駒城ミチヲさんのレビュー一覧

理不尽な求愛者 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

そのシンプルな会話のやり取りに焦らされた

全体があっさりしていて攻め受けのキャラクターも特にアクが強いって訳じゃないのに個人的な好みに嵌った一冊。

大学内で起こった殺人事件を追う形で話は進行していくけれど、調査の進捗状況に絡めて大学教授の一色が新米刑事の清白を上手く解決の糸口へ誘導していくのが上手い。

最初に事件の聞き込みに来た清白に一色教授が一目惚れした訳だけど、『教授、なかなか見る目があるじゃん』って感心しちゃった。
最…

1

許される恋 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

切ないけど

ちょっと策士だけど一途で健気な受けにキュンキュンします。
攻めが他に思いを寄せる人がいるとわかっても、許されない恋、終わった恋なのだろうと見せかけの恋人ごっこを必死に守ろうとする姿は応援したくなりますね。
ただ攻めが火崎先生も書かれているように自己中なんですね。ちょっと酷い言葉をなげつけたり、八つ当たりとしか言いようのない仕打ちをします。
それでも受けはすべてを引っ被って、陰ながら攻めを手伝…

3

秘密の村に嫁いでみました。 小説

黒枝りぃ  駒城ミチヲ 

ある意味ホラー系かも知れません

田舎、それも秘境と言えなくもない村が舞台のシリアスなんだかシュールなんだか
コミカルなのか、判断が付きにくいくらい緩急のある作品で楽しめました。

受けになる日野鬼の俺様で負けず嫌いな性格は女王様気質で、怖いけれど怖くないと
涙目になっている姿は意地っ張りだけどそれが可愛く思えます。
エリート街道まっしぐら、若手で逸早く出世街道を直走っていたのに、
婚約者が居る上司と知らずに付き合い、…

10

いまさら「好きです」なんて言えませんて 小説

髙月まつり  駒城ミチヲ 

変な攻めというよりも…

下町商店街を舞台に繰り広げられるラブコメ。

祖母と共に煎餅屋を切り盛りしている勇輝は兄弟同然に育った灯夜に対しての恋愛感情を隠すのに精いっぱいな日々。
勢い余っての告白をあっさりと受け止めてもらって嬉しいと実感する間もなく、灯夜との思考のずれに悩む羽目に。

この話の攻めの灯夜の思考回路って、変というよりもなんか不思議ちゃんっぽい感じ。
(変なのと不思議ちゃんの違いってのも上手く説明…

1

いまさら「好きです」なんて言えませんて 小説

髙月まつり  駒城ミチヲ 

慣れている攻め様

 煎餅屋「よし屋」を継いでいる勇樹と、イケメンの灯夜のお話です。

 幼い頃から兄弟同然に育ってきた二人ですが、勇樹は灯夜のことが好きで、まさにタイトルのとおり、ずっと言い出せないのです。

 ずっと兄でしかなかった灯夜にやっと「好きだ」と告白する勇樹ですが、それ以上に灯夜の一つ一つの仕草が初めてとは思えないほど、慣れていることに少しだけ驚いてしまいました。長すぎる片思いの末に、やっと告白…

0

理不尽な求愛者 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

探偵役の教授と男前な若手刑事が事件を解決していく推理ドラマ

好きな作家さんなのでつい評価が甘くなってしまうかもしれません。
男前受けも大好きです。

清白(すずしろ)が大学教授殺人事件の捜査のため訪れた事件現場の大学で出会った細菌学の一色教授は、頭がよくてかっこいいというのが清白の第一印象なのですが、もちろんそのことは本人には言いません。
何かと個人的なことを聞きたがる教授に閉口はしても、的確なヒントを与えてくれることから邪険にも扱えない。
だか…

2

許される恋 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

片思いのほうが幸せだったと思わせる辛い恋

一瞬『許されざる恋』と読み違えてしまいました。
許されるんですね。
みんなに祝福されてハッピーな恋なのかと思ったら全然違って
恋した相手から好きになることを許す、でもだからと言って好きになってくれるわけではないという、辛い恋の始まりなんです。

中根は決して告白などできないと思っていたのに先輩の丹羽に
酔ったはずみで好きだと告げてしまう。
嫌われてしまうと思ったのに予想外に受け入れら…

0

ケダモノ執事は御曹司を飼う 小説

橘かおる  駒城ミチヲ 

実はかなり過保護な執事だった

受けは気づかずに攻めは濃厚な光源氏の紫の上手法で手なずけ手なずけぇ~♪
受けは攻めだけでなく家族にも溺愛されてる天然おぼっちゃん笑

攻めは受けの専属執事という立場をつかって家族にも邪魔されないように一人暮らしをさせてます
執事として衣食住のすべてをとりしきって(掌握?)受けを手のひらで転がしてるんですねぇ~☆

攻めは受けの自慰の手伝いと称していろいろ触っちゃってるんですけど、普段が…

1

いまさら「好きです」なんて言えませんて 小説

髙月まつり  駒城ミチヲ 

変人攻めは好きだったはずなのに…

高月さんの作品は初読みです。
なので、基本どんな感じの文体で書かれる方なのか知らないのですが、わたしには合わないかなあと思いました。
でも、実際はあと数冊読んでみないとわからないのでしょうね。


受けの勇輝は煎餅屋の跡取り息子。
幼馴染の灯夜に片想い中です。

攻めの灯夜はフードライターで、つねに女の影があるモテ男です。


立場的には兄弟同然な勇輝ですが、灯夜の女関係にヤ…

0

ケダモノ執事は御曹司を飼う 小説

橘かおる  駒城ミチヲ 

天然無邪気な求愛を楽しむS執事

おぼっちゃまと執事のラブで、内容的には下克上的な雰囲気がありつつも、
身分差が逆におぼっちゃまの陽二にとってはプラスになっていると信じ込んでる。
でもそれは長年傍にいて、全てを執事である牧野がすることで逆に陽二を
がっちり囲い込んでいて、実は執事の牧野の方がかなり陽二に執着している。

そんなふたりのラブをコミカル&ちょっとした推理ものを交えて描かれている、
とても読みやすい作品でした…

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