千島千鳥さんのレビュー一覧

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

文体が合わずにのれなかったので残念でした

随分古風な文章を書く人なのだなというのが第一印象です。

香りでも薫りでもなく馨りというのが、真夜中に雨の音だけが聞こえる暗い部屋に漂ってくるというイメージが凝縮されているような場面を思いい浮かべました。

プロローグは雨の音と漂ってくる何かの馨りと濡れたふくらはぎなどが意味深に語られ文学的な表現でした。
抽象的な詩のような文章で焦点の合ってない映像を見続けているみたいで疲れました。

1

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

内容、以前の、問題。先を、読むには。

基本的に相性が悪いと思っても最後まで読む派なんですが……。
生まれて初めて挫折する本に出会いました。30Pくらい頑張ったあたりでリタイア。
冒頭からあまりの読みにくさに辟易です。
無駄な句読点乱発に倒置法の連続技。
内容が全然頭に入ってこない上、目が上滑りしてしまい先に進めない。読み手の気持ちは完全無視です。
作者さんはこの表現に強い拘りがあるのでしょうが胃もたれしそう。
でもたまに普…

5

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

ギャグかと思った(真顔)

小説は数え切れないほど、BL小説に限れば数百冊ほど読んできましたが、歴代トップ3にあっさりランクインするほど文章のクセが強くてまずはびっくりしました。冒頭2ページで「これはギャグなのか?」と真顔で考えた程です。この文体に比べたら、過去に私が「読みづらい」と感じた作品など可愛いものでした。ごめんなさい。

文体だけでなく、読者の読みやすさなどは全く考慮されておらず、作者の世界観、リズム、美的感覚…

6

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

しつこかった

話の設定やキャラクター話の流れはいいのですが、いちいち「雨」や「馨」が繰り返し言いすぎてしつこく私は読むのにとても疲れました。
出会いのきっかけなどに雨や馨りが関係しているのはわかりますが、言い過ぎでは?と思ってしまう作品。
しかし普段あまり見かけない(私が)中国茶がテーマの話は面白かったです。茶器や茶葉の種類、淹れ方などが書いてあるのが良かったと思います。
最初の作品だったこともあるので、…

2

約束の星を数えて 小説

千島千鳥  穂波ゆきね 

好きな人に好きになってもらう資格を得るために修行に出た

この作家さんとはきっと合わないのだと思います。
読んでいて少しも乗れない、内容が頭に入らない、誰がいっているセリフだかわからずに数行戻ることがしばしば、てっきり家でのできごとだと思って読んでいたら「帰る」と言い出して?ここどこ?と数ページ戻ってみたり…

野瀬のイラつく気持ちだけはすごく伝わってきて、早く追い出せよ、出てけって言えと思いながら読み進めていました。もっともそこであっさり追い出し…

3

約束の星を数えて 小説

千島千鳥  穂波ゆきね 

穂波さんの挿絵だったけど…(泣)

千鳥さん、二作目との事でしたが、私は初めて読ませていただきました。
穂波さんの挿絵で、30過ぎた男の同居話となると
反応せずにいられませんw
しかし、表紙で受けと思しきキャラが幼い気が…したんです…。
多少の違和感を覚えつつも、読まずにいられず購入してみました。

ところが、私的に序盤から怪しい雲行きでして…。
31歳にしては幼い言動の考古学研究員の岩森(受け)。
大学の時に「30…

8

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

好きなものが詰め込まれていた作品だが惜しい!!!

雨の情景、中国茶専門のカフェ。どちらも私の激・好きなものです。
あれ、この作者さん私の分身?という冗談はさておき。

作品の最初に雨の情景や濡れた体などの様子が丁寧に、雰囲気たっぷりに書いてあるんですね~。
こういう表現大好きだからいいんだけど、読めば読むほど惜しいっ!!実に惜しい文章です!!
以下、辛口注意です。

作品全体を見渡すと、表現が少しくどいかな、と。
雰囲気を醸し出す…

4

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

移りゆくシーンの魅力。

表紙が宝井さんだったので目がいき、タイトルの詩的な流れに惹かれました。

唐突な冒頭シーンにびっくりしました。その時の”先輩”とその後再会の”店長”がとっさに結びつかなくてちょっとまごつきましたが、不器用なふたりの不器用な近づき方を読んでいるうちにこのお話しが好きになりました。
随所にちりばめられた、やさしい中国茶のおかげも多分に。きっと。
癒し、思いやり、やさしさ、それらに見え隠れする臆…

2

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

雨の情景と馨りが二人を結びつける

読みはじめの感想としては詩集を読んでいる感じでしょうか、冒頭から主人公たちの
心の声がにじみ出るような文章で始まる作品みたいでした。
簡単に言えば長文の文章としては大変読みづらい、軽快にサクサク読める作品では無い。
でも、読み進めると味わいがあると思える内容でもあります。

出会いは大学生の時で、コンパで泥酔した受け様を親しくもない後輩の攻め様が
雨の中を送ったことが出会いで、その時に…

4

花馨る雨の名を 小説

千島千鳥  宝井理人 

うっとりと吸い込まれる

宝井理人さんの素敵な表紙と、タイトルに惹かれて購入しました。

ストーリーとしては、ある港町にひっそりとある中国茶カフェ(どちらかというと喫茶?)を舞台に、以前ある種の事故のように関係を持ったことのあるふたりが出会い、想いが通じ合うまでが丁寧に、ゆっくりと書かれています。
そのときのことが忘れられず、ずっと想いを胸に秘めていた長谷部と、酒に酔っていてそのときのことは覚えておらず、初対面のよう…

4
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