、、、
シリーズを通して一つの映画を観ているよう。


天使の影(本作)が第一作目

3

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

読み終わりたくない気持ちに

アドリアンシリーズ作者の短編集に、アドリアンシリーズの番外編が入っています。短編をポツポツ翻訳してくれるなんてなかなかないと思いますので、とても豪華だなあと思う。嬉しいです。
(これからも出来たら短編集出して欲しいなあ…)

一番最初の「雪の天使」は再会もので、怪盗と刑事というちょっとファンタジー(?)な組み合わせなんですが、敵味方なのに惹かれてしまうポピュラーな組み合わせなのかもしれない。…

14

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

地雷が天国に

「So This is Christmas 」

皆さんのレビューで地雷シチュがあると聞いて拝読。
おお、これは確かに凄い。ぼかすわけでもない、はっきりとしたリバ表現。やはりM/Mは凄いなと思いました。これ多分、国産BLの人気シリーズでやったら大問題になるタイプのお話。レビューがすんごい事になりそう(笑)けれど、そうならないのがこの作品のいい所。二人の愛が本物であると、ジェイクとアドリアンの…

6

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ずっとその言葉を待ってたよ

「雪の天使」
田舎の屋敷で静かに暮らすノエルの秘密は、元・宝石泥棒であること。当時自分を捕まえようとしていた捜査官のロバートへの想いを小説と年の暮れにかけるいたずら電話にぶつけて10年経ったある日、ロバートが訪れる。最近頻発している窃盗事件の犯人をノエルだと言ってきかないロバートの監視のもと、ノエルのクリスマスイブが始まる…

泥棒仕事や生い立ちのせいで付き合いには壁が必要、日常生活も気を抜…

9

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

M/Mをあまり読まない国産BL好きさんにはもしかしたら地雷なシチュが…

アドリアン新作待ってました!
英語が全くなので原書が読めずずっと待ってたのでうれしいです。
前作から半年後の設定のアドリアンとジェイク。
二人の心情と取り巻く環境の変化、読み応えのある中編小説です。
個人的に気になっていた過去作の登場人物が出てきてくれたのがうれしかった。


以下、タイトルに書いたことなのですが(ベッドシーンに関するネタバレ注意です)







11

So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

また会えたね、ベイビー

寂しさを覚えつつも、充分満足な終わり方をしてくれたアドリアン・イングリッシュのシリーズ。またあの面々に出会えるとは思わなかった。
番外編だと軽く見てはいけません。必読の一冊です。

3つのお話のあらすじをざっと書きます。

「雪の天使」(私は電子で既読。アフターストーリー付き)
過去に宝石泥棒をしていたノエル・スノウは牧場を経営しながら小説を書いている。彼の書く物語の主人公は、過去の彼…

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So This is Christmas 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

ラブラブ番外編

みたいな感じです。最初の2作は別の短編で、アドリアンシリーズは本の真中位から始まります。事件は起こりますが、今回はそれほど長編ではなく、中編位のボリュームで、なぜかと言えばアドリアン、ジェイクのカップルの気持ちがもう通い合っていて途中であまりグラグラしないからなのかなと思いました。

今まで2㎝ほどの厚さの文庫本5冊分ずっと二人ともウダウダしていましたからね。攻めが一度女性と結婚して離婚してか…

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